ベルギー・フリー旅行 その10 後記(最終回)
振り返ると、あまりいい写真が無かったですね。やはり、すっきりと晴れの時が無かったことが第一の原因でしょう。わずかな晴れの時の写真は少なからぬ印象を与えています。雨の時でもいい写真が撮れなくてはと思ってはいたのですが、降る時はドッバと降ってくるので、かなり難しい。4台、3種のカメラと5種のレンズを使っての撮影はどうだったか。ペンタックスFA 77mm limitedは露出を間違えたのか、使える写真がわずかだったので、ほとんどレンズ一本にカメラ一台の布陣と言っていいでしょう。なにか、じっくり撮る場面が無かったことを後悔しています。たった3日間で、ブリュッセルと4つの街を回ったのですから、どうしても急ぎ足です。しかし、やろうと思えば出来たはず。特にソニーα7Rはじっくり撮るカメラという印象を深くしました。ソニーα7Rの指導本には、オールドレンズとソニーα7/7Rの組み合わせに多くのページを割いています。当方もソニーα7Rを最も生かすのはオールドレンズであるという感覚を強くしています。操作がトロイし、FEレンズがあまりない、現在あるFEレンズはなにか軽いタッチでイメージと合わない。など、悪く言えばそういうことになりますが、よく言えば、ホワイトバランス、ダイナミックバランスなどオートにしないで、それぞれに色々組み合わせを考えてじっくり撮ってゆくべきであると思わせるカメラなのです。RAWで撮って後で考えると言うのではなくて、その場でいろいろ考えながら撮ってゆく、それが似合っているカメラです。それならばMFのオールドレンズの味を加えてゆくのがベストマッチングという結論になります。見た目が軽いので、さっさか撮る方向に流されますが、これではいけないと反省しているのです。一方で富士フィルムX-T1は今回、ツアイスtouit 32mm一本でスナップカメラという位置付で使いました。悪く言えば、ソニーα7R ツアイスFE35mmと比べるとやはりつくられた絵、すっぴんではない、化粧した絵ということになります。良く言えば、スナップショットで、どの場面でも一番安定した絵を作りだします。室内で撮ったにもかかわらず、美術館の絵の色を実に良く再現していることでもそれがわかります。さらに、時にはびっくりする魅力的絵を作り出します。高感度撮影にも強いことから、どんな場面でも対応できて、旅カメラではこれ一台でいいのではと思わせるところがあります。 オリンパスOM-D E-M5はcoBORGとの組み合わせのみの撮影ですから、多くはかたれませんが、この組み合わせで、600g程度という軽量望遠レンズ一本の重さというところが何と言っても魅力です。今回、アクセント付けにcoBORGが十分活躍したと思っています。coBORGはオリンパスOM-D E-M5に付けて固定が一番いいと思えるのです。片手でひょいひょい持てるその気軽さはこの組み合わせが作り出しています。
なんのことはない、また海外旅行では同じ4台体制になる気がしています。今回、ペンタックス77mm limitedが役割を果たせなかった標準から中望遠領域にはなにか助っ人を動員する必要があるでしょう。いずれにせよ、どのカメラも一台にたいして、追い込んでゆけば、もっともっと力を発揮するに違いありません。カメラの種類が多くて、追い込みが分散していることはまずいことです。しかし、3台ともそれぞれに魅力があるので、すてられません。悪くいえば、浮気性でこまったものだ、よく言えば、みんなの魅力を理解して上手く使おうとしている。
coBORGの画質が白みがかるのが気になります。シャッタースピード調節で露出調整をこまめに行えばかなり改善されことが分かっています。この旅では、それがあまり実行されなかった。しかし、旅から帰って、露出調節に気をつかって撮影しても、まだ白みがかる傾向がとれません。オモチャの限界なのだろうか? 今度、フラットナー(周辺のゆがみを補正するレンズ)を買って、付けてみます。APS-Cでも使えるようになって、ソニーα7Rや富士フィルムX-T1に付けても見られるようになるはずです。どれかの組み合わせでこの白みが消えるといいのですが。ドロチューブ(引っ張るからドローチューブというのかと思ったらドロチューブというらしい)で焦点をあわせるのも慣れました。
消費税が上がった時点あたりから、ピタッとカメラ買いが止まっています。別に消費税アップそのものの影響ではなく、消費税アップ前に購買を急かす手をカメラメーカーやカメラ屋さんが色々打ったものだから、その急かすのがなくなると、反動で購買意欲が減退したということです。マップカメラなぞ、いろいろ手はうっていますが、売り上げが激減しているのではないかと思います。そろそろ、買ってあげようと思うのですが、いいアイデアがありません。必然ではない高い物が残っているので、なかなか腰が上がりません。鳥撮りには高性能望遠AFが欠けているのですが、本心は鳥撮りなぞどうでもいいのです。現在はまたマクロの世界に戻って、なんとか独自の撮り方を作り出したいとあがいています。メカはどうでもいいのです。撮り方の問題です。なにかレベルの低い所でマンネリ化しています。
