小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

新幹線途中下車の旅  ~丹波焼~  その3

2012-11-30 21:01:00 | 日記
新幹線途中下車の旅  ~丹波焼~  その3

陶の里(スエノサト)、窯元横町で買い物してから昼ごはんとおもって、横町に入ると30件近くならんでいるので、どれを買ったらいいか、うろうろ迷いまくる。1.5時間くらい迷ったあげくに幾つか買いました。


リコーGXR+マウントA12+ペンタックス18-135mm 以下同様



左の棚にある、梅干し入れみたいな壺は典型的丹波焼の縮小版みたいで買いたかったが、結局他の物を買ってしまった。







ここで二つも購入。 後でお見せします。 棚の右下の湯飲みと梅干し入れ壺。





やっと昼飯にありついたのは2時。 釜めしを食べる。



陶の里、施設の上の方に、伝統工芸士作品展示室があり、続いて、伝産会館があって、丹波焼の全貌が展示してありました。 在るじゃないちゃんと。兵庫陶芸美術館ではちっとも教えてくれなかった。伝統工芸士作品展示室は撮影禁止と書いてなかった(のはずですが、違ったらすみません)ので、撮影。 伝産会館は撮影禁止、模写禁止。 とうとう出てきましたよ、<模写禁止>というのが。ここには丹波焼の歴史とそれを示す、伝統的作品がならんでいました 。なんで模写禁止なのかわからない。


緑釉葡萄大皿 伝統剛芸士 市野 勝


左から:窯変甘口徳利 伝統工芸士 市野信行 
水差 伝統工芸士 清水俊彦 
窯変ラッキョウ  伝統工芸士 今西公忠



こういうのが、典型的丹波焼と理解しています。



これも丹波焼特有の傘徳利











上彩釉 六角壺 伝統工芸士 清水俊彦 



自然釉 花瓶

ネットからの丹波焼の説明を載せておきます。<丹波立杭焼(たんばたちくいやき)は兵庫県篠山市今田町付近で焼かれる陶器、器。主に生活雑器を焼いてきた。丹波焼、または立杭焼ともいう。起源は平安時代にまで遡るといわれ、信楽焼、備前焼、瀬戸焼、常滑焼、越前焼と並び六古窯の一つに数えられる。
平安時代末期から鎌倉時代が発祥といわれ、登り窯により最高温度約1300度で50~70時間も焼かれるため器の上に降りかかった松の薪の灰が、釉薬と化合して窯変、「灰被り」と呼ばれる独特な模様と色が現出し、また炎の当たり方によって一品ずつ異なった表情を生み出すのが丹波立杭焼の最大の特徴である。ただし、高級品は登り窯によって作られるが、廉価の多くの陶器はたいていはガス窯で焼かれたものであり、見た目も品質も全く別物である。中世には轆轤を用いない紐作りという手法で形を整え、窖窯と呼ばれる独特の窯で釉薬を用いず、焼き締めて作られた。初期には壺や甕、すり鉢などを主に作っていた。江戸時代に入ると登り窯が用いられるようになり、大量生産品としてのすり鉢が堅牢であったため、17世紀には、中部、関東以北に急速に普及し、堺産のすり鉢が18世紀中盤以降に普及するまでは東日本で瀬戸と二分するシェアを誇った。一方で、小堀政一(遠州)等の影響により、茶碗、茶入、水指といった茶器の分野においても数多くの銘器を生み、京都や美濃焼に影響され、釉薬を用いた陶器が誕生した。江戸時代後期には篠山藩の保護育成などもあり、直作、一房、花遊、一此、市作など世に名を轟かせる陶芸家を輩出した。窖窯時代には小野原焼と呼ばれていたが、登り窯時代に至って、現在の呼び名である丹波焼あるいは立杭焼の呼称が確立し、1978年(昭和53年)には丹波立杭焼の名称で国の伝統的工芸品指定を受けた。現在、今田町上立杭、下立杭、釜屋地区の窯元は約60軒あり、今田以外にも丹波立杭焼を名乗る窯元が多数ある。>

もう、3時だ、4時半には陶芸美術館で荷物を回収して、バスに乗らなくてはならない。大変だ窯元をたずねる時間が無い。あきらめようとも思ったが、一軒だけでもいいから窯元をのぞこうと、陶の里を出て、窯元地帯に向かいます。




