小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

三田伊皿子地区の楽しみ方―3(最終回)

2023-08-21 21:12:23 | 写真日記
三田伊皿子地区の楽しみ方―3(最終回)
2023-8-21
三田伊皿子に興味ある方の為のブログを続けています。

写真の殆どが筆者の撮影です。



ここに挙げた場所は筆者が現在ちょくちょく訪ねている場所です。通常は公共交通機関と歩きを折りまぜて一万歩くらい歩きます(年相応に最近は8000歩くらいになっていますが)。仮に三田伊皿子坂ハウスからただただ歩いて、帰りは公共交通機関を使うとすると上記外円(半径約4km)まで行くことができます。
筆者はその昔ボストンに一年単身赴任した時に、アメリカにもかかわらず車を持たずに、ポストンの中心に住んで、全て自転車で行動した経験があります。ボストンの街は自転車ではじからはじまで行けます(郊外は別ですが)。 アメリカでは職場にスポーツサイクルにヘルメットをつけて来る方が多くいて、前々からかっこいいという印象をもっていました。事実自転車オンリーでなにも困ることはありませんでした。それ以上に歩いたり自転車を使ったりすることは、毎回毎回色々な発見があって、自由があってとても楽しいことに気が付きました。自分の住んでいる周りにこんな面白いことがあったのか!
日本のテラス三田に帰って、これまで自分の周りをあまりに何も知らなかったことに愕然としました。


自然教育園
これは白金台の自然教育園(国立科学博物館付属園)、山手線の内側に、忽然と自然の森が現れます。一周15分くらいですが、できる限り手を加えずに自然のままの生態を残そうとする森です。筆者は週5日くらいたずねる自前の庭のような存在です。この左隣は旧朝香宮邸であるすてきな庭園美術館(現在フィンランド・グラス・アート展をやっています。ぜひ訪れてください、推薦です。)、右はおしゃれなプラチナ通り(ボエームか麹屋さんが推薦)。
自然教育園では人気のオオタカやカワセミや関東で見られるほとんどの鳥をここで見ることができ、鳥撮影隊が集まってきます。昆虫や蝶好きな連中は自作の撮影機材を担いで徘徊しています。花壇や遊具は一切ありませんが、じっと見つめれば次々と自然を発見できます。得られる喜びは当人しだい。


自然教育園


自然教育園


自然教育園


三田伊皿子坂ハウス
この三田伊皿子坂ハウスの写真をよく見ると、ハウスの前に電動スケートボードが見えます。ハウスの住人は全員マイカーをもっていません。都会の中心部では脱マイカーがトレンドになりつつあります。


天王洲アイル、ボードウォーク

天王洲アイルにもかっこいい自転車や電動スケートボードが集積しています。


天王洲アイル ボードウォーク

ここのボードウォークやレストラン街は皆さん良く知っているでしょうが、この地域の牽引者である寺田倉庫が経営する大きなギャラリー、寺田アートコンプレックスIおよびIIには新鋭作家さんが集結していること、この天王洲アイルを米国のソーホー/ブルックリンのように日本のアートの発祥地にしようとしていることに気が付いてください。


寺田アートコンプレックスII


寺田アートコンプレックスII


寺田アートコンプレックスI

アートといえば、筆者は三菱第一美術館、アーティゾン美術館、菊池寛実記念・智美術館、汐留パナソニック美術館などをよく訪れますが、この円内の国立新美術館には大変お世話になっています。この美術館はある意味驚くべき美術館なのです。プロアーティストの企画展はむろんですが、どちらかというとノンプロのアーティスト/作家を中心とする種々の団体5~6団体が公募展を同時平行(通常12~14日)して通年開催しています。ノンプロからプロを生み出すところあるいはノンプロの生きがいを生み出すところ、こんなきれいな美術館がノンプロに通年解放されているところ、参加型の美術館は世界中他にないのではないでしょうか。


