自然教育園日記 その166 自然教育園の紅葉・ラウンド1
12-6ごろから自然教育園の紅葉を追っています。このころから色付き始め、日に日に紅葉が進行しています。天気の良い時は、すくなくとも1日おきに紅葉を撮影しています。半ば定点観測のようなものです。
12-6~11をラウンド1としてご紹介します。まだまだ紅葉は進み、おそらく12-25くらいまで撮影可能でしょう。12-12~25をラウンド2としてご紹介しましょう。
機材は
1、Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4, GF120mm macroF4を中心としてLaowa 15mm macro F4での接近撮影を少し。
2、Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8, Zeiss Distagon 18mm F3.5
ラウンド1の最終日、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8,を持ち出しました。このレンズを当方は, <天下の宝刀>と呼んでいます。(このレンズはソニーミラーあり一眼レフ用Aマウントで、ソニー・ミラーレスEマウントに付けるにはレンズアダプタ―が必要です)。これまで、このレンズは驚くべき画像をたたき出しています。Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8いまのところ中判カメラには付けられない(実はこれが中判に付けられるアダプタ―を見つけて注文しましたが、輸入物なので手に入るには3か月かかる)。そこで、久しぶりのSony alpha7RIIIの登場となりました。Fujifilm GFX50Sでは絞りを絞ってビシッとした全画面の細密描写が中心となるのに対して、Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8は近距離から遠距離までにいたる驚異のボケを演出できます。中判カメラではすっかりボケを諦めていました(中判カメラは事実上ボケレンズが無い)。Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8、<天下の宝刀>のボケは新たな紅葉の表現を与えてくれて、久しぶりにときめいています。
まずはFujifilm GFX50S + Laowa 15mm macroF4でちょっと変わった視点を試みます。これまで試みてきた広角レンズ接近撮影の紅葉撮影への応用にこだわってみました。
Fujifilm GFX50S + Laowa 15mm macro F4
まずはコロナウイルスが攻めてくる感じを出してみました。
次に葉っぱの穴から覗く試みをやってみる。色々やったけど大した収穫無し。
Fujifilm GFX50S + Laowa 15mm macro F4
Fujifilm GFX50S + Laowa 15mm macro F4
Fujifilm GFX50S + Laowa 15mm macro F4
風の強い日、一生懸命ススキを撮るが、こんな程度。
広角レンズ接近撮影で諦め。次は鳥撮りとの決別。
Fujifilm X-T3 ; miniBorg 55FL
最近、連日カワセミが近くに現れるようになりました。写真クラブの鳥撮り名人によると、2匹いて、昨年生まれと今年生まれのメスで、カワセミ1号、2号と呼んでいるそうです。
写真クラブの連中は紅葉の中に鳥がいる場面が撮りたくて、毎日うろうろしています。当方は上の写真を最後に、ここの所ずっと鳥撮りの機材は持たずに中判カメラ一本で紅葉だけを相手にしています。
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
自然教育園の入り口から撮影した絵を順番に載せます。
入り口の変わったアングルを何度も撮ります、まあこんなところですか。
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
ポチポチの葉っぱのリズムが好きです。
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
ヒョウタン池にむかうイロハモミジのビューポイント。ここは皆さん撮影するから、特徴を出すにはとても難しい。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
天下の宝刀のボケで勝負。
この道の途中にある、<物語の松>は何度も撮りますが、やはりこの松が、紅葉としてベストポイントです。この松の形がなんとも魅力的。
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
中判カメラの細密描写で勝負
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm
一方、Sony alpha7RIII を持ち出したことにつられて、長年の広角レンズの友 Zeiss Distagon 18mmを付けてみる。これがいい。爽快な軽量感と鋭い切れ味、色合い。長年の付き合いがどっと戻ってくる。
Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm
Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm
Sony alpha7RIII + Zeiss Distagon 18mm
ひょたん池の写真は毎回撮るけれど気に入った写真はいまだ撮れず。ここはラウンド2にずれ込む。
ヒョウタン池に続く水生公園の池に面するあずま屋の前にあるモミジはきれいなのですが、ここも皆さん撮るので、違いを出すのが大変。12-11は午前中曇りでしたがが、夕方になって日が差してきた。この横からの夕日で部分的に照らされる紅葉を撮りまくります。
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
これは2日後の天下の宝刀によるボケ・トライ、しかし、夕日のスポットライトにはかなわない
Fujifilm GFX50S + GF 23mm F4
森の小道の紅葉は比較的早く色づきます。この紅葉撮影においてFujifilm GFX50Sによる横長画面(通常4:3だが、16:9を使用)の効果を集中的にトライしています(Fujifilm GFX50Sはいろいろな画面の縦横比を設定できます)。ブログに載せると、横長ですから、画面が小さくなって、見劣りがしますが、大きくすると横長画面は独特の印象を生み出します。
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
このあたりから天下の宝刀のボケの使い方がわかってきました。遠くの対象にピントを合わせ、前ボケを使って、色と形のリズムを生み出す。
森の小道から武蔵野植物園に移動します。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
ハリギリの葉の魅力に焦点を合わせて色と形のリズムを生み出します。
さらにイモリの沼へ続く道。ここは遅れぎみにイロハモミジの紅葉が進みます。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
イモリの沼に続く道の途中の、水生植物園を見下ろすビューポイント。皆さんが撮影するポイント。当方は天下の宝刀であえて、バックを超ボケにして、前の細密と超ボケを対比させます。
Fujifilm GFX50S + GF120mm macroF4
イモリの沼越しの紅葉ビューポイント。GFX50Sの横長画面を生かす。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
天下の宝刀でのボケで、紅葉へ挑戦。奥に焦点を合わせて、前ボケで遠近感と色の質感バリエーションを撮ります。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
これも同じ試み。奥に焦点を合わせて、前ボケで遠近感と色の質感バリエーションを撮ります。
Sony alpha7RIII + Sony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8
これも同じ試みを極端に行った例。一番奥の小さな部分に焦点を合わせて、前ボケで遠近感と色の質感バリエーションを撮ります。これこそ天下の宝刀の真髄。
ラウンド1はここまで。
12-12から12-25くらいまで、紅葉を撮ることが出来るかもしれない。中判カメラでのボケを撮るために天下の宝刀をGFX50Sに付けるレンズアダプタ―を見つけて注文しましたが(このフルサイズ用レンズがそのまま645中判カメラに使えるとのネット情報を信じて)、手に入るのは3か月後、紅葉は撮れません。そこで崖から飛び降りるつもりで、超ボケレンズ、中国製、中一光学、スピードマスター85mm, F1.2 (GFX50S用)を7万円で中古・購入(中国製は極端ないい所とまずい所が共存する。 F1.2で中判とは無理すぎる、どこかに問題が生じるかもしれない。 中国製は個体差が大きい、中古だと元の設計が悪いのか、個体が悪いのか判別できない)。
ラウンド2では崖から飛び降りてけがをするか、中判カメラでのF1.2ボケを提供できるかお楽しみに。