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新幹線途中下車の旅  ~丹波焼~  その2

2012-11-29 20:56:48 | 日記
新幹線途中下車の旅  ~丹波焼~  その2

昨日は富士フィルムX-E1用、KマウントからXマウントのKIPONアダプターとレリーズを買ってきました。これで、富士フィルムX-E1に対するツアイスズームとツアイス単焦点の相性の比較。 同じく富士フィルムX-E1に対するツアイスとペンタックスレンズの比較が出来きます。 富士フィルムX-E1、リコーGXR+マウントA12、ペンタックスK5のいずれにも全く同じレンズが付けられますから、3つの異なるメーカーのカメラを同じレンズで比較するというトライができます。優劣つけたって、当方にはちっとも嬉しくないのです。3者ともいい絵を生み出してほしい。 今度の土曜か日曜のトライになるでしょう。 
とっても怖いです。 それまで、丹波焼の話に戻りましょう。

丹波焼は大阪から福知山線、快速で相野駅まで約1時間、そこからバスで15分。兵庫陶芸美術館でおりました。 ここにしかコインロッカーがないのだからしょうがない。









兵庫陶芸美術館の近くに丹波立杭陶磁器協同組合さんが経営している、立抗、陶の里(タチク、スエノサト)という大きな施設があります。 窯元横町には、組合メンバーの小さい出店がぎっしりと並んでいます。  組合メンバーの本家窯元さんは少なくとも29軒、上記の図のように点在しています。 いずれも歩ける範囲に散らばっています。
こうやって、まとめて書くからわかるので、ネットをみても、窯元の図、陶の里、兵庫陶芸美術館はバラバラに載っていて、どういう関係か、どれくらいの距離関係か、何が面白いのか、さっぱりわかりませんでした。 案内の本もほとんどありません。
  兵庫陶芸美術館に着いたのですから、まずは中に入ってみましょう。 丹波焼の全貌がわかるかもしれません。 


リコーGXR+マウントA12+ ペンタックスDA 18-135mm 以下同様









ところが、またやられました。中国陶磁名品展という展示会と、島根県在住、現在作家、三原研の展示会で99%。丹波焼蔵品は数点、ちょこっとあっただけでした。中国陶磁名品展はなんと、東京富士美術館(八王子)の蔵品の展示でした。当方が入場して、少したって、アナウスがあり、<入場者が1万人を突破しました。1万人目の方に記念品を渡すので、一緒にお祝いしてください>。 なんで東京から丹波の山の中まで、東京の所蔵品を見に来なければならないのか? 人気の展示会のようですし、東京の富士美術館を知らなかったのですから、ここでその所蔵品をみるのも何かの巡り合わせかもしれませんが、複雑な気持ちです。 ここも撮影禁止、スケッチOK、シャープペンシルOK、ボールペン×。 何にも載せないわけにはいかないので、兵庫陶芸美術館のHPから写真を拝借。 この大元は東京富士美術館の所蔵品目録の写真と思われます。
知らなかったけれど、HPで見ると東京富士美術館はすごいところですね。HPに所蔵品の写真と説明がみんな載っています。 こうしなくちゃうそでしょ。 撮影禁止ばかりいってないで、ここみたいにきちんと情報を載せてこそ、展示の意味があるのですよ。山荘美術館も、兵庫陶芸美術館も、瀬戸市美術館も見習いなさい(そうとうしつこいね当方も)。


三彩貼花宝相華文水注 唐(7~8世紀)


白地鉄絵牡丹文梅瓶 金~元(12~13世紀)


黒釉堆線文瓶  金(12~13世紀)


青花魚藻文酒会壺  元(14世紀)


五彩魚藻文面盆  明(14~17世紀)


五彩蓮池文方瓶  清(17~20世紀)


緑釉樓閣  後漢(1~3世紀)

