小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その278 Fujifilm GFX100SとGFX50SIIのオールドレンズ相性は?

2024-03-20 17:41:51 | 写真日記
自然教育園日記 その278 Fujifilm GFX100SとGFX50SIIのオールドレンズ相性は?
2024-3-13  
このくそ忙しいのに、面倒なこったと思いつつ比較実験を行います。
カメラ3台の比較だと何が何だかわからなくなるので、今回はFujifilm GFX100SとFujifilm GFX50SII、2台に絞って比較。この違いを把握するのが積年のテーマ。

Fujifilm GFX100SとFujifilm GFX50SIIの絵を交互に最小限ですが載せます。対象はユキワリイチゲ一本、代り映えなくてすみません。花もそろそろ終わりに近づいて、熟年の様相を呈しています。


Fujifilm GFX100S +Sony A-mount 135mm STF


Fujifilm GFX50SII + Sony a-mount 135mm STF


Fujifilm GFX100S +Sony A-mount 135mm STF


Fujifilm GFX50SII + Sony a-mount 135mm STF

次はSony/Zeiss A-mount Distagon 24mmで比較。extension tubeなしで、トリミング拡大しています。


Fujifilm GFX100S +Sony/Zeiss A-mount Distagon 24mm


Fujifilm GFX50SII +Sony/Zeiss A-mount Distagon 24mm
次は遠景を撮影。Sony A-mount 135mm STF、extension tube無しの、トリミング拡大。


Fujifilm GFX100S +Sony A-mount 135mm STF 今日の強風が引き起こすさざ波に反射する太陽のきらめき


Fujifilm GFX100S +Sony A-mount 135mm STF ヒョウタン池の暗い水面


Fujifilm GFX50SII + Sony a-mount 135mm STF


Fujifilm GFX50SII + Sony a-mount 135mm STF

前々から、オールドレンズの場合はなんとなくFujifilm GFX100SよりFujifilm GFX50SIIの方がいい絵が撮れるという印象があり、純正レンズはFujifilm GFX100S、オールドレンズはFujifilm GFX50SIIという住み分けをしていました。

これだけの絵では違いが解らないと思いますが、当方の直感ではやはり中判らしい潤い(生々しさ)がFujifilm GFX100Sでは消えてしまい、GFX50SIIではそれが残っているという結論になります。遠景の場合は逆転していますが、相手が色々変化する為にたまたまかもしれませんので今回は議論からはずします。
つまり、Fujifilm GFX100Sが思ったような絵にならない原因は接近撮影時のextension tubeにあると思います。これが中判の潤いを消してしまっている。GFX50SIIの方がその被害が少ない。
Sony alpha7CRの進歩は認めますが、中判の潤いはそう簡単に出せるものではありません。そのためには中判カメラには中判カメラ用のレンズの組み合わせが必須なのです。
そして結論は
1, Sony alpha7CRは立派、たいしたものだ。
2, Fujifilm GFX100Sはオールドレンズでは真価を発揮できずに、GFX50SIIの方がいい絵を作る場合がある。よってFujifilm GFX100SもGFX50SIIも手放せない。
3, 中判カメラにはあの重たくて、でかくて、高い中判用純正レンズが必須である。
4, ぎりぎりのところまで性能を引き出そうとするカメラ機材はそれなりにマッチングのよい高性能の機材を使わないとその性能を引き出せないどころか、機材によってはとんでもない性能ダウンを食らうことがある。
5, 純正レンズでFujifilm GFX100SとGFX50SIIのどちらがいい絵をつくるか?これは未だ答えがありません。
この4番は以前Sony alpha1買ったときのトラブルを思い出します。手持ちのSonyの古いレンズで試写をしたために、まったくピントがとれずに、怒ってSony alpha1を購入一か月もしない内に売ってしまったのです。今から考えるとちゃんとSony最高のGMレンズから始めるべきでした。(この時はすぐ売ると中古のα1とその下取りでは1,2万円しか違いがなく、カメラを借りて試写したと思えば損害は無かったのです)。
価格Com.でのFujifilm GFX100Sにたいするクソミソのコメントは気にしません。中判カメラを知らない人のたわごとです。重たくてでかい中判カメラをFujifilm GFXはアマチュアでも扱える、大きさ、重さ、操作性、価格に落としてくれたありがたい存在なのです。一般のカメラ(フルサイズ、AP-SC)と同じ大きさになったといって、一般カメラと同じ連写速度やAF性能が無いと文句を言うのはお門違い。こんなこと書くとカメラのコメントを書くのが生きがいの方から、GFXのどこが中判カメラなのだ、あれは<なんちゃって中判だ>とかいうチャチャが入るに違いない(デジタル中判は本当のフィルム時代の中判カメラ(フルフレーム中判)より一回り小さいのです)。でも一般のカメラ(フルサイズ、AP-SC)よりいい絵が撮れることだけは譲れません。GFXの画質に関してはネットにいっぱい出ているプロの試写を見れば違いがすぐ分かるでしょう。わからなければ見る目がないのです。いい写真が撮れなければ腕がわるいだけ。