国立新美術館


国立新美術館

自然好きな人にとって、自然教育園、浜離宮恩賜庭園、新宿御苑(ちょっと遠いですが世界に誇るべき公園です)ははずせない庭園です。迎賓館赤坂離宮、東御苑を含めいずれも皇室が関与していた、あるいは現在も関与している場所で、その影響力は絶大です。


新宿御苑


新宿御苑


迎賓館赤坂離宮 


迎賓館赤坂離宮 アフターヌーンティー


浜離宮恩賜庭園 コスモス


浜離宮恩賜庭園


千鳥ヶ淵から東御苑


千鳥ヶ淵から東御苑


有栖川記念公園


有栖川記念公園


岡本太郎記念館(青山)


岡本太郎記念館(青山)


日比谷公園

レインボーブリッジを歩いて渡ったことがありますか?いちどはお試しください。これが日本かと思うでしょう。






歩き、自転車、電動スケートボードの旅は楽しいですよ。トップの図面に書いていないところだって、発見に満ち溢れています。ご自分でお試しあれ。

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三田伊皿子地区の楽しみ方ー2 

2023-08-19 15:41:43 | 写真日記
三田伊皿子地区の楽しみ方ー2  2023-8-17、18

三田伊皿子地区に興味ある方の為のブログを続けます。

三田伊皿子坂ハウスは3方向にビックな再開発地を見下ろす位置にあるところが気に入っています。聖坂方面では、前回書いた三田三丁目計画、住友不動産三田ツインビル、住友不動産東京三田ガーデンンタワーを紹介しました。今日はまず魚籃坂を下ったところの白金高輪の再開発プロジェクトをご紹介します。





白金高輪駅の上に白金アエルシティがあります。居住用白金タワーとビジネス用プラチナタワーの典型的タワーマンションがこの地域を牽引します。地下にはクイーンズ・イセタンのスーパーマーケットがあります。


白金アエルシティ周辺のタワーマンション群

近年さらにこの奥にザ・スカイ・タワーマンション群が出来上がりました。


ザ・スカイ・タワーマンション、手前は児童公園





東棟の一階はLincosスーパーマーケットです。大きな桜十字白金リハビリテーション病院が隣接し、以下のようなお店が一階に集まっています。



これら大規模再開発につられて、その周辺に高層マンションが続々と生まれています。



白金アエルシティ周辺のタワーマンション群と向き合う、国道を隔てた新しいマンション群。この流れが前述の旧高松宮邸のある閑静な高輪松が丘地域の近くまで浸食しているのです。

普通は地下鉄の駅が出来ても、その周辺が大きな街に発展することは無いのですが、白金高輪は異常な発展をしています。もともとこの地域は、町工場などが集まるまったく白金とは思えないような、申し訳ないけどダサい地域だったので、広い土地を買収することが出来たのです。
白金高輪駅に乗り入れている都営地下鉄三田線は目黒から東急目黒線から横浜を過ぎて、みなとみらい線で元町中華街までゆけます。さら最近東急新横浜線と乗り入れ、新横浜から相鉄線で二俣川、海老名方面までつながっています。一方東京メトロ南北線は直接品川駅につながる計画がマジに実行されそうです。白金高輪に投資が集まるのも無理ありません。



この場所はザ・スカイの真向かいですが、つい最近まで町工場があって、いつまで続けるのかなと思っていたら、いつの間にか更地になっていました。ここにマンションが建つにちがいありません。このようにタワーマンションにつられて、ボコボコと歯抜けのように更地が生まれ小ぶりのマンションが増殖しています。

この周辺にバスクチーズケーキのGAZTA、エッグタルトのOファクトリー白金(最近閉業で残念)、バスクケーキのMeizon D`ahni(メゾン・ダーニ)、ケーキ/チョコレート/カフェのラ・メゾン白金、MARUICHI BAGELなどの楽しい個性的お店が集まってきていることを記して、この再開発地域を後にします。