HPの説明ものせておきましょう。<世界四大文明の一つ、黄河文明の発祥の地である中国では、約1万年前に「やきもの」が誕生し、優れた造形美と高い技術によって、世界の陶磁器をリードしてきました。
 新石器時代の彩陶や灰陶などに始まり、紀元前15世紀頃の商時代にはいち早く灰釉陶器が生み出されました。その後、前漢時代(紀元前3~紀元後1世紀)には鉛釉陶器が盛んに作られ、後漢時代(1~3世紀)には青磁が誕生しました。唐時代(7~10世紀)になると東西交易が盛んになり、唐三彩のような国際性豊かなスタイルが生み出されました。
 宋時代(10~13世紀)になると、青磁・白磁は完成度を増し、北部の金では掻き落としや上絵付による器面装飾が始まりました。元時代(13~14世紀)には青花磁器が生み出され、明時代(14~17世紀)には色鮮やかな五彩磁器が花開きました。さらに清時代(17~20世紀)には、より鮮やかな色彩の粉彩磁器が開発されました。
 本展覧会では、日中国交正常化40周年を記念し、日本有数の中国陶磁コレクションである東京富士美術館所蔵品から125点を厳選し、中国陶磁の悠久の歴史を紹介します。>

兵庫陶芸美術館は10時開場ですから、12時まで見ていたことになります。スケッチしながら見ていたのですから。我ながら熱心なものだ。余裕があったら、この展示会に関して後でまた議論しましょう。
  
案内の方に、丹波焼の展示はないのですかと聞くと、<今回は少ししか展示していません。美術館の周囲に色々展示されていると思います。> この情報ではまったくこころもとない。 どこにいったら丹波焼の全体像がわかるのか? またもや途方に暮れる。とにかく5~10分ほど歩いて、場所的には隣り合わせの陶の里に向かいます。






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富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その3

2012-11-27 22:25:27 | 日記
富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その3

富士フィルムX-E1の画質はネット上のほぼ全員が褒めているので、当方がとやかく言っても何の意味も無い。 
もともと、風景写真はズームでないとまずいといわれるけれど、これまでズームで色気のある写真を撮れたためしがない。ツアイスならたまには色気が出るかとおもってツイアス・ズームを試してみようと考えたのが始まりです。
最初から16万円はきついので、ナンチャッテ、ツアイスのソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mmでトライしたのです。
ソニー・ズームが付けられるのはソニー一眼APS-C、アダプターを付けてNEX-7、そしてアダプターを付けて富士フィルムX-E1しか思いつかなかった。
NEXは対象としているユーザーが当方とは違う気がしたので、富士フィルムX-E1となったという経緯である。
一昨日、同窓会があって、写真に詳しい人がいて、富士フィルムのレンズはとてもいいのだ。テレビ局に勤めていた、もう一人が、テレビカメラには富士フィルムのレンズが多く使われている、信頼できるレンズのはずだ。 そうか富士フィルムのレンズをレンズキットとして買えばよかったと思ったのですが、出発点がソニー・ズームですからしょうがない。



同窓会の時撮った、横浜の写真。この光の中の黄色はツアイスです。でも単焦点ツアイスとはなんとなく違うのです。現在は何故か上手く言えません。



同じく、この庭で撮ったバラの花。これも、上手く言えませんが、ツアイスだがツアイス色気とは違う。ツアイスの悪いところばかり出ている。



手持ちで撮って、トリミングすると、意外にきれいに解像しているのです。



これは、奥多摩撮影でボツにした写真。赤が浮き上がってまったく気に入らない。

明日、Kマウントから富士フィルムXマウントのアダプターを買いに行こうっと。Kマウントの単焦点ツアイスは3本もっているから、こいつで富士フィルムX-E1を試してみよう。ペンタックスレンズも試せるし。
第6感としては富士フィルムX-E1とツアイスは相性悪い。皆さん、富士フィルムX-E1を買うときは素直に、純正・富士フィルムレンズからまず始めるのが正解のようです。
しかし、当方は少しもメゲていませんよ。富士フィルムX-E1でなんとか色気ある写真を撮ってやるから。富士フィルムX-E1の操作性はリコーGXRよりずっとましです。特に問題ありません。 一つだけ、富士フィルムX-E1の液晶はいただけません。EVFはいいのに。三脚を立てると、ライブビューは液晶で見るのです。最近、EVFより液晶を使うことが多くなっています。ルーペを首に掛けていますから。ライブビューで水面のさざ波がうごめいているのを見るのはとっても魅力的なのですが、富士フィルムX-E1の液晶はまったく色気なし。 なんで、こんなところに手を抜くのかね。EVFを使う人は液晶を見ないとでも思っているのかね。ルーペでピントを合わせるのですよ。倍率をあげても、輪郭が不鮮明ではピントが合わないし、色気ないと撮っていても面白くないのです。まったくしょうがないね。ミラーレスは価格を下げなければといって、ユーザーをしぼって、それ以外の使い方を無視した手のぬき方をするから、いつまでたってもミラーレスはセカンドカメラの域を出ないのだ。 ボンと25万円くらいのミラーレスを出したらどうですか。 そうしたら手をぬけなくなりますよ。 ソニーRX1がんばれ。
もう一つあります。なぜか、スイッチのON、OFFで、どっちにしても何も見えなくなるブラックアウト現象が起きます。 いまのところ、富士フィルムX-E1でいい写真が撮れていないのだから、富士フィルムX-E1は買いですとは言えません。それはネットで他の人がみんな言ってるからいいでしょう。 当方はまだまだ富士フィルムX-E1にチャレンジです。
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富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その2

