小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

自然教育園日記 その109 Sony α7RIII VS Nikon1 V3

2017-12-31 08:29:50 | 日記
自然教育園日記 その109 Sony α7RIII VS Nikon1 V3

バルキーな注文が入って、うれしいことはうれしいのだが、3か月格闘して、とうとう予定の今年中に終わらない。新製品開発は最終コーナーなのに、この間ストップ、賞味期限が切れてしまう。早く、今の仕事を終わさなければ。年末年始も格闘の継続、悲惨な状態で年を越します。このブログを書くのが背一杯、今年を振り返る余裕もない。<この稼ぎで、中判カメラ、フジフィルムGFX50Sの資金を叩き出すのだ>と念じながら格闘する。

Sony α7RIII + Sony FE 70-300mmの鳥撮り試写の合間に撮影した従来のNikon1 V3 + Nikon1 70-300mm, Best Moment Capture(BMC)の飛び鳥撮りを載せます。
カメラは意図を持って買うのですが、一旦買ってしまうと、そのカメラの特性に写真の作風が大きな影響を受けるのです。そのカメラの有利な点を追求する結果そうなるのです。Sony α7RIIではオールドレンズを含む各社のレンズ探求に走りました。Nikon1 V3では飛び鳥撮りになりました。
  Sony α7RIII + Sony FE 70-300mmの鳥撮りに比して、 同じ鳥撮りでもNikon1 V3 + Nikon1 70-300mm, Best Moment Capture(BMC)の撮る絵は根本的に全く違ったものになります。Nikon1 V3 + Nikon1 70-300mm, Best Moment Capture(BMC)は数多くの連続する飛び鳥の絵の中から、面白い飛び姿を拾い出します。表に出るのは1枚の写真ですが、そのバックには40枚の連続写真があるのです。Sony α7RIII + Sony FE 70-300mmでは、メクラ連写の結果、偶然に得られた飛び鳥の姿を載せているにすぎません。表に出るのは同じように1枚ですが、そのバックには見るべき写真はありません。
鳥撮りにおいて、勝敗は明らかです。高いお金を出して買ったSony α7RIIIですが、鳥撮りでは小さなNikon1 V3に全くかないません。
Sony α7RIII一台でSony α7RIIとNikon1 V3二台分を受け持たせようという試みは失敗でした。これは最初から予想していた通りでしたが、Sony α7RIIIは思ったよりAFなどいい線いっていて、あと少しだったのですが、おしい。後付けでいいからBMCを付けてくれれば完璧です。
これからSony α7RIIIはどういう写真の作風を作り出すのでしょうか? 折角買ったのです、なにか新しい作風をもたらすことを期待していますが、今のところ全くわかりません。

以下、全てNikon1 V3 + Nikon1 70-300mm, Best Moment Capture(BMC)。


2017-12-9


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赤いイイギリの実とヒヨドリの飛び姿と月を一堂に会するのは至難の業。月は驚くほどの速さで空に昇ってゆきます。ちょっと目を放すと、月は位置を変えているのです。
無限の宇宙の中で太陽を回る地球と、地球を回る月。数万発の核ミサイルを積んだ地球の上で、フジフィルムGFX50Sを買うためにアクセクしている自分を考えると眩暈がしてきます。


2017-12-27

写真とはシャッターチャンスと構図の2つが命です。メクラ連写の鳥撮りは単にシャッターチャンスで、構図がありません。構図をとっている余裕がないのです。Best Moment Capture(BMC)による連続する40枚の写真の中から1枚を選び出すことは、写真の命、構図を作っていることになるのです。
ニコン、キャノン一眼レフと、そのカメラで育ったプロカメラマンの言うことばかり聞くあまりニコン、キャノン一眼レフとちっとも変わりなくなったSonyα9/α7RIIIの開発者はBest Moment Capture(BMC)を知りもしないだろうし、知っていてもオモチャと思っているに違いありませんが、それは間違いです。Best Moment Capture(BMC)は全く新しい絵を作る新しい概念の、写真の本質を突いたテクノロジーなのです。

迎える年において、Sony α7RIIIは、Nikon1 V3は、フジフィルムGFX50Sはどうなるのでしょうか?