次は伊皿子交差点から伊皿子坂を下ります。このあたりは、一時代前のマンションらしいマンションがリノベーションされ健在で、 恐ろしく高い値段で取引されています。


秀和高輪レジデンス(1970年築)


パークコート高輪ヒルトップレジデンス(2008年築)


一時代前のこの地域の再開発の担い手はなんと幸福の科学でした。

伊皿子坂の下には赤穂義士で有名な泉岳寺があります。




赤穂義士討が最期を遂げた細川家の現場は前回ご紹介しましたが、ここは彼らが埋葬されたお墓です。

やっと本題にはいります。伊皿子坂の下は泉岳寺の駅があり、その先に高輪ゲートウェイの開発地域(高輪ゲートウェイシティー)があるのです。


泉岳寺の庭からみた高輪ゲートウェイシティの開発地域



泉岳寺に行く脇道の角にあった高輪ゲートウェイシティ―開発事務所の一つと思われる建物に貼ってあった計画図の一部。筆者がまず知りたいのは泉岳寺駅周辺がどう変わるかです。現在の泉岳寺駅やその周辺は、そう言っちゃ申し訳ないけどダサい雰囲気なのです。この図面特に泉岳寺駅接続計画を見て小躍りしました。なんとかこの駅をきれいにしてもらいたい。この駅は三田伊皿子坂ハウスから一番近いのに美しくない。しかし、見た目は悪いけど本当はこの駅は素晴らしいのです。京浜急行線と都営地下鉄浅草線の接点で、羽田空港にも成田空港にも乗り換えなしで一本で行ける奇跡的駅なのです。先に述べた住友不動産三田ツインビルは泉岳寺駅と三田駅の丁度真ん中ですから、どう考えたってダサいままでいられる駅ではないのです。これから記する高輪ゲイトウェイシティーと泉岳寺駅が一体化すれば無茶苦茶ことは一変するのです。



これが泉岳寺駅向かい側の高輪ゲートウェイシティ―の建物。地下で泉岳寺駅とつながるのです。





泉岳寺駅に一番近い高輪ゲートウェイシティ―開発地域の入り口。入って右に曲がるとJR高輪ゲイトウェイ駅です。



以下高輪ゲイトウェイシティーの計画をWEBから載せます。詳しくは高輪ゲートウェイシティ 2025年3月街びらき!まちづくりをご紹介!最新情報も! | 出店ウォッチ (shutten-watch.com)
TAKANAWA GATEWAY CITY (skyskysky.net)などを見てください。









とにかく高輪ゲートシティ―構想は、これまでに書いた、白金高輪タワーマンションや住友不動産ツインビルが足元にも及ばない恐ろしく広大な計画です。なにしろこの地域は、既に存在する品川の港南口の再開発地域とこれから開発される品川高輪口の再開発と連動しているのです。リニア中央新幹線の中心となる品川は東京の中心地を東京駅から品川地区にシフトする大きな流れの中にあります。詳しくはリニア始発・品川駅はどう変わる?交流拠点の将来像 | 不動産投資メディアのINVEST ONLINE(インベストオンライン) (invest-online.jp)
をごらんください。



駅舎は隈研吾さんらしい設計です。



さて、高輪ゲートウェイ駅から高輪ゲートウェイシティーの開発状況を見てみましょう。









高輪ゲイトウェイシティーとつながる、すでに出来上がっている品川港南口の開発地域を望みます。


ちっちゃな三田伊皿子坂ハウスから品川・田町超大型複合再開発へ話が展開しました。目が回ります。しかし、これは現実です。いくら世の中の構想が大きくても我々個人の生活はささやかに進んでゆきます。静かな三田伊皿子坂ハウスに住んで、3つの開発地域を見下ろしながら、都合のいいところをつまみ食いさせてもらうか、開発の真っただ中で、その活気に身を任せるか、それはあなたの好みによると思います。

