自然教育園日記 その116 超広角接近撮影
1、超広角接近撮影とは広角レンズで対象から数cm以内に近づいて撮る手法です。広角レンズでは対象が小さくなるのを近づくことで大きく撮り、パースペクティブ(perspective、遠近感)効果による、デホルメの面白さや迫力を期待するものです。
2、中国製Laowaレンズ、15mm広角マクロが出るまで、一眼レフカメラでは実行不可能であったので、話題にもなりませんでした。一方ミラーレス・ソニーにとって超広角接近撮影はお手の物で、機材がかなりそろっています。フォクトレンダー12mmによる超接近撮影の面白さは以前のブログ(ウルトラワイドの世界)で紹介しました。(今回掲載する写真は、残念ながらパースペクティブ効果をよく表していない。最近はむしろパースペクティブ効果を否定した画面全体を中心課題とするパンフォーカス撮影を目指しているので。超広角接近撮影の例としてはウルトラワイドの世界の方がましかもしれない)。
3、超広角接近撮影にはLaowaの広角マクロレンズ以外はヘリコイド付きレンズアダプターが必要です。下表の最短撮影距離はこのアダプターで→右に記する距離に接近できるようになります。最短撮影距離は、受光面(カメラ上部にその位置の印が付いています)から撮影対象までの距離であり、レンズ前面から対象までの距離は最短撮影距離10cmで対象はほとんどレンズに接することになります。
赤字は当方の現有機材です。
これ以外にニコンやキヤノンのMFタイプレンズは使える、例えば、キヤノンNewFD L14mm F2.8L、キヤノンNewFD17mm F4。 AFタイプでもレンズ外部から絞りを手動でコントロール出来れば使える可能性があります。
また、ニコンのAFレンズでもGタイプなら、<ニコンFマウント/Gシリーズレンズ) N/G-S/E M(N/G-NEX M(バシュポ) Pixco ヘリコイド付きマウントアダプター Nikon Gレンズ-ソニーNEXカメラ対応>でソニーに装着できる可能性があります。当方には経験がないので、はっきりはわりません。
まずはフォクトレンダー15mmから
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
イチリンソウ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ツボスミレ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ヤマブキ
この絵は先のブログにも載せました。フォクトレンダー15mmの使い道を示す良い例と思っているのです。
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ハナニラ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III エビネ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ホウチャクソウ
次にフォクトレンダー12mm
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
チョウジソウ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
エビネ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
ホウチャクソウ
ホウチャクソウを真下から撮った絵はそうあるまい。
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
ハルジオン
超広角接近撮影では、パースペクティブ効果から言ったら12mmがベストと思います(10cmだと嫌味になる気がします。フィッシュアイだとすぐ飽きます)。
しかし、フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical IIでは画質に自信が持てません。II型からIII型に改良されて、良くなったと言われています。実際フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical IIIは改良III型で、何とかみられるようです。
しかし、このような一時代前フィルム・レンジファインダータイプレンズの設計をもとにしてデジタル対応して修正改良したフォクトレンダー小型レンズは、最初からデジタル用設計の最新レンズに比べると画質的に苦しい所があります。この点は次回のブログ、<東北の桜>で追求したので、ここで議論しましょう。現在はフォクトレンダーをあきらめて、 Laowa 12mm F2.8 ZeroDの購入を検討中です。
ついでに軽量望遠レンズの話で、最近買ったminiBorg 55FL, 250mm F4と昔からの付き合いのcoBORG 36ED 200mm F5.6の絵を比較してみましょう。
以下miniBORG 55FL
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
実際は一つ前の絵の距離ですがこれを、フルサイズ→APS-C仕様へ変換、さらにデジタルズームX1.8で撮って、さらにトリミング拡大の結果得られる絵です。
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
以下、coBORG
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
コサギとハシブトカラス(白黒の世界)
coBORGは胴鏡の直径が細いので、明るい光線に対して起きるレンズ胴鏡内部反射が大きく、絵が白茶ける場合があります。 miniBORG55FLはそのリスクが低い。また、miniBORG55FLのレンズはフルオライト(蛍石)を使っているので画質が向上しています。
次回、<東北の桜>をお楽しみに。
1、超広角接近撮影とは広角レンズで対象から数cm以内に近づいて撮る手法です。広角レンズでは対象が小さくなるのを近づくことで大きく撮り、パースペクティブ(perspective、遠近感)効果による、デホルメの面白さや迫力を期待するものです。