それでは、良いお年をお迎えください。
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自然教育園日記 その108  Sony α7RIII試写、その2 

2017-12-23 19:16:02 | 日記
自然教育園日記 その108  Sony α7RIII試写、その2 

Sony α7RIII + Sony FE 70-300mm の組み合わせで、Sony aα7RIIIが鳥撮りにおいてどこまで使えるかをここ3日追いかけている。今回は全てAF(AF-S)オンリー撮影。
Sony α7RIIIはAPS-C仕様とし、デジタルズームで1.5~2.0にズームしている。これで実質675~900mmとなります。
Sony FE 70-300mm の正式名はFE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G。第一世代Aマウントの70-300mm F4.5-5.6 G SSM SAL70300Gの第二世代FEマウント版である。


2017-12-17

ノスリが現われると、カラスの防衛隊が集団で、ノスリを追う。ここのところこのバトルが続いている。相当上空を飛ぶノスリをSony α7RIII + Sony FE 70-300mmはAFでよくとらえている。


2017-12-17

赤く実ったイイギリの実を食べるヒヨドリの飛び鳥を撮ろうと、連日トライする。 
イイギリの実はうまくないらしく、実が黒くしぼんでから食べる。日が当たる場面で赤い実と飛び鳥を捉えることは容易でない。


2017-12-17


2017-12-19


2017-12-19
近くでシジュウカラがヒメガマの穂の茎の虫を食べている。このような近くの動きの速い小鳥の飛び鳥をSony α7RIII + Sony FE 70-300mmで捉えるのはほとんど無理。ほとんどスカ写真である。


2017-12-19  今日もノスリとカラスのバトル


2017-12-19

夕日に映える翼を撮りたいのだが、そう簡単にはいかない。


2017-12-19


2017-12-19
これは、ここのところ話題のルリビタキ・メスらしい。笹藪に突っ込むシジュウカラにつられて、ルリビタキが飛び込む。 スタンバイ状態のSony α7RIII + Sony FE 70-300mmはシャッターボタンへのタッチですぐに起動し、AFする。この時間の時間の短さは実用に対応できる。


2017-12-19


2017-12-20


2017-12-20


2017-12-20


2017-12-20
マユミの実を食べるメジロ。マユミはメジロ、エナガ、コゲラが食べに来るらしい。

マユミとは<この木で弓を作ったので 「真弓」の名になった。 真弓の樹質は硬いが、 柔軟性がある。 ピンク色の実が割れて オレンジ色の種子が出てくる。 この様子が とても美しい>と説明がある。

以上、ここまでの感想。Sony α7RIII はSony FE 70-300mmとの組み合わせにおいて、

1、Sony α7RIIIのAFは明らかに進歩した。425点のコントラストAFポイントがびっしりあることがきいているようだ。これまで信じていなかったのだが、AFポイントの増加がAFの実用性を進歩させることを実感した。薮のなかの小鳥撮りにおいて、十分実用性があるが、まだまだともいえる。DMFで補うことを考えなくては。それならばα9のAFポイント693は期待できる。Sony α7RIIIの瞳AFの効果が大変注目されているが、これが鳥や虫に通用するかはまだ試していない。