という当方もSony alpha1をクソミソに書いた人です。 Sony alpha7CRの実力を認めて、Sony alphaを見直し、Sony alpha1のバージョン2の発売を待ちましょう。なんせ、高画素で高速連写できるのはSony alpha1しかないのですから、この目的では他に選択の余地がありません。プレ撮影がついたら買います。軽量化路線への第一歩です。まだアリス・イン・ワンダーランドをあきらめてはいません。
中判に興味を持った人は今がチャンス。十分中古価格がさがっています。どうせならFujifilm GFX100Sと純正レンズを買ってください。ポートレートならGF110mm、虫、花ならGF120mm macro。当方は持っていませんがGF30mm は軽くて、安くて(売れないから中古が安い)きっと常用にいいでしょう(当方が今一番ほしいレンズです)。ズームは買いません。
軽量カメラならフルサイズSony alpha CIIがいいでしょう。これは現在のミラーレス売れ筋No1だそうです。当方はトリミング拡大を常用するのでSony alpha CRにしていますが。
写真を撮るならニコンかオリンパス,絵を撮るなら、キャノンかフジフィルム。
カメラ機材談義はこれでお終い。


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自然教育園日記 その277 Sony alpha7CR試写-6 Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF

2024-03-15 18:55:37 | 写真日記
自然教育園日記 その277 その277 Sony alpha7CR試写-6 Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF

2024-3-9
Sony alpha7CRはレンズにより色々表現を変えることが出来そうなので、
今日はSony alpha7CRに情緒のレンズ、オールドレンズSony A mount 135mm STFを付けた場合とSony alpha7CR + Sony 70-200mm macroを付けた場合を比較してみました。


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro  ユキワリイチゲ群生


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro


Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF

やっとスミレ(タチツボスミレ)が咲き始めました。今年はスミレを攻めるつもりなので嬉しい限り。

ここからはオールドレンズです。STFによる接近撮影には全てViltron extension Tube 16mmをかましています。


Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF


Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF


Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF


Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STF

どうでしょう。Sony 70-200mm macroは無難に何でもこなしています。オールドレンズは味があると思いませんか。STFとはスムース・トランスファー・フォーカス、ボケを光学的、人工的に作り出す仕掛けです。当方はこのレンズはごく近い対象のボケが魅力というよりは、中距離(ポートレート)から遠景の情緒を引き出すレンズとして尊敬しています。
没個性的と思っていたSony alpha7CRがオールドレンズに対応してとても魅力的絵を作ることにびっくりしています。Sony alpha7CRが没個性的と思ったのはSony 70-200mm macroのせいだった。

2024-3-10
Sony alpha7CR + Sony A mount 135mm STFがとてもいい絵を作っているので、あわてて中判と比較してみました。Sony alpha7CRの方がいい絵を作るなら、重たい中判カメラは不要になるのです。
当方はこれが体力的に最後のチャンスと思って重量機材である中判カメラを使っているのです。数年前までは5~7kgの機材をもって4km以上の山道を歩いていたのですが、今回の手術を期に何かフェーズを変えなければいけないと感じています。このままの考え方では、無理だ!どこかが壊れる。
そこで2年ぐらいかけてカメラ機材を軽量化へ移行しようと思っているのです。機材だけでなく、いかに頭を切り替えて行くか、これが課題なのです。
さて、オールドレンズSony A mount 135mm STFで中判カメラとSony alpha7CRを比較してみましょう。
まずはFujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF。
なおSony A mount 135mm STFを使った接近撮影の場合はGFX用の接写リング、Viltox Extension Tube 18mm+45mmをかましています。これはSony alpha7CRの時使ったViltox Extension Tubeとは違って、はるかに大きい。中判カメラ機材はなんでも大きく重たくなるのです。


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF
Sony A mount 135mm STFは水面を撮らせたら最高なのですが、今日はこれがせいいっぱい。いい対象がなければどうしようもない。


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF
無理やり絵を作ったという感じ。


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF

なんで斜めからのショットなのだと言われても、この自然教育園は縄が張ってあって、自在に撮影位置がとれない。これがどれだけ接近撮影の苦労を大きくしているか。写真は近づいて撮らねばいけなのです。ということで望遠レンズだけを持って自然教育園にやってくる人達とは一線を画してきたのです。そうすると現在では自然教育園で話をするカメラマンはいなくなり一人で接近撮影をしています。


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF


Fujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STF


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24mm

ここから広角接近撮影、Sony/Zeiss Distagon 24mm。接写リングなし、35mmサイズへのクロップなし。


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24m


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24mm


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24mm


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24mm


Fujifilm GFX100S + Sony/Zeiss Distagon 24mm

気を入れてSony/Zeiss Distagon 24mmを使うと面白い絵が撮れるなと言う感想と、なにやらFujifilm GFX100S + Sony A mount 135mm STFでSony alpha7CRよりましな絵にならない。
なんとSony alpha7CRが中判に追いつき追い抜いたのか!?!?!?

