小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Sony α7RII試写 ~その5-2 鎌倉・晩夏の花2015~

2015-08-31 14:12:20 | 日記
Sony α7RII試写 ~その5-2 鎌倉・晩夏の花2015~

瑞泉寺から杉本寺に向かいます。



道端のスイフヨウ、夕方にはしぼんでしまいます。


フォクトレンダー ウルトラ・ワイド・ヘリアー12mm

間違えて杉本寺を行き過ぎたことが幸いして、閉門ぎりぎりに報国寺にはいれました。竹林が有名で、寺にむかう若い方がぞろぞろと続く、鎌倉にしては珍しい若者人気のお寺です。


フォクトレンダー ウルトラ・ワイド・ヘリアー12mm


フォクトレンダー ウルトラ・ワイド・ヘリアー12mm

男の子がかっこつけて彼女を鎌倉に誘う、そんな時、報国寺の竹林が目玉になるようです。この時も男の子が庭の何かの花を珍しいだろうというと、女の子がうちの田舎では一杯さいているよとにべもなく言っていたことが面白い。報国寺の竹林は確かに立派ですが、単に竹林でしたら、京都周辺には東京の雑木林のごとく、あちこちにいっぱいあるのです。薄っぺらなスマフォ情報で動く若者達、それでもいいですよ、若者が日本文化に興味を持つことはなにはともあれとってもいいことです。



報国寺の竹林は16時が閉門。16時少し前に出て、あわてて杉本寺に戻ります。杉本寺入口のおばさんは16時15分には閉門しますと、いかにも早く帰りたい雰囲気です。看板には16時30分閉門と書いてあるのに。


フォクトレンダー カラースコパー21mm

この苔むした階段は上がれません。脇道を登ります。


フォクトレンダー カラースコパー21mm

まあ、登るのが大変なわりには、特に被写体が無いお寺でした。


フォクトレンダー カラースコパー21mm


フォクトレンダー カラースコパー21mm


再び鶴岡八幡宮にもどって、なごりのハスを撮り直し。



フルサイズ、デジタルズームx2で撮ってみました。さらにトリミングしています。



なんとか見られますかな? いずれにせよ、デジタルズームは緊急対応に使うしろものでしょう。普通に撮って後でトリミングした方が綺麗と思いますが、デジタルズームのいいところは、その場で、ピントも含め、一応の出来上がりの絵をみながらシャッターを切れることにあるのでしょう。



最後の力を振り絞って、鶴岡八幡宮の参道、若宮大路からちょっと東に入ったところにある妙隆寺にフヨウを撮りに行きました。ここは観光スポットとはいえない普通のお寺さんですが、落ち着いてフヨウの撮影ができます。






サルスベリをバックにフヨウが撮れました。もう日が陰っているのが残念ですが。







もう一度若宮大路(現在若宮大路は完全リニューを目指して大工事中で、中央の参道は完全にフェンスに囲まれています)に戻ります。なんと、いまごろになって日がさしてきました。





いつものように、井上蒲鉾店で紅梅はんぺんと小判揚セット750円、長嶋家で粒あんおはぎと六方焼(この小町通りにはいってすぐの和菓子屋さん、おいしいですよ)を買ってお帰りです。

撮り直しによって、結局 32000歩の旅になってしまいました。帰って、ビールと日本酒を飲んで、その後、発熱はしませんでした。今回のストレス負荷療法は上手くいったようです。チップ入れ忘れというショックでボケた頭がいっぺんに目が覚めて、32000歩がだんだんといつものウォーキング状態に体を戻してきたようです。

さて、Sony α7RIIの試写感想を書きましょう。

1、Sony α7RIIの五軸手振れ補正+AFは高画素数と接近マクロ撮影のおけるシビヤーなピントフォーカスを手持ちでも完全に可能にしている。試写その3で示したように手持ちマクロレンズ撮影で極端に拡大しても細部まで解像している。これは驚異的。しかしながら今回の手持ちMF撮影では五軸手振れ補正をもってしても細密なピントを得ることは出来なかった。マクロレンズ撮影で自由なポイントにフォーカスするには、手持ちでフレキシブルポイントAFを使うか、MF+三脚を使うかの2択となる。すなわち、手持ち撮影はAFが必須と思われる。フレキシブルポイントAFは今後トライするが、結局は従来通り、マクロ撮影はMF+三脚に落ち着くのではないかと思っている。オールドレンス中心の撮影では三脚が必須アイテムになるだろう。それくらい高画素数のピントはシビヤーであることと、Sony α7RIIの五軸手振れ補正+AFのコンビネーションがそのシビヤーさをオーバーカムしている点を強調しておく。