上野の科学博物館での写真展はまだ続いています。そこに座って長い間いると、いろんなことが分かります。子供たちは決して鳥や虫の写真に魅かれるわけではないようです。博物館には恐竜の骨とか面白いものがいっぱいありますから、良くわからない鳥や虫の写真に足を止める人は少ないのです。大人は鳥,虫の写真に興味を示す人と風景に興味を示す人と2分されます。当方のような抽象的絵はだれも見向きもしないと思いきや、当方の名指しで面白いとノートに書いてありました。たった一人でしたが。一人でも十分です。我ながら決して満足出来る絵ではないのですが、方向を変える必要はないと思ったのです。この方向で、もっといい写真が撮れるはずです。地味公園という縛りはきついですが、その縛りの中で現在何かを発見しつつあります。
今回の旅のお供は以下の通り。
オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)
この旅でcoBORGが独自の存在感を示したと思っています。ひょいと一本この組合せを追加することで、撮影に大きなバリエーションがうまれます。無論、一般的望遠ズームを持って行ってもいいのですが、coBORGの超望遠と軽快な取回しはそう簡単にすてられません。 昨日、coBORG用フラットナー(周辺のゆがみを補正する)を購入。これでAPS-CにもcoBORGが付けられるようになります。お楽しみに。
富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)
ツアイスTouit 32mmの為に富士フィルムX-T1を持って行きました。X-T1はtouitのためにだけ存在しています。 ツアイスTouit 12mmの追加を切望してはや1年を経過。まだ、富士フィルムXマウントにするかソニーEマウントにするか迷って膠着状態がつづいています。なんせ10万円ですから、そう簡単に売ったり買ったりできません。富士フィルムXマウントは化粧した女性が好きか、すっぴんの女性が好きか、どちらかにせよという問いと同じなのです。答えは出ませんよ。
ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm
Touit 32mm(実質48mm)とディスタゴン18mmに挟まれると、旅の後半はいつのまにか35mmを使う機会が減ってきました。ソニーα7Rのシャッターの非爽快感と35mmの気軽さ感のミスマッチと相まって、そういう結果になりました。実直ないいレンズなのですが。
ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm
ツアイス・ディスタゴン18mmは良くも悪くも、最も使っているレンズです。フードは付けっぱなしで、もうボロボロ。4台体制でゆくには、もう少し軽い18mmは無いものかと浮気心が言うのですが、幸か不幸か今の所無い。ソニーα7RはMF/オールドレンズが一番合うのです。
今回の旅はレンズありきで、選んだレンズに最も合うミラーレスを持って行きました。今後もこの考え方は続くでしょう。まず気に入ったレンズを固定、おそらく単焦点オンリー。カメラボディーはとっかえひっかえ何台も。ズームならコンデジですよ。
ブリュージュで買ったベルギー・ビール用のグラス。ごまんとあるビールにそれぞれ対になるグラスが存在しているのです。このグラスを使って飲むと、明らかに芳香(フレーバー)と味(テイスト)がミックスして美味しく飲めます。当方の現在の愛飲第3のビール、サッポロ・麦とホップのホップがはっきりと感じられて倍のうまさになります。旅から帰ってもう2週間になろうとしていますが、毎晩このグラスで飲んでいます。
ディナン生まれの楽器製作者、サックスの生みの親、アントワーヌ・ジョゼフ・アドルフ・サックスが描かれています。卵立ですが、現在は日本酒のぐい飲みに変身。
単にブリュッセルの小便小僧の記念に買っただけ。
小便小僧が色々な衣装をきているトランプ、日本は桃太郎さん。
ブリュッセル王立美術館のギフトショップでかったノート2冊。フランドル絵画のボス、とフリューゲル。この手のアートをコピーしたノートは日本でほとんど売っていない。海外で買う必須アイテム。日本には日本画をコピーしたノートすら見かけない。日本人はキャラクター物がすきなのだ。
ベルギー・レース(これはリボンレース、リボンをつないでこのように作る、ベルギー独特のレース)
子供たちが、なんというお土産の少なさだと言いますが、いつもこんなものです。