実は最近ふと下取り価格をみてみると、3年前同じころ発売されたFujifilm GFX100SとSony alpha1の下取り価格は前者が50%、後者が75%という驚くべき違いなのです。さらに価格Comのレビューを見てみるとFujifilm GFX100Sに対してクソミソなコメントが羅列されていることに気が付きました。Fujifilm GFX100Sを絶賛して、あちこちにコメントを書いてきた当方はビックリ。
今日の対決でSony alpha7CRがいい絵を作ったことも重なって、当方はなにか大きな間違いを犯しているのではと疑い始めました。いやいやそんなことはない必ず理由があるはずだ。
後日、このくそいそがしいのに、一日かけてFujifilm GFX100S +Sony A-mount 135mm STFに再チャレンジしました。この顛末は次回にゆっくり報告します。
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自然教育園日記 その276 Sony alpha7CR試写―5 Zeiss macro、Laowa macro、 Sony A-mount

2024-03-05 17:45:10 | 写真日記
自然教育園日記 その276 Sony alpha7CR試写―5 Zeiss macro、Laowa macro、
Sony A-mount

2024-2-20
今日はSony alpha7CRにZeiss Planar 100mm macroとマクロのベストの席を分け合うZeiss Planar 50mm macroを付けてみました。これはほんといいレンズです。
対象はユキワリイチゲとセツブンソウだけ。









ユキワリイチゲは日光が当たっている花より日陰の花を撮って修正した方が意外に魅力的絵になります。
以下みな日陰の花を撮影。



当方はこういう感じの絵が好きです。







蜘蛛がへばりついていました。

2024-2-27
今日はSony alpha7CRで広角レンズ接近撮影を試みます。
Sony alpha7CR + Laowa 15mm macro


Sony alpha7CR + Laowa 15mm macro
マクロ接近撮影では遠景背景の情報を入れ込むことが広角マクロを使う一つの意義になります。










Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro


Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro

Sony alpha7CRは軽いから、2本のレンズを持つことが容易にできます。今日は広角接近撮影でしたが、Sony 70-200mm macroを持って行けば、とりあえずなんでも撮影できます。

2024-2-28
今日は広角接近撮影でSony alpha7CRと中判カメラを比較してみました。
Fujifilm GFX50SII + Zeiss/Sony Distagon 24mm A-mount

Aマウント24mmは中判でもクロップしません。そのまま付けます。





このこってり感がなんとも中判的です。



久しぶりの中判カメラ、手になじみます。使い慣れた人にしか分からないでしょうが、中判の絵は中判の味がするのです。

Sony alpha7CR + Zeiss/Sony Distagon 24mm A-mount







Sony alpha7CR + Sony 70-200mm macro

Fujifilm 中判はあえてGFX100SでなくGFX50SIIを使いました。Sony alpha7CRと画素数を合わせるためです。Sony alpha7CRはおもったよりいい絵を作っています。中判に対する思い込みが無ければFujifilm GFX50SII と違いが解らないでしょう。これは多分にZeiss Planar 50mm macroやZeiss/Sony Distagon 24mm A-mountのおかげでしょう。いかにレンズが大事か! 広角で接近撮影するにはZeiss/Sony Distagon 24mm A-mountがとってもいい事に気が付きました。20cmくらいまで寄れるのです。接写リングが必要ありません。Zeiss/Sony Distagon 24mm A-mountは24mmですが、広角レンズを使う意義である、後方遠景情報をなんとか入れ込むことができます。Laowa15m macroに比べると後方遠景情報はだいぶへりますが。
中判はFujifilm GF100Sだけでいいかな、Fujifilm GFX50SIIの位置はSony alpha7CRで埋められるかもしれないという恐ろしい考えが浮かんできました。レンズを選べばSony alpha7CRでもなんとか絵が作れる。
とにかくお金がないので、何かを売らないと、次が買えません。そりゃこれまで売ったもので持っていたかった機材は山ほどあります。Fujifilm GFX50SIIを手放したらあとで後悔するに決まっているのです。Fujifilm GFX50SIIを手放すかはそう簡単に決めません。まだまだSony alpha7CRを試します。



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