日野自動車が2022年6月28日に発売開始した小型EVトラックです。EV(即ち、電気自動車)の日野自動車からの発売は今回が初めてのようです。
『物流現場での使い勝手を追求した超低床・ウォークスルーの小型EVトラック』や『「物流のラストワンマイル」の現場での使い勝手を追求』などのフレーズが付けられています。
以下のような点が特徴となっているようです。
1)販売の形態は売り切り型でなく「車両保守を含めた5年間リース契約」の形態のみ。これは、EV導入に対する顧客の不安の緩和を考慮した結果のようです。
2)荷室の高さを一般の小型トラックの半分(即ち、地上から40cm)と低くした。これは、積み下ろしといった荷役の負担の軽減を考慮した結果のようです。
3)トラックの電動化で協業している他社(独トレイトン社、中国BYD)との共同開発でなく、独自開発とした。
なお、今回の小型トラックは、積載量が1トン、一度の充電での航続距離は150kmなどとなっており、配送センターと届け先との間のラストワンマイル配送需要への対応が想定されているようです。
小型EVトラックは2017年に三菱ふそうトラック・バスから「eキャンター」と呼ばれるものが販売され、ベンチャー企業のフォロフライからも2022年8月頃から小型EVトラックが販売開始となりそう(※)です。また、2022年度後半にはいすゞ自動車もEVを投入する予定のようです。
※ 関連ブログ("小型EVトラック(フォロフライ)"とは、2022.6.28)の以下のWebページを参照。ttps://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/1d7e9ac3ebd49d2cec41ed8c75000f16です。
トラック業界においてはCO2排出量削減等の観点からEVへの期待が大きく、それへの対応として小型トラックあるいはリース契約型といった無難なところからの販売開始が始まりつつあります。
プレスリリース(2022.6.28)のWebページは、https://www.hino.co.jp/corp/news/2022/20220628-003275.htmlです。
また、過去の関連プレスリリースのWebページは以下です。
・実証実験開始の公表:https://www.hino.co.jp/corp/news/2021/20211122-003102.html(2021.11.22)
・小型EVトラック開発の公表:https://www.hino.co.jp/corp/news/2021/20210415-002872.html(2021.4.15)