小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

APS-Cミラーレスカメラ比較

2014-08-06 19:38:00 | 日記
APS-Cミラーレスカメラ比較 (北の丸公園)
2014-8-5
ホクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Aspherical II (APS-C実質18mm)、フォクトレンダーColor-Skopar 35mmF2.5 PII(APS-C実質52.5mm), coBORG (フラットナー付)220mm F6.1(APS-C実質330mm)はEマウント、ソニーα7Rおよびソニーα6000、さらにXマウント、富士フィルムX-T1のいずれにも、それぞれのレンズアダプターを介して付けることができます。ソニーα7RをAPS-C仕様に切り替えると、3つのカメラを同じレンズで比較することができるのです。これらのレンズは皆MFです。さらにAFとして、Eマウントにはソニー・ツアイスFE 35mm F2.8 (APS-C実質52.5mm)、Xマウントにはツアイス・touit 32mm (APS-C実質48mm)を加えました。

この比較はソニーα7R をAPS-C仕様として全てAPS-Cで比較しています。ソニーα7R APS-C仕様の画質を探ることも目的の一つなのです。また、全てJPEGです。場合によりちょっと画像処理する場合もありました。撮影条件はシャッター1/500, 絞りF4、ISOは800前後、撮影モードはスタンダードです。これだけ色々比較すると、かなり頭が混乱して、撮影条件の設定が上手くないという理由で絵がおかしいというケースが出てきます。ご容赦をお願いします。

結論を先に述べます。
カメラの操作しやすさ ;ソニーα7R>ソニーα6000>富士フィルムX-T1
但しこれは単なる慣れの問題かもしれません。MF拡大はソニーが2段階設定できるのに対して富士フィルムは1段階、拡大を元に戻すのにソニーはシャッターボタンに触れればいいのに、富士フィルムは拡大ボタンを再び押さねばならないのが理屈にあわない(ボタンを2度押すうちに、カメラの位置がずれる可能性があるので、拡大ピント合わせの意義をスポイルする)。その他色々富士フィルムは不思議な操作設定になっている。
撮影のフィーリング(AFの場合) ;富士フィルムX-T1>ソニーα7R>ソニーα6000
ソニーα7RはEVFが大きくてきれいだから、一番いいフィーリングなのだけれど、シャッターフィーリングがどうしようもないから次点。ソニーα6000はシャッターフィーリングはいいのだが、EVFの性能が悪く、撮れた現物を見るまで、なんというヒドイ絵なのだろうと思ってしまう楽しくない撮影フィーリングである(ソニーα7Rがいいから、あくまで相対的な話です)。富士フィルムは現物とはかけ離れたきれいな絵がファインダーで見えるから撮っている時は楽しくなる。
撮れた絵 ;ソニーα7R>ソニーα6000>富士フィルムX-T1
ソニーα6000は撮っている時はうれしくないが撮れた絵はソニーα7Rと大差ない。しかし、よく見ると何となくソニーα7Rの方がきめが細かい絵作りの配慮を感じるのです。画素数は2430万画素(有効画素)と全く同じなのですが。ソニーα7Rは操作がやりやすいだけに、条件を最適にしやすいからソニーα6000より良い設定に出来たという点もあるかもしれません。 ソニーα6000は撮っている時のフィーリングがいまいちなので、APS-C仕様でソニーα7Rよりソニーα6000は画質が落ちるという印象にどうしても引っ張られるのかもしれません。
富士フィルムX-T1に関しては、これまで何度も言ってきたことを再確認したにすぎません。富士フィルムX-T1の絵は現物と違います。どんな時でも富士フィルムが良いと思っている絵に引きずりこむのです。富士フィルムが良いと思っている絵が好きな人にとっては、どんな時でもいい絵がとれるから富士フィルムX-T1はいいカメラだということになります。それはそれでいいと思います。所詮カメラの画像処理は、作っている会社がいいと思う絵になるように処理しているのだから、それは当然なのです。
当方にとっては、富士フィルムは化粧の意図が見えすいてしまうのです。決して厚化粧というのではないのですが、勝手に自分の世界に引きずり込むな!とイライラするのです。例えば、異常にヌメヌメする水面と背景が解離する。ソニーα7Rでも水面はキレイにヌメヌメするが背景と解離しない。
これだけ苦労して比較したのはソニーα6000の位置付をはっきりさせたかったのです。フルサイズとAPS-Cの2台をEマウントで一致させておく、また操作のほとんどを一致させることができるメリットはやはり大きい。富士フィルムX-T1は使って楽しいカメラであることは間違いないが、EマウントとXマウント併用するのは面倒です。今回の結論としてEマウントへ統一シフトという方向へ向かっています。それにしても、Eマウントはレンズがありません。今年中に発売予定の、フルサイズEマウントのツアイス広角ズーム16-35mmとGレンズ・マクロ(100mm?) をじっと待つしかないのです。現在のMFレンズ、ツアイス・ディスタゴン18mm, ツアイス・プラナー100mm macro, フォクトレンダー12mmでも十分いい絵はとれるのですが、レンズを色々持つと最低でも4kgを越えて、さらに三脚1.5Kgを加えます。常に持ち歩くには重たい。軽いcoBORGが望遠を受け持つことができるのですから、超広角、標準域、100mmマクロと中望遠兼用の4本でソニーα7R2台とソニーα6000の計3台で3kgに抑えたい。カメラが軽くなれば三脚も小ぶりにできる。
  何度も言いますが、ミラーレス1台に絞りたい方は富士フィルムX-T1を推薦します。なんといってもレンズがそろっています。そしてラクしていい絵がとれます。ソニーα7Rは一つ一つ丁寧に条件を探りながら撮るカメラです。


Sony α7R + ソニーFE35mm


Sony α7R + フォクトレンダー35mm


Sony α7R + フォクトレンダー12mm


Sony α7R +coBORG


Sony α7R +ソニーFE35mm


Sony α7R +フォクトレンダー35mm


Sony α7R +フォクトレンダー12mm


Sony α7R +フォクトレンダー12mm(フルサイズ)


Sony α7R +coBORG


Sony α6000+FE35mm


Sony α6000+フォクトレンダー35mm


Sony α6000+フォクトレンダー12mm


Sony α6000+coBORG


Sony α6000+FE35mm


Sony α6000+フォクトレンダー35mm


Sony α6000+フォクトレンダー12mm


Sony α6000+coBORG


Fujifilm X-T1+ツアイスtouit 32mm


Fujifilm X-T1+フォクトレンダー35mm


Fujifilm X-T1+フォクトレンダー12mm


Fujifilm X-T1+coBORG


Fujifilm X-T1+ツアイスtouit 32mm


Fujifilm X-T1+フォクトレンダー35mm


Fujifilm X-T1+フォクトレンダー12mm


Fujifilm X-T1+coBORG

フォクトレンダー12mmはAPS-Cで使えば実質18mmで、なんの問題もありません。フルサイズでの左右の減光と色かぶりは異常な世界をつくり、それはそれで面白いのですが難しい絵作りになることはまちがいありません。 ソニーα7RをAPS-C仕様で使うことは、ソニーα7のユーザーの間では、密かにこれでもいい絵が撮れるじゃないのとささやかれているのです。しかし、あからさまにフルサイズと同等の絵が撮れるとも言えませんから、扱いが難しい。どう利用するかこれから考えてみましょう。少なくとも300mmの望遠レンズをAPS-Cで1.5倍、デジタルズームで2倍、900mmまで持ち上げてファインダーで見て写すというやり方は使えるかもしれません。
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