小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

桜2019 Fujifilm GFX50S で桜を撮る その1

2019-03-28 15:24:29 | 日記
桜2019 Fujifilm GFX50S で桜を撮る その1
2019-3-27
東京の桜は新宿御苑と千鳥ヶ淵に決めてます。毎年同じように桜を見られることに感謝しながら、訪れます。そう遠くなく見られなく日が来るんだなと思いながら、この世に名残惜しいと思わせてくれる桜です。

今日は新宿御苑。 お酒持ち込みのチェックをするので、昨年は入口に何時間待ちの長蛇の列ができました。土日は×、今度の土日は天気が悪いからさらに×、今日はソメイヨシノに少し早いだろうが、その他の桜の品種が多いので、全体としては楽しめるに違いない。ということで新宿御苑に行きました。人出も適当で天気が良く予想は皆当たりました。

毎年桜を撮りながら、撮り方はちっとも進歩しない。撮影から言うと桜はお手上げです。
機材が変わっても大した効果はないだろうと思っていましたが、Fujifilm GFX50Sによる撮影は以下の2点で、感心しました。
1、撮影する時は、何かしらの意図をもって撮ります。Fujifilm GFX50Sの絵からは、必ずその意図が読み取れます。こんなはずではなかったのにということは殆どありません。結果としての出来具合が今一つなのは、その意図が大したことないとか対象が大したことないとかいうことで、多分に撮る人の責任です。Fujifilm GFX50Sは確実に撮り手の意図を表現することに感心しています。
2、トリミング拡大が楽しい。今回載せた絵は殆どトリミング拡大していませんが、意図を強調するために時々トリミング拡大すると、素直にその意図が強調されることに驚きます。撮った一つの絵の中に、実は色々な絵が存在しているのです。以前にもいいましたが、高画素数だから拡大してもくずれ無いというだけでなく、絵全体の中のどの部分にも生々しい実態が包含されているのです。撮影現場で色々撮り方を変えて撮りなおすように、もう一度現場立っているように、一枚の絵から違う絵を作ることが出来るのです。

混雑するとき新宿御苑に行く方は、新宿門から入らずに、大木土門あるいは千駄ヶ谷門から入ることをお勧めします。千駄ヶ谷門から近い場所が、圧倒的に人出と風景がバランスよく楽しめます。新宿門の周辺だけをうろうろする方はただがっかりするだけでしょう。
当方は大木土門から入り、玉藻池、風景式庭園(メイン広場)を横切って、千駄ヶ谷門の方角へ、桜園地に向かい、こども広場を通って中の池、下の池の周囲、このあたりをグルグル回りながら撮影しました。

今回の意図は<水と桜>および<木の枝のパターンと桜>です。新宿御苑の木は古いものが多く、枝のパターンが魅力的なのです。


Pentax 645 45mm


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Laowa 12mm


Pentax 645 45mm


Pentax 645 45mm


Pentax 645 45mm


Pentax 645 45mm


Pentax 645 45mm


Laowa 12mm


Laowa 12mm


Laowa 12mm


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 120mm macro


Pentax 645 45mm

Laowa 12mmはフルサイズ用ですからLaowaのマジックコンバーターで645カメラに拡大しています。今回はあまり感心しない出来でした。Laowaは全くダメな時と使えるときがあって振り回され続けています。

お金が入ってきたら、Fujifilm純正の645レンズをぼちぼち買ってゆこうと思ってます。Zeissのオールド中判レンズ(コンタックス645)も魅力的。もうレンズ沼の底は果てしない。

先日、自然教育園で、カメラの舞台装置と格闘していたら、通りがかりのおばさんにカメラ三昧でいいですねと言われました. とんでもない, 今は来月の展示会に向けて、陶芸とガラスの融合作品と格闘中で、何度も作りなおしたり、気に入った絵柄が浮かばない状態が何週間も続いたりで、のたうちまわっているのです。