2、Sony FE 70-300mmは第一世代に対して、AF、色共に進歩した。当方の基準を満たしている。最も軽くて、安い300mmとして評価できる。

3、連写速度10コマ/秒はフルサイズ、高画素数カメラとして、ライバルのフルサイズ一眼レフを抜いている。α9は20コマ/秒はさらに期待できる。しかし、飛び鳥(ここでは飛び出す鳥を飛び鳥といっている。上空を舞う飛び鳥を相手にしているのではない)を撮るには、連写速度が速くてもどうしようもない。問題はシャッタータイムラグなのである。どうしてもニコン1のベスト・モーメント・チャプチャーまたはオリンパスのプロ・キャプチャーシステムが必要だ。AFやシャッタータイムラグにおいてSony α7RIIIはすでにニコン、キャノンに追いついており、飛び鳥が撮れないのは、ミラーレスであるからではない。ニコン、キャノンの一眼レフでもメクラ/フェイント連写をくりかえして、偶然に飛び鳥を撮っているにすぎないのである。α9にプロ・キャプチャーがついたら、40万円だして、α9を買ってもいい。これで、ほぼ完全に飛び鳥が撮れるだろう。プロ・キャプチャーは今はやりの車載カメラにはみんなついているのだから、Sony α7RIIIやα9につけるのは全く容易なことだ。

4、Sony α7RIIIやα9がニコン・キャノンを追いつくことに躍起となっている。このソニーの態度は、当方には全く面白くない。なぜ、ミラーレスでなければできないことをバージョンアップごとに確実に組み込んでゆかないのか? 例えばプロ・キャプチャーを組み込めば、完全にニコン・キャノンの一眼レフに差を付けられるのに。ソニーはニコン・キャノンに慣れ切ったプロカメラマンの言うことばかり聞いていているのではないか? 広く、カメラを使う人の率直なニーズを聞いて、過去に捉われず0ベースで便利な未来のカメラを作ってゆくべきだ。ニコン・キャノンに慣れ切ったプロカメラマンがSony α7RIIIに対する文句として、軽くて小さいのが気にくわないという(逆説的にSony α7RIIIをほめているともとれるが)。 ただの慣れの問題に過ぎない、軽々しく過去の延長で述べる意見は<愚>である。 <過去に捉われるな、未来を指向せよ><隣をキョロキョロ見ながら商品を作るな>と声を大きくして言いたい。ソニーの低迷を招いた、悪い癖に再び陥らないように願うばかりだ。

5、フルサイズSony α7RIIIの持つAPS-Cへのクロップ機構とデジタルズーム機構の効果は十分実用的だ。この組合わせにより、300mmのレンズが明るさを落とさずに実質900mmとなり、実用的画質で撮影できた。

6、最後の写真は、デジタルズーム2倍、実質900mm、ISO12800での撮影をさらにトリミング拡大している。ピントが十分でなく画質も十分でないが、このマックスの悪条件でこれだけ撮れれば、進歩を感じないわけにはいかない。これはカメラとレンズ双方の進歩と考えられる。

Sony α7RIII + Sony FE 70-300mm の組み合わせで、鳥撮りにおいてどこまで使えるかをさらに追いかけます。
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自然教育園日記 その107  Sony alpha7RIIIの話

2017-12-16 16:55:52 | 日記
自然教育園日記 その107  Sony alpha7RIIIの話

2017-12-15
2台のSony alpha7RIIの内一台をSony alpha7RIIIと下取り交換しました。出費は約18.5万円。この過程で、色々なトラブルがあり、やっとこSony alpha7RIIIを手に入れて、自然教育園で試写を繰り返しています。

超忙しくて、ブログがご無沙汰です。最近の話題をちょっと書きます。
1、2台のSony alpha7RIIの内、一台を下取りに出したら、1.5万円といわれてビックリ。液晶のコーティングがはがれ、これの交換代を引くとこうなると言われて、ショックのあまり数日呆然としていました。液晶の保護フィルムを貼っていたのに、なぜだ?

