小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Sony α7RII 試写 ~その17 再びオールドレンズ ~

2015-09-29 14:20:56 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その17 再びオールドレンズ ~

2015-9-28
今日はペンタックスlimited3兄弟をSony α7RIIに付けて試写を行い、これでSony α7RII 試写を終了にしようと思っていました。しかし、最近買った3本のオールドレンズが気になって、結局、Zeiss Distagon 18mm ZM, Zeiss Distagon 21mm ZF, Leitz Tele-Elmar 135mmの3本をもって、またもや浜離宮庭園に出かけました。自然教育園が休みの月曜は浜離宮が定着しつつあります。ここは海風が気持ちいいし、いつも何かしら花を演出していて楽しい。自然教育園の<ここは教育園だ、無用なおもてなし無し>という雰囲気とはだいぶ違うように思います。
今日はなんだか<Leica day>でした。このレンズおそらく50年経っているのでしょうが、なんとも驚いています。
  ヒガンバナに2匹のアゲハチョウがたわむれていたので、遠くから撮りながら近づいて行きました。逃げられたらそれまでですから、撮りながら近づきます。

以下、Sony α7RII + Leitz Tele-Elmar 135mm









かなり近づいたところで、逃げるどころか、一匹とびこんで、3匹のたわむれとなりました。









大サービスです。  

コスモス畑では、チョウがいっぱい。チョウ撮りには天国でしょう。
MFのLeitz 135mmはチョウ撮り用とは言えません。しかし、遠くから撮っているのに、ちゃんと撮れています。手持ちMFで、一枚づつ撮っていますから、これ以上拡大すれば、ピントが取れていないことが露見するのに、これだけ絵を載せてしまうのは、ただただ、その色が美しいからです。Leicaとはいったい何者なんだ!



















こういう偽色が出やすい場面もきっちりこなしています。

次は、Zeiss Distagon 21mm ZF。 今日はこの名レンズがなにか不調。ピントが取れません。出足すぐだったので、調子乗らなかったのか? コスモスは見下ろして撮るというスタイルになるので、MFが難しい。 とにかく手持ちMFは調子乗るまで大変。 使っている安物KIPONレンズアダプターはもうちょっと高いのに代えないとまずいかも知れない。

以下、Sony α7RII + Zeiss Distagon 21mm ZF











この場面は各機材で撮っていますが、このケースが一番周辺減光も少なく、きれいに撮れていると思います。比較してみてください。

次はSony α7RII + Zeiss Distagon 18mm ZM + フォクトレンダーVM-E・クローズ・フォーカス・アダプター。 今日はなぜか、このレンズが快調。 さんざん文句をいったこのレンズ、今日はぜんぜん文句ありません。なんてこった?? どういうこっちゃ??















今日は、Zeiss Distagon 21mm ZFをSony α7Rに付けてみました。これはSony α7RIIに付けた時に偽色が気になったので、Sony α7Rならどうなるかと思ったからです。しかし、今日は双方ともに偽色は出ません。偽色、パープル・フリンジは暗い所から突然明るい空が見えるような枝の間などで顕著に起きるのですが、今日はそういう場面が無いからでしょう。とにかくZeissは光が豊富にあれば問題がすっ飛んでしまうのです。
もともとSony α7R でもZeiss 18mm、21mmは周辺減光だの色かぶりはほとんど出ないから、Sony α7Rで何ら問題なく撮影できるはずです(フォクトレンダーはSony α7R で色かぶりがヒドイ、Sony α7RIIとSonyα7SではOK)。  

一つだけSony α7RIIに比して、Sony α7Rのファインダーを一時代前のファインダーと思わせるような、Sony α7RIIのファインダーの進歩が見られます。
<世界最大(*)のファインダー倍率0.78倍を実現したZEISS「T*(ティースター)コーティング」採用「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」
高解像度・高コントラストの有機ELパネルに加えて、接眼レンズには両面非球面レンズを含む4 枚レンズによる新規光学系を採用した「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」を搭載。世界最大(*)のファインダー倍率0.78倍(全表示域の対角視野約38.5度)を実現し、隅々までクリアな映像を映し出します。さらにZEISS「T*(ティースター)コーティング」を採用し、のぞいた際の映り込みも大幅に低減。各種設定値の反映・拡大表示機能やピーキング機能による微細なピント合わせ、撮影画像の確認、また撮影される映像をぼけ像まで忠実に再現するなど、電子ビューファインダーならではの特性と合わせて、高解像性能を生かした撮影をより強力にサポートします。> と宣伝しています。

撮れる絵には関係ありませんが。

以下Sony α7R +Zeiss Distagon 21mm ZF













シチュエーションによって、機材の評価が違ってきます。元来、そんなものです。適材適所で機材を使って行くのです。どこでも使えないと、さようならということになります。とにかく今日はLeicaにびっくり!