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自然教育園日記 その133 リアルを越えるー3

2019-03-25 15:05:59 | 日記
自然教育園日記 その133 リアルを越えるー3
2019-3-24
自然の中で、スタジオみたいに、環境を変化させて、リアルよりリアルに見せる試みを続けています。 今回でリアルに追いつき、リアルを越えたかな?? もう一歩で越えられる。
リアルを越えるということは、本物より面白いということです。

実写の中で抽象画を導き出し、これをそのまま写実的に工芸に移行するという、これまでと逆向きの試みを以前から考えていました。 今回の試みで、なにか現実味をおびてきました。

現実の印象から抽象へ発展させるのではなく、現実の中に抽象を見つけて、これを具象化する。何かを言ってるかわからないかもしれませんが、そのうち、具体的な陶芸作品をお見せできるでしょう。

撮影機材はSony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L + 接写リング+LEDライト+
+秘密の舞台装置

天気のよい日曜だったので、撮影中、周りの方にあれやこれや言われましたよ。





























よく考えてみたら、これまでの画家さんたちは、現実の中に抽象画を見出して、それをもとに抽象画を書くということを無意識にやっていたのではないかと思うのです。抽象画というのは目の前の事象の印象を書くのではなく、頭の中にある印象を表に表すことをいうのですが、その頭の中にある印象の元をたどれば、過去の現実があるはずです。そうでなければ、一人の人の頭の中に無限にイメージが湧き続けるはずはない。結局、現実と抽象は行ったり来たりして、混然としているに違いない。
当方は現実の中に抽象画を見出すことを、もっと意図的にやろうといっているのです。これで、当方の写真の撮り方に対して、以前から漠然と思っていたことが、ここにきて明確に見えてきたと思うのです。
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自然教育園日記 その132 リアルを越えるー2

2019-03-23 17:46:11 | 日記
自然教育園日記 その132 リアルを越えるー2

2019-3-20
自然の中で、スタジオみたいに、環境を変化させて、リアルよりリアルに見せる試みを続けています。 今回でリアルに追いついたか? 少なくともリアルは越えてない。さらなる一手を考え出さなくては。

機材はSony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L + 接写リング+LEDライト+
+秘密の舞台装置














自然+LEDライト
後ろにユキワリイチゲが咲いています。といっても、もう最後の力を振り絞って咲いているという感じ。カタクリとユキワリイチゲが同じ画面にいれられるのはめずらしいので撮影。


自然+LEDライト

やっぱり自然の方がいいと言わないでください。そのうち何とかリアルを越して見せます。
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自然教育園日記 その131 リアルを越える

2019-03-19 15:06:12 | 日記
自然教育園日記 その131 リアルを越える
2019-3-15
カメラが中判とかフルサイズとかいうよりは、撮影はレンズだよ。レンズの違いの方がよほど影響力が大きい。レンズの手持ちが豊富なSony alpha7RIIIに切り替えて、選んだレンズはマクロレンズのベストZeiss Planar 100mm maroF2.0とボケレンズのベストCanon EF 85mm F1.2 Lの2本。どちらもSony純正Gレンズを抑えてベストの位置を確保しています。
自然の中で、スタジオみたいに、環境を変化させて、リアルよりリアルに見せる試みを続けます。ちっともリアルを越えていないじゃないかといくら言われようが、まずはやってみなければ次の手は考えつかない。


Sony alpha7RIII +Zeiss Planar 100mm macro F2.0 + 接写リング
自然+LEDランプ

カタクリの花が咲き始めました。まだパラパラ。カタクリ・ファンが手ぐすね引いて撮影チャンスを待ってます。


Sony alpha7RIII +Zeiss Planar 100mm macro F2.0 + 接写リング
LEDランプ+舞台装置


Sony alpha7RIII +Zeiss Planar 100mm macro F2.0 + 接写リング
自然+LEDランプ


Sony alpha7RIII +Zeiss Planar 100mm macro F2.0 + 接写リング
LEDランプ+舞台装置


Sony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L +接写リング
自然+LEDランプ

Canon EF 85mm F1.2 LはSony 純正、Sony FE85mm F1.4 GMを抑えて、ボケレンズのトップに立っています。 理由は繊細なビビッドな色。