2、気を取り直して、2台目のSony alpha7RIIを下取りに出したら、14.5万円ということで、Sony alpha7RIIIと交換したわけです。ほぼ同じ時に買って、同じように使っていた2台の下取り価格が10倍違ってしまいました。液晶のコーティングがはがれた方は、保護シールの隙間から汗が入って、長い間の汗の酸との接触でコーティングが侵されたと思われます。教訓です。保護フィルムはケチらないで、いいモノを使いましょう。保護シールの隙間のおかげで、15万円が消えてしまいました。液晶のコーティングが少しぐらいはがれたって、使うには何の支障もありません。この1台は最後まで付き合いましょう。

3、Sony alpha7RIIからSony alpha7RIIIへはどう進歩したのか? AFの進歩、連写速度の進歩、わずかながらの高感度耐性に進歩、電池の持ちが進歩くらいで大したことありません。当方の使い方からはほとんど意味ない改良です。ということでこの買い替えはずいぶんと躊躇しました。この躊躇のために買い替えタイミングを誤って、結局3万円くらい損しています。本当は15万円くらいの出費で買い替えられたのです。
それでもなぜ、買い替えたのか? その理由は、このまま使い続けて、愛用してきたSony alpha7RIIが二束三文になってしまうのが忍びなかったからです。

4、仮に新品のカメラが30万円とすると2年で下取り価格は約半分15万円になります。通常2年で次のバージョンが発売になりますから、15万円だせば、新しいバージョンを手に入れることができます。ここで、たいした進歩ないといって、この新バージョンをスキップして、さらに2年後になると、下取り価格は7.5万円になります。ここでおもわず買い替えると、22.5万円の出費となります。2年ごとのバージョンアップにその都度買い替えた場合は計30万円の出費。よって、一回スキップした場合と、7.5万円しかちがいません。 このスキップした2年間を新バージョンで楽しむか、わずか7.5万円をケチるかの選択です。 それよりも、先に述べたように、あの4年間も愛してきた30万円のカメラが7.5万円になってしまう寂しさが耐えられない。元気なうちに、次のユーザーに渡して、愛してもらうほうがいい。

5、さてSony alpha7RIIIの試写です。まだ機材セッティングがちゃんとしていないので、詳しくは後程。このSony alpha7RIIIの為に、Sony 70-300mmズームの第2世代版を買いました。この組み合わせでは確かにAFが進歩しました。ヤブの中の小鳥でも大抵の場合AF出来ます。これは予想以上です。Sony 70-300mmズームは第一世代を持っていましたが、全く気に入らなくて売ってしまいました。この第二世代はAFも色もはるかによくなりました。最近のズームは進歩したなと感じています。これも予想以上です。 連写速度に関しては現在、セッティングのせいか10コマ/秒が出ていない気がします。10コマ/秒が出れば、鳥が撮れるかもしれません。鳥が撮れるかはちゃんとしてから、後程報告します。

6、自然教育園での写真展が今日終了しました。白金写真クラブの写真は現在、鳥や虫が中心ですが、以前は花や風景が中心だったと先輩が言っていました。当方の水鏡、水の揺らぎは人気無いと言ったら、その先輩は、そんなことない自分もfacebookで水の揺らぎをだしてイイネをいっぱいもらっていると言っていました。しかし、少なくとも、この自然教育園の来園者の9割の頭の中は花、虫、鳥の図鑑で出てきている。彼らには水鏡、水の揺らぎは何言っているのか全く理解できないと思われます。

7、自然教育園の紅葉は終わりました。来年の展示会の為に、一生懸命紅葉の写真を撮りました。現状では忙しくて写真を修正している暇がありません。とりあえず数枚載せます。 主題は相変わらず水鏡、水の揺らぎにこだわっています。


Sony alpha7RII + Canon 85mm F1.2 L 2017-11-26


Nikon1 + Nikon1 70-300mm 2017-12-12


Nikon1 + Nikon1 70-300mm 2017-11-29


Sony alpha7RII + Canon 85mm F1.2 L 2017-11-26


Sony alpha7RII + Canon 85mm F1.2 L  プラチナ通りのイチョウ並木 2017-11-26


Sony alpha7RII + Zeiss Batis 18mm 2017-11-29
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