そろそろ、Sony α7RII試写にも飽きてきたとおもいますが、Sony α7RII + ペンタックス3兄弟の試写は、3兄弟に敬意を表して、頑張ってやりましょう。
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白金自然写真クラブ、2015秋・写真展のご案内

2015-09-27 20:14:49 | 日記
白金自然写真クラブ、2015秋・写真展のご案内

日時 10月10日~11月19日 場所 自然教育園 管理棟フロアー
当方の出展予定は
1、全紙タテ
題名 モミジ一枝
副題 なし
撮影日 2014-12-3
撮影場所 森の小道
説明文
複雑な色と形が折り重なる絵が生み出
されること、それが刻々と変化すること
が紅葉の魅力。モミジは一枝でも美しい


Sony alpha7R + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8

2、全紙タテ 途中で1と入れ替え
題名 森の精
副題 ヤマユリ
撮影日 2014-7-10
撮影場所 武蔵野植物園
説明文
 ヤマユリは日本特産のユリ。深い森の
中で、この奇跡的な姿に会うと、花では
なく妖艶なる森の精に会ったような気に
なるのです。


Sony alpha7R + フォクトレンダー NOKTON 50mm F1.5

3、半切ノートリ ヨコ
題名 森の精たち
副題 オナガアゲハとヤマユリ
撮影日 2014-7-15
撮影場所 武蔵野植物園
説明文
 ヤマユリは日本特産のユリ。深い森の
中で、この奇跡的な姿に会うと、花では
なく妖艶なる森の精に会ったような気に
なるのです。オナガアゲハも負けじと美し
いシルエットを競います。


Sony alpha7S + coBORG

4、半切ノートリ ヨコ 途中で3と入れ替え
題名 静かに耐えて美しく咲く
副題 ユキワリイチゲ(雪割一華)
撮影日 2015-2-15
撮影場所 武蔵野植物園
説明文
 キンポウゲ科、日本固有種。花言葉:
幸せになる。今年はずいぶんと早く咲き
ました。殺風景な冬景色を春に変えよう
と、寒い中で頑張って咲き続けます。


Sony alpha7R + Zeiss Planar 100mm macro

5、半切ノートリ
題名 紅葉の朝
副題 なし
撮影日 2014-12-5
撮影場所 教育園入口
説明文
 すがすがしい朝に空を見上げると、
紅葉のシンホニーを聞くことが出来
ます。


Sony alpha7R + Pentax FA31mm F1.8 limited

6、半切ノートリ 途中で5と入れ替え
題名 誘惑の館
副題 キバナアキギリ(コトジソウ)
撮影日 2014-9-28
撮影場所 武蔵野植物園
説明文
 木陰にひっそり咲く小さな花のわりに
は、花の蜜を吸いに花筒に入った虫の背
に花粉を付ける仕掛けを持つとか、なに
やら妖艶なる雰囲気を醸し出します。葉
の形が琴柱に似ているので別名がある。


Sony alpha7R + Zeiss Planar 100mm macro

キバナアキギリ(コトジソウ)はちょうど今、咲いています。

ぜひ、白金自然写真クラブの2015秋・写真展にいらしてください。
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Sony α7RII 試写 ~その16 オールドMFレンズ、Zeiss 12mmとLeica 135mm~

2015-09-26 21:28:36 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その16 オールドMFレンズ、Zeiss 12mmとLeica 135mm~

2015-9-26 場所 自然教育園、使用カメラはSony α7RII only

<Sony α7RIIはオールド/オールドスタイル・レンズの母艦とすることを第一の使命とする。> というのが、これまでの試写での結論です。
かたくなにAFを使わんというつもりはありませんが、 Sony 純製AFレンズの購入よりは、オールドレンズに注目して行こうと思うのです。その第一弾として、直近に購入した、Zeiss Distagon 21mm ZFとLeitz Tele-Elmar 135mmの試写を行いました。
Leitzとは Ernst Leitz I 氏が創業したLeitz社がLeitz社のcamera ということでLeicaとなったそうです。このレンズは Leitz Tele-Elmar と書いてあります。1965-1990 年のTele-Elmar 135mmとしては前期製品のようです。Zeiss Distagon 21mm ZF 600g、 Leitz Tele-Elmar 135mm は505g。Sony α7RIIは本体で582gだから、レンズとカメラで1kgを超す。