2、フォクトレンダー12mmおよび21mmの試写により、Sony α7RIIは明らかに周辺減光および色にじみにおいてSony α7Rの問題点をクレア―した。高画素数でありながら低画素数のSony α7Sと同等あるいはそれ以上に周辺減光および色にじみを回避している。Sony α7RIIはSony α7Sに代わって、オールドレンズの母艦となるであろう。

3、特別に高感度撮影が必要な場合以外は、当方はISO10000まで常用できれば良しとしているために、現状ではSony α7RII一台で、Sony α7RおよびSony α7Sに比して不都合な点は見いだせない。Sony α7RおよびSony α7S 双方を処分してSony α7RII二台体制へ移行することも視野に入ってきた。

4、Sony α7RIIの高感度特性に期待して、Sony α7RIIの露出でM(マニュアル)を選択することが多くなった。シャッター速度と絞りを指定して、ISOで露出を調節する。Sony α7RIIはマニュアル撮影、MF/オールドレンスというマニアックな撮影と純正FEレンズ+AFを駆使した近代的撮影の双方を満足させることができる。

5、以下はタワゴトであるが、Gレンズを使う限りではSony α7RIIの色調は最近のペンタックスの色調に酷似している。ペンタックスの技術者をスカウトしたのではないかとすら疑っている。当方は本来ペンタックスの色調を最も好んでいるのだが、最近のペンタックスの色調は濃厚からライト感覚へシフトしている。Sony α7RIIも傾向としては同じであるが、許容範囲内と思う。今回撮影は曇りに対応して、ビビッドをつかったが、富士フィルムのベルビア・記憶色偏重しすぎのビビッドよりバランスのとれた色調とおもう。

今のところの感想は以上です。



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Sony α7RII試写 ~その5 鎌倉・晩夏の花2015~

2015-08-30 14:02:15 | 日記
Sony α7RII試写 ~その5 鎌倉・晩夏の花2015~

2015-8-29
突然の40℃の熱を出してから2週間弱経ちます。病気になった時に、思い切って強いストレスを与えることが正常にもどる早道であることがよくあります。数日前に、熱は平熱なのですが、何となく調子悪い。思い切って自然教育園で10000歩、歩いてみました。もう1周目から調子悪くて、2週目になると写真を撮る気力も全く無くなって、3週目になると、チンザノ+赤ワイン(1:1)に氷をいれて飲むことばかりを考えるようになって、帰ってから、夢に見たチンザノ+赤ワイン(1:1)をガブガブ飲んで、ビールも飲んで、とするとバーっと熱が出てきて、37.7℃で、またもやダウン、社会復帰に失敗しました。しかし、ここ3日くらい平熱が続いて、何とか復帰できるかもしれないと、今日はむりやり鎌倉に出かけてみました。<晩夏の花>なんて、カッコつけるつもりは無く、何も期待せず、ぼーっと、ふらふらと鎌倉に向かったのです。北鎌倉でおりて、建長寺にはいり、鶴岡八幡をすぎて、鎌倉宮、瑞泉寺を目的に歩きました。瑞泉寺を出て手打ちそば宮前で十割そばを食べながら、ふとカメラをみると、メモリーが入っていませんと表示。愕然としたがどうしようもない。このカメラは<チップ無し>をしつこく教えてくれないみたいだ。ここからがすごい、病み上がりにもかかわらず、再び瑞泉寺に戻って、もう一度撮らせてくれと頼みこんで、しょうがないな、本当は再入場はダメだけれど、まあいい。ということで再度撮影。何でこんなに熱心に撮ったかというと、瑞泉寺で新しい<晩夏の花>を見つけたからです。
 タマアジサイです。<若い花序は大形の苞(ほう)に包まれて球形。開花して中央に淡紫色の小花を多数と,周囲に大形の中性花を数個つける。花期は7~9月>とあるように、晩夏に咲くアジサイなのです。
荏柄天神社と建長寺の写真は残念ながら撮り直しできませんでしたが、他は殆ど根性で撮りなおしました。ということで、写真が結構あるので、2日に分けます。最後にSony α7RII試写の感想を書きましょう。
写真に特に説明が無い場合はSony α7RII + Sony 90mm macro Gレンズ。使用カメラはSony α7RIIのみです。