Sony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L接写+リング
LEDランプ+舞台装置


Sony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L
LEDランプ+舞台装置


Sony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L
LEDランプ+舞台装置


Sony alpha7RIII + Canon EF 85mm F1.2 L
LEDランプ+舞台装置

Canon EF 85mm F1.2 Lはいいですよ。浮世ばなれした絵が撮れます。

今日(3-18)も東急ハンズやケーヨーD2に行って舞台装置の材料を買い込んできました。どうなることやら。

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CP+2019 Fujifilm GFX 645中判の撮り方、 Sonyα7RIIIの撮り方

2019-03-12 20:02:18 | 日記
CP+2019 Fujifilm GFX 645中判の撮り方、
     Sonyα7RIIIの撮り方

3月3日、CP+2019に行く。特に見たい新製品もないのですが、まあ何か拾うかもしれないと、最終日に出かけました。入り口を入って左奥がSonyさん、右奥がFujifilmさん2社のトークショウを行ったり来たり。端から端ですから大変。他はZeissとLaowaにちょっと寄っただけ。すみませんNikonさん, Canonさんは完全に素通りです。

FujifilmさんのトークショウとSony さんのトークショウを比較すると、いずれも有名フォトグラファーは<私の作品こそ一番だ>という自負に支えられてプレゼンすることは同じですが、Sonyさんの場合は使っている機材への理解、愛情、信頼がにじみ出るのを感じられるのにたいして、Fujifilmさんの場合はそれが薄い、自分の撮り方への思い入れだけが印象の全体を覆う。

それはSonyα7RIIIが信頼できる機材であり、プレゼンターはそれを使いこなしており、こなれているからと思う。Fujifilm GFX 645中判の場合はプレゼンターの殆どが、Fujifilm GFX 645に慣れ親しんでおらず、使いこなしていない。こなれていない。

Sonyα7RIIIが機動性と撮影能力のマッチングがよく、ようするに使い勝手が良い。
これに対して、Fujifilm GFX 645は機動力のデメリットと撮影能力のメリットが拮抗し、マッチングが悪い。

それでもFujifilm GFX 645の撮影能力が高いなら、機動力のデメリットがいくらあろうが、それを使いたい。Fujifilm GFX 645の能力をどうやって表現するか、これが最大の課題なのだ。ちょこっとFujifilm GFX 645を借りて撮影しているプレゼンターに任せてはおけない。有名プロといえどもである。Fujifilm GFX 645は難しいのだ。

Fujifilm
浅岡省一 GFXとXで織りなすポートレートリアイズムの極至
浅岡省一さん、最初は変な奴と思いましたが、大変才能のある方でした。
当方がFujifilmのショールームでさんざんCP+トークショウの人選がおかしいと文句を言った効果があったのかもしれません。フイルム時代の古い付き合いで、フイルム写真の大御所を使って、デジタルカメラに関してしゃべらせるな、 撮り方が旧体然としていて参考にならん! 
この浅岡氏のような若くて変な奴にしゃべらせるほうがずっと参考になる。大変参考になった理由は、この方がFujifilm FGX50Sをずっと使って、その良さをよく知っていると思われるからです。Fujifilmのトークの中で、この方が唯一、Fujifilm FGX50Sに愛情を持っていると感じられたのです。
手持ちランプと各所からのライティングをつかって女性を幻想的に撮る。海や水面が入ることがおおいのがいい。インスタ映え的な点は今風ともいえる。人工的手段で、リアルをよりリアルにするというコンセプトは面白い。

