”Over-The-Top”の頭文字をとったものです。航空用語の”雲の上”から来ているようです(注:航空用語辞典などですぐには見当たりません)が、ここではインターネットサービスのうち、通信事業者やプロバイダ(ISP)とは無関係な運営主体によって提供されるもの、あるいはそれを提供する運営事業者を指しているようです。
(自らは通信回線設備やISP設備を持つことなく)通信事業者やISPのインフラを使用しながらユーザへ提供される動画や音声の配信、ビデオや音声の通話、SNSなどのインターネットサービスやそれらを提供する事業者(プラットフォーム事業など)をまとめてこのように呼んでいるようです。特にサービスを意識している時には”OTTサービス”と事業者を意識している時には”OTT事業者”と使われる場合もあるようです。
従来は、動画・音声の配信、ビデオ・音声の通話などのサービスは、通信事業者自身やそれと提携しているような企業から提供されていたようですが、最近は他社の通信設備を利用しソフトウェアのみをサービスとして提供する”OTTサービス”が広がりを見せているようです。
上記のような流れを受け、インターネットが登場していない時代の1984年に電話事業者のために作られた”電気通信事業法”の見直しの検討が総務省において進められているようです。