タマアジサイ



丸い球がはじけて、アジサイらしき花が出てきます。











手前は萩らしい。手でもって後ろの紅葉と同一画面にいれこんだのだが、カメラと充分距離がとれずにビンボケとなりました。



紅葉なりかけのモミジとムクゲ


フヨウ


サルスベリ


スイフヨウ(酔芙蓉) 
一日の内で白から赤へ酔っ払いのごとく変身する、当方お気に入りのフヨウです。


ムクゲ
ここまでが瑞泉寺とお寺の周りの花たちです。瑞泉寺は建長寺からの天国ハイキングコースの終点で、鶴岡八幡宮からくると、山の中腹になります。静かな推薦のお寺です。



もうシュウカイドウがあちらこちらで咲き始めました。






キキョウ


ノウゼンカズラ


コムラサキか?



このあたりまでは瑞泉寺から鎌倉宮を過ぎて、<岐かれ道>へ向かう道々の個人宅の花です。



杉本寺に向かいます。

続きはまた明日。
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Sony α7RII 試写 ~その4、東京湾野鳥公園編~

2015-08-22 15:25:33 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その4、東京湾野鳥公園編~

8月17日(月)の夜から突然、高熱(38~40℃)を出してダウン。4日間寝たきりで、今日8月21日(金)はなんとか起き出してPCをいじれるようになりました。デング熱なのかインフルエンザなのか?
ダウンする前日に以下のブログを書いたのですが、どうしても<AF追尾>なるものが良くわからない。あまり間違ったことを書くとまずいので、17日の昼間、ソニービルにAF追尾の方法を聞きに行きました。AF追尾とはパターン認識で、鉄道、飛行機、子供の運動会など動く方向が単純なものにしか応用できない、鳥や蝶のように動きが複雑なものは難しいとのことでした。以前よりだいぶカメラに対する相談窓口が充実してきたようで、楽しくディスカッションできました。DMFや4 K動画からの切り出しなどもいろいろ聞きました。これはまた後程。

コンティニュアスAFでAFロックですから、AFで捉えたことを示す枠は出ますが、ピイという音はしません。ちゃんと意図した対象のパターンを認識したかはよくわからないのです。 その枠が対象を捉えてついて行けばAF追尾が成立していると判断するということで、実際に結果を見て成功かどうかを知ることになります。一旦追尾が途切れても再びパターンを捉えれば追尾が再開することもあるそうです。鳥や蝶でも止まっている時にうまくパターン認識させれば、飛び出して画面から消えるまでくらいは追尾しそうな気もします。しかし、この場合は5コマ/秒ではせいぜい1コマか2コマということになります。当方の目的での<AF追尾>はSony α7RIIに大きく期待することは無理と言う結論になります。 Sony さんにいわせるとこういった使い方ではSony α77IIが一番向いていると言っていました。確かに、トランスルー・ミラー、79点AF、12コマ/秒連写など、から考えるとそうなりますね。当方としては<AF追尾>はPanasonic Lumix GH4に振りましょう。なにしろ40コマ/秒の連写ですから。
結局、以下のブログの<AF追尾>は上手くいっていないと考えた方がよいようです。
上手くゆかない責任を全てSony 70-300mm G SSMに押し付けてしまったようで、申し訳ありません。しかし、書いてある結論はかわりません。