まずはZeiss Distagon 21mm ZF。
Sony α7RII 試写その15では、載せた写真を見てもきっと違いが解らないで、結論が納得できないかもしれません。載せた写真がどうこうというよりは、撮ってから、大画面モニターに映してみれば、ごちゃごちゃいじくらなくても、そのレンズの性能は感覚的に解ってしまうものです。
まずはZeiss Distagon 21mm ZF、新同品で13万円なんぼで購入。新品は最安値で17.7万円します。
Zeiss Distagon 21mm ZFは予想とおりの、期待を裏切らない、いいレンズでした。Zeiss Distagon 21mm ZF、これが当方の広角レンズの終着駅になると思います。載せた絵は皆トリミングしています。ほとんど開放F2.8で撮影しています。今日はすべて手持ち、そして当然MFです。 シャッター速度は手振れを防ぐために1/1000としていますから、暗い所ではノイズが出ている絵もあります。それは無視して見ると、解像といい、色といい、ボケといい、いい具合です。 一つだけ問題は、やはり偽色、パープルフリンジが出る。どうやらこれは、フィルム用レンズをデジタルで使う時は宿命で、仕方ないと思うべきとさとりました。ソフトで偽色を修正することを当然のように行うしか無い。



































ここからはLeitz Tele-Elmar 135mmです。このレンズは少なくとも35年前のレンズです。
それでも69500円でした。不人気焦点距離135mmだからこれくらいの値段ですむので、Leicaの価格は通常桁が違う。 Leicaとしては安物ですし、見た目もいかにも十分使われてきたオールド・レンズという感じで、大きな期待はしていませんでした。今日一日の試写でLeicaがなんであるかすぐわかりました。何と言ったらいいのでしょうか、この古レンズでも十分な解像があり、色も作る像も上品(この表現が適切とは思いませんが)、なんというか、<これでいい>と思う絵なのです。Leicaのレンズに何十万円も払う人がいることが理解できました。













<Sony α7RIIはオールド/オールドスタイル・レンズの母艦とすることを第一の使命とする。> というのは、 間違っていないと思います。 純製AFレンズもそろえてゆきますが、Leicaも含め、オールド・レンズを追求して行きましょう。レンズ沼の恐ろしさと、楽しさが待っているのです。

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Sony α7RII試写 ~その15 最新AFレンズ VS オールドMFレンズ 広角領域編 ~

2015-09-25 21:53:42 | 日記
Sony α7RII試写 ~その15 最新AFレンズ VS オールドMFレンズ 広角領域編 ~

2015-9-23 場所 東御苑、カメラ Sonyα7RII only


左から
フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー12mm F4(今回の試写には不参加)
フォクトレンダー・カラースコパー21mm F4
Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor
Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF
Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA
Zeiss Distagon 21mm F2.8 ZF (今回の試写には不参加)


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

寄れるという点では18mmZM+Close Focus Adaptorが圧倒的。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

他のレンズと比較にならないので、すこし離れて撮影。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM +フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

さらに離れて撮影。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF

ZFは寄れないけれど、下のトリミングではしっかりと魅力的絵を提供する。これがZFの真骨頂。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)

今日、まったくのびっくり、何か勘違いしているに違いない。
Sony/Zeiss FE 16-35mmはMFで撮ると、最短撮影可能距離が全然寄れない。ところがAFで撮ると、下のように、とんでもなく寄れる。
シーンセレクションでマクロモードがあることを当方はすっかりわすれていました。AFにすると、自動的にマクロモードに入るのかもしれない。 マクロモードって、どれくらい役立つのかな? これで18mm ZF問題も解決してしまうのかな? 家に帰って色々やってみるが、AFとMFで最短撮影可能距離は同じようですし、マクロモードでもっと近づけるようでもないし。この試写の時になにか間違えたに違いない。 でも、コンデジならともかく、レンズ交換カメラがそんなに簡単に寄れるようになるのかな????  すみません、マクロモードは宿題にしてください。


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)

しかしながら、AFではメシベにフォーカスできない!