今日はこれまで、次回は三田伊皿子坂ハウスからちょいと出かける楽しい地域に関して書きます。

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三田伊皿子地区の楽しみ方ー1 

2023-08-19 14:10:42 | 写真日記
三田伊皿子地区の楽しみ方ー1  2023-8-15、16
訳ありて、いつもと違ったブログを3回連載します。
三田伊皿子地区に興味ある方の為のブログです。

撮影機材 Fujifilm GFX100S+GF20-35mm

三田伊皿子地区の最寄り駅の一つ、白金高輪駅(東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線)から始めます。





国道1号線(第二京浜)が品川方面から白金高輪エリアにはいる地点。右の建物が<高輪コミュニティーぷらざ>で今回の最初の話題です。正面に白金高輪のタワーマンション群が見えます。



<高輪コミュニティーぷらざ>は高輪図書館、高輪地区総合支所、区民センター、住居からなる複合施設です。高輪地区総合支所は最近、マイナンバーカードができるまでは住民票、印鑑証明書などを入手するために筆者は頻繁に訪れていました。演奏会のできる大ホール、小ホールをはじめ、展覧会ができる展示場、音楽サークルの練習部屋等々筆者はさんざんお世話になっています。 地下鉄白金高輪改札を出て一番近い1番出口はこの<高輪コミュニティーぷらざ>に出て来るのです。


<高輪コミュニティーぷらざ>の2階の出入り口。入り口を入るとビストロ<キフキフ>があります。


<高輪コミュニティーぷらざ>の5階の出入り口
階の違う3か所に立派な出入り口のあるビルというのも珍しいかもしれません。

<高輪コミュニティーぷらざ>の内部には当然エレベーターがあるのですが、港区のすごいところはこのビルのすぐ横に隣接して一般のだれでも使える1階から5階までの直通のエレベーターがあるのです。 これで魚籃坂を上がらずに一気に坂の上に出るわけです。



<高輪コミュニティーぷらざ>の5階の高輪図書館の隣に高輪児童図書館があります。この一帯は高輪松が丘という閑静な住宅街です。国道沿いのダイナミックな雰囲気からエレベーターで一気に閑静な雰囲気の住宅街になる、これの落差の面白さをお伝えしたかったのです。



高輪松が丘には緑の多い地域が存在します。
右側の老木は東京都指定天然記念物、旧細川邸シイというスダジイ



ギャラリーがあったり、この右にはアジサイロードという道になっており、その季節にはアジサイの花がずっと続きます。 正面の塀は旧高松宮邸の裏です。



アジサイロードの先には大きな都営住宅があり、裏の小道が緑地にそって続いています。


赤穂義士史跡碑

この道にぽつんと赤穂義士史跡碑があります。これによると、この緑地は徳川時代の細川邸の跡であり、まさにここが、赤穂義士、総師大石倉良雄(通称・大石内蔵助(くらのすけ))はじめとする17名の義士が最後を遂げた現場だったのです。
このように、この地区はあちこちにポツンポツンと歴史の遺跡が保存されています。 歴史に興味無い方でもこれがサブリミナリー効果のように、知らず知らずのうちこの地域の落ち着きを感じさせるのです。



高輪松が丘に緑の多い原因はこの旧高松宮邸の存在が大きいと思います。


高輪皇族邸/仙洞仮御所/旧高松宮邸敷地

かつて高松宮邸であり、旧高松宮邸というのがもっとも親しみやすい名称ですが、高輪皇族邸というのが正式名称。2020~2022年は現在の上皇・上皇后が赤坂の仙洞御所へ遷御する間の仙洞仮御所でした。今後皇族共用の殿邸として、御仮寓や親睦会、葬儀などの会場として使用されるとしていますが、現在は誰も住んでいません。ということで、現在は門の前の警備の方もいなくなっています。
そりゃこのすばらしい敷地を、一般に開放して公園にしてくれれば万々歳なのですが、なんとかなりませんか?