2015-8-16
東京湾野鳥公園でAF追尾の試写をトライ。コンティニュアスAFでAFロックという設定にします。鳥を撮る機材はマイクロフォーサーズに移動してしまったので、フルサイズSony α7RIIに使えるAF望遠はSony 70-300mm G SSMしかありません。これでは鳥撮りには無理なので、デジタルズームで2倍にしてみました。600mmです。結果はよくありません。デジタルズームはSony α7RIIになっても、あまり使いたくないしろものです。
肝心のAF追尾の試写はどうなったか? すみません、当方はAFに弱いので、AF追尾が上手くいっているのかいないのかよくわからないのです。とにかく手持ち、コンティニュアスAF・AFロック、5コマ/秒連写、シャッター速度1/1000~1/2000で動く鳥を狙って1000枚くらいとりました。当方は何度も言うようにいわゆる鳥撮りには興味ないので、珍しい鳥を撮りたいとは全く思っていません。ということで、その1000枚からおもしろい鳥の表情を引き出せたら、AF追尾が意味あったと思うことにしましょう。




しつこく2枚のせたのは単にバックの波のラインが面白かったからです。


サギは足の表情が面白いのです。




せっかく採ったカニを落としてしまった場面。


落としてしまって、バカだなおまえは。    うるせえ! という場面。


ま! いいか! という場面。


超ひまだー! うるせーボケ!  と叫んでいる場面。




しるか! アホ! という場面。




鳥が好きな方には、どんな鳥が見られるか興味あるでしょうから、掲示板をのせておきます。これは珍しい鳥を見たひとが申告するものです。一枚目がお客さん、二枚目がレンジャーさん。いつもいる鳥は野鳥公園のHPに出ているでしょう。


周りのバードウオッチングのオジサン・オバサンの集団がコチドリとさわいでいました。
この一匹であーだこーだ30分くらいさわいでいる。






一つ前をトリミング。ANAと日航、両方のせないと悪いと思って。いずれもAF追尾の試写のつもりで撮っています。














この東京湾野鳥公園はもっぱら鳥を見に来る人の為の公園で、周り中、鳥の話が飛び交っています。当方にはなんとも居心地の良くない公園なのです。家から車だったら30分くらいで来られるのに、公共交通機関では3回から4回乗り換えで、1時間くらいかかる、行きにくい所で、うれしくないのです。AF追尾の試写だからしょうがない、観察小屋やネイチャーセンターがあって、日蔭で撮影できるから、この暑い時に、ここしかないと思って来たのですが、なんともスッキリしない気分で、帰路に着きました。今回の帰りに、初めて品川南口を乗り継ぎ点として2本のバスでつないでみました。一回乗り換えで45~50分くらいで着きました。これは発見なのですが、まず、また来ることは無いでしょう。Sony α7RII + Sony 70-300mm SSMの組み合わせも、もういやです。この旧型のSony 70-300mm G SSMは、色、解像、AF、全てにおいて、Sony α7RIIのセンス・先進性をスポイルしています。今後、Sony α7RIIにはAF・Long望遠はつけませんし、鳥も撮りません。高いAF・Long望遠レンズを買う気もありません。Long望遠は手持ちのMF, 200mm(coBORG)、350mm (miniBORG60ED)とSony/Zeiss Sonnar 135mmですませます。買い足すとしてもZeissかライカの中望遠まで。Sony α7RIIは鳥撮りなどというガサツなことに使う機材ではありません。こういう世界はマイクロフォーサーズが受け持てばいい。ということで、AF追尾は結論なして、終了します。1000枚撮っても、美味しくない料理をいっぱい食べさせられたごとくに気分が悪い。Sony α7RIIにはいいレンズをつけて、いいものを撮らなくては。
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Sony α7RII 試写 ~その3 Sony FE 90mm macro レンズ編~

2015-08-14 20:11:33 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その3 Sony FE 90mm macro レンズ編~

今日は野鳥公園にいってAF追尾のテストを行うつもりでしたが、天気が悪そうなので、あきらめて、自然教育園でSony FE 90mm macro レンズの試写を軽く行いました。
以下、全てSony α7RII+Sony FE 90mm macroです。この組み合わせは双方のいいところを生かすとても良い組み合わせではないかと思います。貯金を皆はたいて、Sony FE 90mm macroを買ってよかった。