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM +フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

21mmもこれくらい大きな花なら、充分クローズアップできる。


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM +フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

少し離れて撮影。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM

焦点を合わせているのは正面のビル。しかしその横のクレーンを拡大してみると。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF

ZFの拡大は、他のレンズに比して、なぜか生々しい臨場感を持つ。


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)

解像はしているが、オモチャっぽい。


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM 


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM 

フォクトレンダーはZMとよく似ている。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F3.5 ZF

ZMより、木々が生きている。しかし、不思議なことに、これが、全体的に重たい絵という印象をふと与えてしまうこともあるのだ。


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm Vario-Tessar F4 ZA (18mm)

オモチャっぽい。ツイートの時の様に、面白味のない、当たり障りのない絵となるのである。


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM 


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4 VM 

安価なレンズの割には立派なものだ。ZMよりきめが細かい。
  こんな、細かいことを議論するのは、よく言えばSony α7RIIの高画素のなせる業。悪くいえば、画素数の低いSonyα7Sだったら、こんな議論は起きないで、平和に過ごせたかもしれない。


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor


Sony α7RII + Zeiss Distagon 18mm F4 ZM+フォクトレンダーVM-E Close Focus Adaptor

ただ、Zeiss Distagon 18mm F4だけ見ていれば文句ないのかもしれない。

結論が出てしまいました。
1、Zeiss Distagon 18mm F4 ZFはなぜか絵が生々しい。この感触が、それ以外のレンズの絵に満足できない原因なのだ。Zeiss Distagon 18mm F4 ZFとZeiss Distagon 18mm F4 ZMはおなじDistagon 18mmでも作る絵は違う。これは違うレンズだ。
2、寄れるという点ではZeiss Distagon 18mm F4 ZM 18mmが抜群。しかし、絵が雑だ。これがZeissか?と思うほどの雑さである。
3、Sony/Zeiss FE16-35mmはAFで相当寄れるという発見があったが、AFでは思ったところに自由にフォーカスできない。
4、touit 12mmでも、Sony/Zeiss FE16-35mmでも最近のZeissは安易な妥協をしているように思えてしょうがない。生々しいのでなくて、オモチャっぽい絵が最近のZeiss AFの傾向なのか? 最近のZeissの連中は名画を鑑賞しないで、アニメばかり見ているのか? 最近のZeiss LoxiaもZeiss Batisも本当に信用できるのか? 当方は、デカい古典的SLR レンズ(ZF, ZE, ZK)だけを信用した方がいいような気がしてきた。

今日はフヨウという大きな花を相手にしているので、Zeiss Distagon 18mm F4 ZFが対抗できるが、小さな花をZeiss Distagon 18mm F4 ZFで撮ることが出来ない。といって、ZFを使ってきた者にとって、Zeiss Distagon 18mm F4 ZMで代替するのは無理だ。 Zeiss Distagon 18mm F4 ZM礼賛は一日で崩れてしまった。Sony/Zeiss FE16-35mmのAFは結局使えないし、  絵が今一つ味が無い。 広角領域の八方ふさがりは結局解消できていないのである。  今日の結論に茫然としている。

 そして、本日(2015-9-24)当方はどうしたか? 猛然と反撃に出た。レンズ収納ボックスに入っている、使用頻度の少ないレンズ4本とアダプター1本を下取りにして、何とたった1本のZeiss Distagon 21mm ZFの購入に走ったのです。~試写その14~ でさんざん迷ったあげくのはて、Zeiss Distagon 18mm ZMを買ってしまったのだが、これはとんでもない間違いだった。そのとき買わなかったZeiss Distagon 21mm ZFを根性で買い足した。フルサイズ・広角レンズ領域でモンモンとして続いてきた、いかんともしがたい苦悩にZeiss Distagon 21mm ZFが終止符を打ってくれると信じたからです。

このめまぐるしい変化の根源は無論Sonyα7RIIを新規購入したことにあります。      1)Sonyα7RIIがオールドレンズ/オールドスタイル・レンズを見事に受け止めることがはっきりしたこと。
2)今時の最新レンズはオールドレンズにその<絵の味>でとうていおよばないこと。
3)最新テクノロジー自慢のAFは当方の撮影目的では、役に立たないこと。 
その結果、Sonyα7RIIの相手として、フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー12mm F4 VM、Zeiss Distagon18mm F4 ZF,  Zeiss Distagon 21mm F2.8 ZF 、 ペンタックスFA 31mm F1.8 limited、フォクトレンダーNOKTON 50mm F1.5 VM、ペンタックスAF 77mm F1.8 limited、Zeiss Plannar 100mm macro F2、Lica Tele・Elmar 135mm F4 MMというMFオールドレンズの布陣がいつのまにか出来上がったのです。