さて、次はどこにゆきますかね。イスタンブール経由アテネとかベニスにずっといるとか、ポルトガルの港町をてんてんとか。
振り返ると、あまりいい写真が無かったですね。やはり、すっきりと晴れの時が無かったことが第一の原因でしょう。わずかな晴れの時の写真は少なからぬ印象を与えています。雨の時でもいい写真が撮れなくてはと思ってはいたのですが、降る時はドッバと降ってくるので、かなり難しい。4台、3種のカメラと5種のレンズを使っての撮影はどうだったか。ペンタックスFA 77mm limitedは露出を間違えたのか、使える写真がわずかだったので、ほとんどレンズ一本にカメラ一台の布陣と言っていいでしょう。なにか、じっくり撮る場面が無かったことを後悔しています。たった3日間で、ブリュッセルと4つの街を回ったのですから、どうしても急ぎ足です。しかし、やろうと思えば出来たはず。特にソニーα7Rはじっくり撮るカメラという印象を深くしました。ソニーα7Rの指導本には、オールドレンズとソニーα7/7Rの組み合わせに多くのページを割いています。当方もソニーα7Rを最も生かすのはオールドレンズであるという感覚を強くしています。操作がトロイし、FEレンズがあまりない、現在あるFEレンズはなにか軽いタッチでイメージと合わない。など、悪く言えばそういうことになりますが、よく言えば、ホワイトバランス、ダイナミックバランスなどオートにしないで、それぞれに色々組み合わせを考えてじっくり撮ってゆくべきであると思わせるカメラなのです。RAWで撮って後で考えると言うのではなくて、その場でいろいろ考えながら撮ってゆく、それが似合っているカメラです。それならばMFのオールドレンズの味を加えてゆくのがベストマッチングという結論になります。見た目が軽いので、さっさか撮る方向に流されますが、これではいけないと反省しているのです。一方で富士フィルムX-T1は今回、ツアイスtouit 32mm一本でスナップカメラという位置付で使いました。悪く言えば、ソニーα7R ツアイスFE35mmと比べるとやはりつくられた絵、すっぴんではない、化粧した絵ということになります。良く言えば、スナップショットで、どの場面でも一番安定した絵を作りだします。室内で撮ったにもかかわらず、美術館の絵の色を実に良く再現していることでもそれがわかります。さらに、時にはびっくりする魅力的絵を作り出します。高感度撮影にも強いことから、どんな場面でも対応できて、旅カメラではこれ一台でいいのではと思わせるところがあります。 オリンパスOM-D E-M5はcoBORGとの組み合わせのみの撮影ですから、多くはかたれませんが、この組み合わせで、600g程度という軽量望遠レンズ一本の重さというところが何と言っても魅力です。今回、アクセント付けにcoBORGが十分活躍したと思っています。coBORGはオリンパスOM-D E-M5に付けて固定が一番いいと思えるのです。片手でひょいひょい持てるその気軽さはこの組み合わせが作り出しています。
なんのことはない、また海外旅行では同じ4台体制になる気がしています。今回、ペンタックス77mm limitedが役割を果たせなかった標準から中望遠領域にはなにか助っ人を動員する必要があるでしょう。いずれにせよ、どのカメラも一台にたいして、追い込んでゆけば、もっともっと力を発揮するに違いありません。カメラの種類が多くて、追い込みが分散していることはまずいことです。しかし、3台ともそれぞれに魅力があるので、すてられません。悪くいえば、浮気性でこまったものだ、よく言えば、みんなの魅力を理解して上手く使おうとしている。
coBORGの画質が白みがかるのが気になります。シャッタースピード調節で露出調整をこまめに行えばかなり改善されことが分かっています。この旅では、それがあまり実行されなかった。しかし、旅から帰って、露出調節に気をつかって撮影しても、まだ白みがかる傾向がとれません。オモチャの限界なのだろうか? 今度、フラットナー(周辺のゆがみを補正するレンズ)を買って、付けてみます。APS-Cでも使えるようになって、ソニーα7Rや富士フィルムX-T1に付けても見られるようになるはずです。どれかの組み合わせでこの白みが消えるといいのですが。ドロチューブ(引っ張るからドローチューブというのかと思ったらドロチューブというらしい)で焦点をあわせるのも慣れました。
消費税が上がった時点あたりから、ピタッとカメラ買いが止まっています。別に消費税アップそのものの影響ではなく、消費税アップ前に購買を急かす手をカメラメーカーやカメラ屋さんが色々打ったものだから、その急かすのがなくなると、反動で購買意欲が減退したということです。マップカメラなぞ、いろいろ手はうっていますが、売り上げが激減しているのではないかと思います。そろそろ、買ってあげようと思うのですが、いいアイデアがありません。必然ではない高い物が残っているので、なかなか腰が上がりません。鳥撮りには高性能望遠AFが欠けているのですが、本心は鳥撮りなぞどうでもいいのです。現在はまたマクロの世界に戻って、なんとか独自の撮り方を作り出したいとあがいています。メカはどうでもいいのです。撮り方の問題です。なにかレベルの低い所でマンネリ化しています。