旧高松宮邸の前の道を左に曲がると直ぐ伊皿子交差点です。


伊皿子交差点

東京湾に沿う第一京浜(国道15号)と第二京浜(国道1号)の間にある丘陵(大昔の海岸丘陵)を跨いだ両国道をつなぐ貴重な道路のヒルトップが伊皿子です。対面の坂が聖坂、左が魚籃坂、右が伊皿子坂、3方が比較的大きな道の坂になっている地点はそうざらにあるものではありません。後方は品川方面への丘陵の尾根道、二本榎通り。



伊皿子交差点の左側にスーパーマーケット・ピーコックがあります。面白いことに魚籃坂下にももう一つのピーコックがあるのです。5分も離れていない坂の上と坂の下、いずれのピーコックも繁盛して継続しています。下のピーコックもとても重要です。なぜかというとここにダイソーがあることです。ダイソーでは100円ショップを中心に、500円くらいまでの驚くべきバラエティーの格安生活用品を手に入れることが出来るのです。



さて伊皿子交差点の聖坂側へ少し進むと、三田伊皿子坂ハウスがあります。
実は、理由は明かせませんが、この三田伊皿子坂ハウスがいかに楽しいマンションであるかを宣伝する使命をうけてこのブログを書いているのです。筆者はこのマンションの裏にあるテラス三田で17年暮らした経験があるので、この地域の魅力は熟知しています。

(マンションの表面の縞々はデジタルカメラで時折起きるモアレ現象干渉縞(かんしょうじま)によるもので、実際にはこの模様はありません。)

この三田伊皿子坂ハウスの情報はWEBにいっぱい出ているでしょう。そこに書いてないことを書きます。何と言っても伝えたいのはこのマンションがコーポラティブハウスであることです。
コーポラティブハウスは住宅取得を希望する人たちが建設組合をつくって事業主となり、住まいづくりを進める方法で作られたということです。欧米ではポピュラーな住宅スタイルですが日本ではそう多くはありません。詳細はコーポラティブハウスのメリット・デメリットは?トラブルはある? 2組の家族にお話を聞いてみた | 住まいのお役立ち記事 (suumo.jp) https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/cooperative_house/をご覧ください。この記事に三田伊皿子坂ハウスが例として取り上げられています。このマンションの窓を見てください。みな形が違うことは、コーポラティブハウスらしさを表しています。

一方、デザイナーズマンションというのがありますが、「デザイナーや建築家によって、コンセプトを持って設計、建築されたマンション」を指しまが、明確な定義はありません。建物の外観や内装など見た目がおしゃれで、住まいの雰囲気を重視する人、「来客にすてきな家だと思われたい人」には向いているかもしれません。しかし、筆者はあまり興味ありません。なぜならデザイナーの好みで作られ部屋は、割高のコストのわりには使いにくいことが多いからです。そんな筆者がこの三田伊皿子坂ハウスから受けた好ましい印象が2つあります。①コーポラティブハウスのメリットとして挙げられている、住まいを建てるという目的のもと同じスケジュール・プロセスを共有するため、住民の間に自然と連帯感が生まれるということ。このマンションに入ると、住人、部屋のオーナー、管理者がこのマンションを美しく保とうとする意志を感じることです。経年数から予想するよりもずっと美しく保たれている、今後もそれが継続するに違いないと思えるのです。将来もタイミングがくれば、みんながリノベーションに関してすぐ意志がまとまりそうです。②室内がとても使い易い。とても細かい気づかいが感じられるのです。デザイナーの押し付けの見た目でなく、住む人自身が使い勝手を考えているからでしょう。キッチンも料理をする人が使い易いように設計されています(料理をあまりしない男性にはすぐには分からないでしょうが)。