一応、AF追尾が出来ているように思います。5コマ/秒連写を使っています。



同じくAF追尾のつもりです。





ゲンノショウコの花が咲き始めました。一つ前の写真のトリミングです。









一つ前の写真のトリミングです。







一つ前の写真のトリミング



1つ前の写真をさらにトリミング





一つ前の写真をトリミング







一つ前のトリミング

全体の感想は、1)AF追尾はいけそうです。今のところはっきり結論付けられませんが、望みはありそうです。今後、さらに追いかけます。
2)これまでのAFはピンポイントで合焦させようとすると、場所によっては頑なに拒否される場合が多かったが、今回はポイントを動かし、再トライすることにより、柔軟に合焦するようです。これはα7RIIのAFポイントが増えたことも一つの理由と思いますが、AFのインテリジェンスが向上しているように思えます。もう一つのインテリジェンスの向上にSony FE 90mm macro レンズのしくみが貢献しているようです。例えばヘリコイドリングを前後の動かすことによりAF/MFの切り替えがスムースに出来ます。このシステムにはDMFも連動しており、使い込めばAF/MFを自由自在に駆使できる希望がもてます。全体に使う人の意向によりそう、インテリジェンスの向上と捉えることが出来ます。
3)画質に関してですが、高画素数のメリットは充分感じられます。これは問題ないでしょう。色に関しては、まだ結論がでませんが、何となく感じるのは、設定の変化により、より敏感に色調が変化するように感じます。先日、日蔭部分の色とノッペリ感に文句をいいましたが、これは暗所の色がつぶれないように自動的に動いている為と考えられます。言葉をかえると、使い手が設定を色々動かすと、カメラがどんどんついて行くというこれもインテリジェンスの向上という表現が当たっているように思うのです。

ニコンのように、色々な仕組みを付加することにより、使い手の意図が実現するようにもってゆく。すなわちプロ仕様がバックにあり、どこまでプロ仕様を価格内で提供できるかという方向ですが、Sonyは思想が違うと思います。Sonyは40万円を超すSony α7RIIですら、プロ用とは言わずに、アマチュア・ハイエンドの機材として位置付けています。使い手の意図をいかに機械が汲みとることができるかが目的なのです。機械のインテリジェンス能力を上げて行こうという方向です。
カメラ雑誌の評論家はSony α9で早くプロ機材を出せと言っていますが、そんなことは無視しましょう。プロ機材はプロ機材、それはそれ。アマチュア機材はプロ機材のレデュース版であってはいけない。もっと使い手が自由に楽しめる機材を目指すのでいいのです。過去の写真・カメラの世界を越えて、新しい世界をめざしてこそSonyでしょう。

ここのところ、Sony α7RII一台だけを持って撮影に行っています。この一台を徹底的に使いこなすことにより、相当な程度に、使い手の意図を自在に実現出来る予感がするのです。

言い過ぎかもしれませんが、このカメラは見た目は従来のカメラであり、操作自体も従来のカメラで、決して異次元未来性を全面に出だすことはしていませんが、内在する思想はコンピューターやスマホに内在される、使い手の意図に従って動く、インテリジェント・メカの始まりのような気がするのです。

とにかくやる気になる機材です。
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Sony α7RII試写 ~その2 新宿御苑編~

2015-08-13 19:37:22 | 日記
Sony α7RII試写 ~その2新宿御苑編~

2015-8-12

今日はSony α7RIIのAF追尾能力のテストのはずだったのですが、後でも書くように、今日はそれが出来ずに、Sony のZeissレンズとGレンズの比較のお話しになってしまいました。
今日使ったのはSony 70-300mm G SSM (正式にはSony70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300G)とSony/Zeiss 16-35mm(正式にはSony Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS SEL1635Z)です。

当方のいままでの経験では
1)Zeiss Planar 100mm macroでも50mmでも近景に対する解像は抜群であるが、遠景になるとボケがザワついてうるさい。ZeissでもSonnar 135mmではそういうザワつきがない。
2)解像に徹底的にこだわったZeissとちがって、ミノルタの流れをくむGレンズは光を集めることにこだわっており、設計方針が全く違うらしい。その結果、ボケがきれいであるという評価である。SonyのSonnar 135mmとDistagon24mmでの撮影を受け持ったあるプロさんが、次はボケのGレンズを使ってみたいと言っていた。これは意味深です。
SonyのAマウント、135mmはZeiss (Sony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z)
とミノルタ系Sony 135mm F2.8 [T4.5] STF SAL135F28の2種があって、値段も同じくらい、人気も2分している。この古いMFのSTF SAL135F28のボケによる人気は異常なくらい高い(当方は持っていないのでわからないが。そのうち購入したいものだ)。当方はSony Sonnar T* 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z を絶賛しており、それと人気を二分するミノルタ系レンズとはいったい何者なのだ。