上野の科学博物館での写真展はまだ続いています。そこに座って長い間いると、いろんなことが分かります。子供たちは決して鳥や虫の写真に魅かれるわけではないようです。博物館には恐竜の骨とか面白いものがいっぱいありますから、良くわからない鳥や虫の写真に足を止める人は少ないのです。大人は鳥,虫の写真に興味を示す人と風景に興味を示す人と2分されます。当方のような抽象的絵はだれも見向きもしないと思いきや、当方の名指しで面白いとノートに書いてありました。たった一人でしたが。一人でも十分です。我ながら決して満足出来る絵ではないのですが、方向を変える必要はないと思ったのです。この方向で、もっといい写真が撮れるはずです。地味公園という縛りはきついですが、その縛りの中で現在何かを発見しつつあります。
今回の旅のお供は以下の通り。
オリンパス OM-D E-M5 + coBORG 200mm (実質400mm)
この旅でcoBORGが独自の存在感を示したと思っています。ひょいと一本この組合せを追加することで、撮影に大きなバリエーションがうまれます。無論、一般的望遠ズームを持って行ってもいいのですが、coBORGの超望遠と軽快な取回しはそう簡単にすてられません。 昨日、coBORG用フラットナー(周辺のゆがみを補正する)を購入。これでAPS-CにもcoBORGが付けられるようになります。お楽しみに。
富士フィルムX-T1+ツアイス touit 32mm (実質48mm)
ツアイスTouit 32mmの為に富士フィルムX-T1を持って行きました。X-T1はtouitのためにだけ存在しています。 ツアイスTouit 12mmの追加を切望してはや1年を経過。まだ、富士フィルムXマウントにするかソニーEマウントにするか迷って膠着状態がつづいています。なんせ10万円ですから、そう簡単に売ったり買ったりできません。富士フィルムXマウントは化粧した女性が好きか、すっぴんの女性が好きか、どちらかにせよという問いと同じなのです。答えは出ませんよ。
ソニーα7R + ソニー・ツアイス・ゾナー FE 35mm
Touit 32mm(実質48mm)とディスタゴン18mmに挟まれると、旅の後半はいつのまにか35mmを使う機会が減ってきました。ソニーα7Rのシャッターの非爽快感と35mmの気軽さ感のミスマッチと相まって、そういう結果になりました。実直ないいレンズなのですが。
ソニーα7R + コシナ・ツアイス・ディスタゴン 18mm
ツアイス・ディスタゴン18mmは良くも悪くも、最も使っているレンズです。フードは付けっぱなしで、もうボロボロ。4台体制でゆくには、もう少し軽い18mmは無いものかと浮気心が言うのですが、幸か不幸か今の所無い。ソニーα7RはMF/オールドレンズが一番合うのです。
今回の旅はレンズありきで、選んだレンズに最も合うミラーレスを持って行きました。今後もこの考え方は続くでしょう。まず気に入ったレンズを固定、おそらく単焦点オンリー。カメラボディーはとっかえひっかえ何台も。ズームならコンデジですよ。
ブリュージュで買ったベルギー・ビール用のグラス。ごまんとあるビールにそれぞれ対になるグラスが存在しているのです。このグラスを使って飲むと、明らかに芳香(フレーバー)と味(テイスト)がミックスして美味しく飲めます。当方の現在の愛飲第3のビール、サッポロ・麦とホップのホップがはっきりと感じられて倍のうまさになります。旅から帰ってもう2週間になろうとしていますが、毎晩このグラスで飲んでいます。
ディナン生まれの楽器製作者、サックスの生みの親、アントワーヌ・ジョゼフ・アドルフ・サックスが描かれています。卵立ですが、現在は日本酒のぐい飲みに変身。
単にブリュッセルの小便小僧の記念に買っただけ。
小便小僧が色々な衣装をきているトランプ、日本は桃太郎さん。
ブリュッセル王立美術館のギフトショップでかったノート2冊。フランドル絵画のボス、とフリューゲル。この手のアートをコピーしたノートは日本でほとんど売っていない。海外で買う必須アイテム。日本には日本画をコピーしたノートすら見かけない。日本人はキャラクター物がすきなのだ。
ベルギー・レース(これはリボンレース、リボンをつないでこのように作る、ベルギー独特のレース)
子供たちが、なんというお土産の少なさだと言いますが、いつもこんなものです。
さて、次はどこにゆきますかね。イスタンブール経由アテネとかベニスにずっといるとか、ポルトガルの港町をてんてんとか。