三田伊皿子坂ハウスの最寄り駅は都営地下鉄浅草線の泉岳寺駅で、 伊皿子坂を下りて6分、JR高輪ゲートウェイ駅へ13分、東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線・白金高輪駅に魚籃坂を下りて9分とWEB上には書いてあります(筆者はなぜか通常人の半分の速度でゆっくり歩くので、この時間ではとうてい駅に到着しませんが)。 筆者はつねづね坂は生活にダイナミックさとダイバーシティーをあたえる楽しい存在であるとおもっています。 しかし、時には<高輪コミュニティーぷらざ>横のエレベーターや後述の住友不動産三田ツインビル敷地のエレベーターを使うと坂の上り降りなしで三田伊皿子坂ハウスと駅を行き来することが出来るのです。これは知る人ぞ知るビックリ情報です。

次に、このマンションに限らずこの地域、伊皿子台の魅力を書きましょう。



三田伊皿子坂ハウスのすぐ先に伊皿子台公園があります。この公園には2つの特徴があります。①ひろい運動場がある ②この地域が昔海岸の丘陵であった名残の貝塚がここで見つかり、その記念碑がある。







ひろい場所があることはうれしい。ここでストレッチ、筋トレ、体操が出来るからです。子供達にはサッカー場です。



三田台公園をでると聖坂から第二京浜に降りる幽霊坂があります。このあたりは相当な数のお寺が集まっています。Google mapをみてください、ビックリする数のお寺マークがあります。この坂の途中にもいっぱいお寺があります。
この坂の標識に注目してください。港区は東京都で2番目に面積あたりの坂の数がおおい区です。<坂学会>の調査によれば名前のついている港区の坂は111ヶ所です。驚いたことに港区の坂には皆このような標識に坂の名とその由来が書いてあります(多少の例外はあります)。これは港区特有のことで隣の区にはいると坂の標識は見当たらなくなるのです。港区の粋なはからいです(港区の坂に興味がおありならコロナ禍で行くところが無くなった時に書いた港区の坂という筆者の連載ブログをご覧ください、第1回目は(http://pharmafrontier.blog44.fc2.com/blog-entry-1760.html)。10回連載

この幽霊坂が大事なのは、DIYでは欠かせないケーヨーD2がこの坂下にあることです。建築資材、工具は元より家庭用品、事務用品、電気製品、園芸用品から多くの草花の現物まで幅広い生活必需品が格安で販売されています。



さらに聖坂をくだると亀塚公園があります。
江戸時代は上野沼田藩土岐伊勢守、下屋敷であった名残として古い外塀が残されていたのですが、危険なので新しくなっています。





公園内に円墳がありそこから園内を見下ろした写真です。この亀塚が公園名の由縁ですが、この円墳が古墳であった証拠は見つかっていません。春には一面の桜となり、桜祭りが行われます。
この公園の注目点は2つあります。①都内では珍しくなかなか見ることのできない「カントウタンポポ」を保全して、4月から5月の開花に合わせて開放し、観察することができます。保全エリアはちょっとした都会の緑となっています。



② これが一番面白いのですが、この亀塚公園の裏から第一京浜国道におりる階段があることです。



隣接する御田八幡神社の緑とあいまって、緑多い階段道として、知る人ぞ知る楽しい場所になっています。この階段を上り下りすることを楽しみにしている人がいっぱいいることは階段のすり減り方でよくわかります。





階段を降りたところは第一京浜ぞいの高輪郵便局本局で、土日も一部の窓口業務を行っており、お世話になっています。

付け加えると、三田台公園と亀塚公園は殆ど隣接しており、現在両者を統合して大きな公園にリニューする計画が進められています。



さて、亀塚公園の聖坂にもどります。 このバスは<ちいばす>。ちいばすは、東京都港区が公共事業として運行しているコミュニティバスです。実際の運行は富士急行系列の「フジエクスプレス」に委託されています。2023年現在は合計で8路線が運行され、料金は100円均一というビックリのワンコイン。しかし、採算が取れているのはこの田町ルートだけ。補助金で賄われている悲しい現実。筆者は遠距離バス、郊外バス、コミュニティーバスの連携によるAI管理の自動運転公共交通機関を全国に張り巡らすという夢を持っているのです。