今回はとうとうZeissを買うためにZeissを売ることになりました。単焦点Zeissでも使用頻度と展示会作品への出展頻度で選別される段階にはいったのです。さらにライカ・テレエルマー135mmを購入。焦点距離135mmは不人気なので、ライカといえども安い。ライカの味を知るために購入。オールドレンズで行くならLicaを理解しない訳にはいかない。 さて、Zeiss Distagon 21mm ZFとライカ・テレエルマー135mmの試写へと向かいましょう。オールドレンズ・MFの完勝となるのでしょうか? お楽しみに。


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Sony α7RII 試写 ~その14 Zeiss Distagon 18mm ZM, ZM礼賛~

2015-09-23 17:39:55 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その14 Zeiss Distagon 18mm ZM, ZM礼賛~

マップカメラでZeiss Distagon 18mm ZMをB1から、Zeiss Distagon 21mm ZFをF3からSony フロアーF5へ集めてもらって、Sony α7Sに付けて、一生懸命比較しました。マップカメラのお姉さんはフォクトレンダーVM-E close focus adaptorまでもって来てくれました。通常アダプターですと、驚いたことに21mmの方が18mmより寄れるのです。しかし、ZMにはフォクトレンダーVM-E close focus adaptorが付けられますから、これを付けると、Zeiss Distagon 18mm ZMの方が寄れるし、無論パースペクションは18mm の方がぐっときます。ということで、伝説の広角21mmZFと無念のお別れして、18mmZMを購入しました。



小ぶりで、Sonyα7RIIに付けると、とってもいい感じ。これでこそ、カメラのレンズと惚れ惚れしてしまいます。

さて、Sonyα7RII+Zeiss Distagon 18mm ZM一本にしぼって、自然教育園で試写です。




ヌスビトハギ





広角レンズの時は、このように無理やり拡大するより、周囲を残して、雰囲気を伝えた方がいい。




シラヤマギク










ヒガンバナ






ヒガンバナとカリガネソウ



ヤマハギ

いかがでしょうか? フォクトレンダーVM-E close focus adaptorのおかげで、18mm レンズの最短撮影可能距離が50cmが14.5cmまで近づけます。 18mmで、パースペクション強調はそれなりに出来ているようです。記憶の中の18mm ZFの時の方が解像は良かったような気もしますが、広角レンズでガリガリに拡大するよりは、周囲を残した方が、広角レンズのいいところがでるようです。ということで、これくらいの解像で使えると思います。Zeiss Distagon 18mm ZMは小ぶりでかっこいい。大きさのわりには重さはずっしりとしており、350gある。それでも、Distagon 18mm ZFは460gであるからZFよりは明らかにZMはコンパクトである。
  今日は全部、手持ちMFで、虫を撮る時は10cmくらいに超近づいて撮っているので、ゆっくりはピントをとれない。ピントブレが起きても不思議でない。それにヒガンバナ以外は通常広角レンズで対象にしないようなとっても小さな花を撮っているので、解像に関しては大目に見てもらわねば。周辺減光や色かぶりが気になることはなく、Sony α7Rに対してSony α7RIIの進歩はとても大きい。
  Zeiss ZMの持った感じは、レンズはこうあるべきという感触で、なにか、故郷へたどり着いたように、ほっとする。がぜん、これからZeiss ZMを集めようと思い始めた。21mm, 50mm, 85mm これから先はライカレンズで135mm Mマウント。手持ちのあまり使わないレンズを5本くらい一掃して、Mマウントを集めるのだ。レンズの布陣をがらりと一変させるのである(Zeiss-ライカMマウントの、その先には、いよいよMマウント本家のライカの世界がおいでおいでをしている気がする)。Sony α7RIIとフォクトレンダーVM-E close focus adaptorが世界を一変させた。当方はソニーのFEマウント/AFよりMマウント/MFを選んだのである。Sony α7RIIから起きた、変化の行き着くところは、オールドレンズ/オールドスタイルレンズとMFの世界だった。
  とここまで、勢いに任せて書いたのですが、ソニーのFEマウント/AF  VS  Mマウント/MFは大問題です。 まてまて、そう簡単に結論をだしてはいけません。 Sony α7RIIは両方とも選べるところがすごいのですが、ユーザーとしては、資金に限りがあり、現場ではあれもこれも持って行くわけにはいかないので、どちらかに優先順位をおいて機材調達をしてゆかねばなりません。この天下分かれ目のガチンコ大決戦をもう一度やってみましょう。ソニーFE 16-35mm F4.0、Zeiss 18mm ZF, Zeiss 18mm ZM, フォクトレンダー・カラースコパー21mmの対決をやりましょう(フォクトレンダー12mmは別格ですから、ここでは省きます)。お楽しみに。
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