浅岡氏いわく<GFXは本物よりリアルに写す>、というのは当方のGFXの印象、<本物より生っぽい>と同調した。











舞山 秀一 1ショットへの"想い"と向き合うGFX 50Rで写す中判スナップ
福岡県生まれ。九州産業大学芸術学部写真学科卒業。半沢克夫氏に師事。1986年、フリーに。広告、ファッション、雑誌などで活躍。多岐にわたる雑誌で表紙を担当し、広告でも数多くの女優を撮影、
GFX 50Rは発売されたばかりですからしょうがないのですが、結局、プロカメラマンの常、<自分が一番と思っていて、自分のことしか考えていない>がもろに全面に出て、GFX50Rがいいか悪いかは、俺の絵みればわかるだろうということらしい。






GFX 100 MEGAPIXLES

この難しいGFXにおけるGFX-Rの意味とGFX100の意味はなんだろう? 当方の考えでは、GFX50SをGFX50R、GFX100と左右に振ってみても、645中判のメリットをどう出すかという根本課題は同じ。誰がどのようにこの課題を突き抜けるか? これからこの3台が並んで、新しい驚きを巻き起こすことを期待します。

Sony
Sonyのトークショウの方が、Fujifilmより企画が上手だと思うのです(別に当方自信が気に入ったというわけでは無いのですが)。 聞き手に自分もSonyのカメラを使ってみたいと思わせるプレゼンになっているのです。
Sonyα7RIIIやSony GMレンズが本当に良くて、使い込んでるから、<自分が一番と思っていて、自分のことしか考えていない>人でも、機材に対する愛情や感謝がトークににじみ出てくる。

井上浩輝 & KYON.J 「αがおしえてくれた、人生のもうひとつの楽しみ方」


キタキツネで有名な井上さん、下はKYON.Jさん。中国の絵をきっかけに、現在は世界中を飛び回って、自然を撮っている女流カメラマン。




ノールウェイのフィヨルド

佐藤健寿 α7RIIIと巡る真冬の中央アジア・奇界遺産の旅

極寒の中央アジアに奇界をさがす。 ウズベキスタンの風景に続く、カザフスタンとウズベキスタンにまたがる消えた塩湖「アラル海」、トルクメニスタンで40年間燃える「地獄の門」








桃井一至 ミラーレス専用設計「G Masterレンズの実力」
ソニー自慢のGMレンズ、85mmは勿論、24mmと最近発売された135mmを紹介。






魚住誠一 Dr.ひなんちゅ 「FE85mm F1.4GM」なぜこのレンズがポートレートに必要なのか
ひなんちゅ目当てと思われるお客さんで満員。こちらも
85mmを中心として、24mm、135mm、GMレンズを絶賛。このトークは撮影禁止なのでご紹介はできません。

最後にZeissブース。
大村祐里子 カールツァイスレンズとポートレートと私
OtusとBatisを対象にカールツアイスレンズに対する熱き思いを語る。Zeissをビビッド、スリリングと表現した当方と同じように、Otus、Batisの繊細な表現に惚れていることを率直に表現していました。

Sony GMレンズのプレゼンにおける、ボケの中のまつ毛の驚くべき解像というような、優等生的表現に、なにかつまらなさを感じる。最近のSonyはまるで、ニコンに入れ替わった優等生のようであり、優等生きらいの当方にはSonyばなれの動きが止まらないかもしれない。当方はGFXの課題を突破するのは、Zeissが645中判用にレンズを開発することにあると密かに思っています。


リアルと人工のミックスによりリアルを越える
次の日、さっそく浅岡省一氏の真似を、自然教育園の花を相手に、光とちょっとした舞台装置をもちいて、リアルと人工のミックスによるリアルを越えることをねらってみました。機材はFujifilm
GFX50S+ Pentax 645 120mm macro。

自然+LEDランプ


人工的舞台装置

方法は秘密ですが、人工的舞台装置を仕掛けてみました。


自然+LEDランプ


人工的舞台装置


人工的舞台装置


自然+LEDランプ


人工的舞台装置

<リアルと人工のミックスによるリアルを越える>これはそう簡単にはいかないことがわかりました。ずっと考え込んでいますが、いまだアイデア浮かばす。

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