当方を魅了しているZeissの色は単に色調だけではなくその卓越した解像能力の連動が重要であると思っています。一方、最近フォクトレンダーF0.95レンズによって開眼した<ボケの世界>は、ボケとその色調は一体となって、Zeissとは全く違う世界を形成していると思うようになりました。

Zeiss一本やりで来た当方にとってこのミノルタ系レンズのボケは興味があります。しかし、後述の様に、当方の持つ唯一のGレンズ、Sony 70-300mm G SSMはZeissに対抗できる画質とは思えないのです。そこで、本日(2015-8-13)はとうとうSony FE 90mm F2.8 Macro G OSS SEL90M28Gを最安値店で購入。これでGレンズの本当の力を知ることが出来るかもしれない。Sony FE 90mm F2.8 Macro Gの話はまた後程として、今日はSony 70-300mm G SSMで我慢していただきます。なお最近Sony 70-300mm G SSMの後続、70-300mm F4.5-5.6 G SSM II SAL70300G2が発売になっているので、画質が改良されているかもしれません。その分、値段も10万円を超えています。値段を上げて、儲けるための改良で、そんなに良くなるはずはないという身内のSony関係者の意見もありました。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM

今日は夏雲をテーマにしてみました。自然教育園と違って、新宿御苑は広場が大きいので空を広々と写せて、幸せです。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM

最初から文句をいうと、この日陰の色は嫌いです。全体にのっぺりとした感じ。なにか今回のSonyα7RIIはペンタックスK7, 5 の日蔭の色に良く似ています。良い意味ではありません。ペンタックスK20DからK7に変わった時に受けたのっぺり感です。同じCMOSイメージセンサなのに、なぜか違うのです。CCDイメージセンサペンタックス645DからCMOSイメージセンサ645Zに変わったときに色調に文句を言っている人がいました。
Sony α7RIIは裏面照射型センサーに変わったということで、色調はとても気にしています。

Sony Gレンズのせいかな? この色調の問題は今後の課題、延長戦です。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM

オートフォーカスのいやなところ。中央のメシベかオシベに合わせたかったのですが。AFは勝手に花びらに合わせてしまいます(こういう時はDMFでやればいいというでしょう。 そんなら最初からMFでやりますよ、ばかばかしい)。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM サルスベリ


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM サルスベリ

この辺の色もツアイスとは違って、色気無し。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM キョウチクトウ


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM ムクゲ

なごりのムクゲが一輪残っていました。やはりメシベ、オシベにピントが合いません。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM

この色も無難だが色気無し。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM サルスベリ


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM ミナヅキ

光が強ければ、なんとか見られますが、このGレンズの色は無難だが色気無し。やっぱり売ってしまおうか?


Sony α7RII + Sony/Zeiss 16-35mm  サンゴシトウ


Sony α7RII + Sony/Zeiss 16-35mm アガパンサス

やはりツアイス・レンズの色はほっとします。


Sony α7RII + Sony/Zeiss 16-35mm マルバチシャノキの実

明暗の激しい難しい場面ですが、やはりツアイスは安心します。なんでだろうか? うまく説明できない。


Sony α7RII + Sony 70-300mm G SSM サルスベリ

最後に再びGレンズ。AFの試写ということで、しかたなくSony 70-300mm G SSMを使いましたが、こういう静物を撮る時はSony 70-300mm G SSMではあんまりやる気でません。

ここまで載せた絵はみんなAFで撮っています。Sonyα7RIIは特に問題なくAF撮影出来ています。目的はAF追尾能力を試すことだったのですが、AF追尾する被写体を見つけられず、それよりも、帰ってからAF追尾のセッティングを間違えていたことに気が付きました。AFをスナップ撮影以外に全く使わない当方はAFレポーターとしてはぜんぜん向いていないのです。気をとりなおして、もう一度、次回にAF追尾をトライしましょう。今回は役立たずのレポートですみません。
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