ちいばすに乗ってみました。20分間隔なので、かったるいですが、時間になるとどこからともなく人があつまってきます。なんてたって100円ですから、楽しい。三田伊皿子坂ハウスから品川に向かうにはすぐそばのバス停、高輪一丁目から乗るのですが、乗ってすぐ魚籃坂を曲がって白金高輪に向かってしまい、寄り道して品川に向かいます。ちょっと歩いて高輪二丁目バス停まで行けば、同じバス停に古川橋方面から品川に行く都営バスが来ますから3倍の確率でバスを捕まえられます。さらに白金高輪に寄り道することがありません。筆者が注目しているのは、このちいばすが品川駅港南口まで行くことです。品川の海側である南口に出れば、天王洲アイルとか、中央海浜公園とか、東京湾野鳥公園とか、まったく雰囲気の違う、海沿いの楽しいところに容易にアクセスできるのです。この海側の楽しみ方はまた後程書きましょう。



さて、聖坂を進みますと突然、三田三丁目計画という名のもとのビックな再開発地に出くわします。 聖坂にエントランスがある居住用マンション(三田聖坂ガーデンレジデンス)およびその後ろに第一京浜にエントランスがある住友不動産三田ツインビル及び住友不動産東京三田ガーデンタワーが出来上がりつつあります。これがまた三田台地区に画期的展開を生むのです。

この写真の右手の小道を進むと、第一京浜におりるエレベーターがあります。またもや、一般の方が自由に使えるエレベーター、三田台丘陵の尾根から第一京浜におりるエレベーターです。


エレベータ上部(右手下方の棟)


エレベーター下部


エレベーターからの小道



住友不動産三田ツインビル西館は第一京浜に面した地上43階建てのオフィスタワーですが、上層部12階は居住用マンション「ラ・トゥール三田」となっています。




住友不動産東京三田ガーデンタワー

住友不動産三田ツインビル西館の隣に42階の賃貸オフィス棟住友不動産東京三田ガーデンタワーがあり、さらに建設中の住友不動産三田ツインビル東館が続きます。
さらに詳細を知りたい方は住友不動産東京三田ガーデンタワー (skyskysky.net)
をご覧ください。


住友不動産三田ツインビル西館


住友不動産三田ツインビル西館にはすでにこのような企業が活動を開始しようとしています。

我々にとって興味あるのは一階とか地下にどんなお店が出来るのかですが、なにが出来るのかまだよくわかりません。住民のニーズからするとおそらくスーパーマーケットとレストランになると思いますが? 東館はスケールが小さいようですが、まだ工事中となっています。こちらもなにが出来るか興味津々です。

このエレベーターを使うと、泉岳寺の駅から10分強くらいで伊皿子坂を上らずに三田伊皿子坂ハウスに到着するのです。

先にも書いたのですが、国道沿いのダイナミックな雰囲気からエレベーターや階段で一気に閑静な雰囲気の住宅街になる、これの落差の面白さが三田台には3か所もあるのです。

付け加えるに、この地域の発展が三田駅に続く札ノ辻交差点周辺の発展にどう影響してゆくのか。三田・田町の繁華街がさらに三田台地区に近づくかもしれません。住友不動産東京三田ガーデンタワーの案内には三田駅まで徒歩4分と書いてありますけど、ほんとかな、筆者の足ではちょっと信じられません? 三田伊皿子坂ハウスからこのエレベーターで札ノ辻に飲みに行くなんてやってみたいことです。



今日はここまで、この写真は伊皿子台から我が家に帰る途中の目黒通り日吉坂。ここは白金台駅と高輪白金駅の中間点、いずれの駅からも10分くらいで歩けるので高層マンションがいつの間にか坂の両脇に立ち並びました。冬になると丁度この坂の頂上に夕日が沈み、日暮れ時はこの坂がとっても魅力的に見えるのです。おもわず坂って素敵だなと思うのです。(この写真は残念ながら8月の写真です)





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