2、中国製Laowaレンズ、15mm広角マクロが出るまで、一眼レフカメラでは実行不可能であったので、話題にもなりませんでした。一方ミラーレス・ソニーにとって超広角接近撮影はお手の物で、機材がかなりそろっています。フォクトレンダー12mmによる超接近撮影の面白さは以前のブログ(ウルトラワイドの世界)で紹介しました。(今回掲載する写真は、残念ながらパースペクティブ効果をよく表していない。最近はむしろパースペクティブ効果を否定した画面全体を中心課題とするパンフォーカス撮影を目指しているので。超広角接近撮影の例としてはウルトラワイドの世界の方がましかもしれない)。
3、超広角接近撮影にはLaowaの広角マクロレンズ以外はヘリコイド付きレンズアダプターが必要です。下表の最短撮影距離はこのアダプターで→右に記する距離に接近できるようになります。最短撮影距離は、受光面(カメラ上部にその位置の印が付いています)から撮影対象までの距離であり、レンズ前面から対象までの距離は最短撮影距離10cmで対象はほとんどレンズに接することになります。
赤字は当方の現有機材です。
これ以外にニコンやキヤノンのMFタイプレンズは使える、例えば、キヤノンNewFD L14mm F2.8L、キヤノンNewFD17mm F4。 AFタイプでもレンズ外部から絞りを手動でコントロール出来れば使える可能性があります。
また、ニコンのAFレンズでもGタイプなら、<ニコンFマウント/Gシリーズレンズ) N/G-S/E M(N/G-NEX M(バシュポ) Pixco ヘリコイド付きマウントアダプター Nikon Gレンズ-ソニーNEXカメラ対応>でソニーに装着できる可能性があります。当方には経験がないので、はっきりはわりません。
まずはフォクトレンダー15mmから
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
イチリンソウ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ツボスミレ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ヤマブキ
この絵は先のブログにも載せました。フォクトレンダー15mmの使い道を示す良い例と思っているのです。
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ハナニラ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III エビネ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical III
ホウチャクソウ
次にフォクトレンダー12mm
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
シャガ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
オヘビイチゴ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
チョウジソウ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
エビネ
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
ホウチャクソウ
ホウチャクソウを真下から撮った絵はそうあるまい。
Sony alpha7RII + フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical II
ハルジオン
超広角接近撮影では、パースペクティブ効果から言ったら12mmがベストと思います(10cmだと嫌味になる気がします。フィッシュアイだとすぐ飽きます)。
しかし、フォクトレンダーUltra Wide-Heliar 12mm F5.6 Asphrical IIでは画質に自信が持てません。II型からIII型に改良されて、良くなったと言われています。実際フォクトレンダー15mm F4 Super Wide-Heliar 15mm F4.5 Asphrical IIIは改良III型で、何とかみられるようです。
しかし、このような一時代前フィルム・レンジファインダータイプレンズの設計をもとにしてデジタル対応して修正改良したフォクトレンダー小型レンズは、最初からデジタル用設計の最新レンズに比べると画質的に苦しい所があります。この点は次回のブログ、<東北の桜>で追求したので、ここで議論しましょう。現在はフォクトレンダーをあきらめて、 Laowa 12mm F2.8 ZeroDの購入を検討中です。
ついでに軽量望遠レンズの話で、最近買ったminiBorg 55FL, 250mm F4と昔からの付き合いのcoBORG 36ED 200mm F5.6の絵を比較してみましょう。
以下miniBORG 55FL
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
実際は一つ前の絵の距離ですがこれを、フルサイズ→APS-C仕様へ変換、さらにデジタルズームX1.8で撮って、さらにトリミング拡大の結果得られる絵です。
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
Sony alpha7RIII + miniBORG 55FL 250mm F4
以下、coBORG
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
Fujifilm X-T10 + coBORG 36ED 200mm F5.6
コサギとハシブトカラス(白黒の世界)
coBORGは胴鏡の直径が細いので、明るい光線に対して起きるレンズ胴鏡内部反射が大きく、絵が白茶ける場合があります。 miniBORG55FLはそのリスクが低い。また、miniBORG55FLのレンズはフルオライト(蛍石)を使っているので画質が向上しています。
次回、<東北の桜>をお楽しみに。