2012-11-26 19:34:35 | 日記
富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その2

富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)の組み合わせの続きです。













ここからリコーGXR+マウントA12+ペンタックス100mm macroの組み合わせです。撮影枚数がわずかで、ちょっとだけ載せます。











富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)のどこがおかしいかというと、紅葉の赤が異常に周囲と分離していることです。 以前ペンタックスKr+タムロン18~250mm で同じ経験をしたことがあります。その後、両方とも手放してしまいましたが。     カメラ側の問題かレンズ側の問題か、単に修正可能なことなのか? 現在不明です。確かに光に当たった葉っぱの色なぞツアイスの色が随所に見られますが、全体的に落ちつきが無い。2流の絵です。リコーGXR+マウントA12+ペンタックス100mm macroは大半手ぶれですが、最後の写真なぞ、普通のレンズでは出ない質感が出ています。これがペンタックス100mmマクロを使う意味です。同じ紅葉の赤でも周囲とほどよく交わっています。富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)が2流の絵しか描けないのはツイスとのマッチングが悪いと思っていますが、ペンタックスKマウントから富士フィルムXマウントのアダプターを買ってペンタックスレンズを付けて答えを出しましょう。ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)のせいだとすると、このレンズ行き場が無くなって、またもやマップカメラに逆戻りかもしれません。富士フィルムX-E1のせいだと困ったことになります。 リコーGXR+マウントA12 の絵柄を引き出すのに1年かかっていますから、富士フィルムX-E1も1年頑張ってみましょう。





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富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その1

2012-11-25 18:50:15 | 日記
富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写 その1

昨日、富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム試写を目的に奥多摩の紅葉を撮りに行ったので、丹波焼その2の前に割り込みます。

奥多摩までJRでいって、氷川渓谷を少し歩いてから、数馬遊歩道、白丸湖、鳩ノ巣渓谷、駅で言うと奥多摩から白丸を過ぎて鳩ノ巣までの2駅分の散策です。写真を撮りながらですから、これでも10時30分から16時30分までの6時間かかっています。

機材は富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)の組あわせと、リコーGXR+マウントA12+ペンタックス100mm macroの組み合わせに、小型三脚ベルボン ULTREK 45L に自由雲台をつけたもの。予備にペンタックス18-135mmと1.4倍と2倍のリアーコンバーターを持ってゆきましたが、これらは結局全く使いませんでした。前者、2つの組み合わせで計3kgのはずです。

結果を先に書きます。 この日の撮影では富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)の組み合わせは予想に反して、まったくダメ。リコーGXR+マウントA12+ペンタックス100mm macroの組み合わせは以前からいいと思っていましたが、OKです。まずは絵をご覧ください。 説明無しで、ずらずら掲載して、あとでコメントを書きます。
今日は半分だけ掲載、富士フィルムX-E1 + ツアイスズーム(ソニーツアイス・バリオゾナー 16-80mm)の組み合わせだけ載せます。 三脚を使ったのは2割くらいで、この道は三脚を持って歩くにはアップダスン、岩道が多すぎました。 よって手ぶれもはいってます。 NDフィルターはホルダーが間に合わず手持ちでなんとか使いました。レリーズが間に合わずスローシャッターでもシャッターは手押し。 色々道具立てが間に合っていません。

























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