気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“ノーコード”とは

2020-05-22 23:06:05 | ソフトウェア技術・サービス・SNS

アプリケーションソフトの開発形態のひとつで、プログラミングの専門知識がなくともアプリの開発が可能な形態のことのようです。プログラミング言語によるコーディングが不要で直感的なドラッグ・アンド・ドロップによるアプリ開発ができるようです。スタートアップからそれを可能とするようなサービス(開発プラットフォームやツール)が提供されています。

このようなサービスを利用することにより、開発に要する時間やお金、さらには専門のプログラミング技術者を大幅に削減できるようです。例えば、米ニューヨーク市では、米スタートアップのアンコルク社のサービスを使って、新型コロナ対策システムを3日間で構築したとのことです。

新型コロナ対策システムなど一刻を争う新規アプリ開発の必要性が生じたことやディジタル技術の応用拡大によりプログラミング技術者が今後安定的に確保できるかといった懸念が想定されることなどから、最近、“ノーコード”に対する関心が高まっているようです。

なお、類似の言葉に、“ローコード(low code)”あるいは“ローコード開発”という言葉があります。以下のような説明があります(https://mendix.buildsystem.jp/low-code-guide/)。

「ローコードは、アプリケーションのビジュアル開発アプローチです。ローコードにより、さまざまな経験レベルの開発者が、ドラッグアンドドロップでコンポーネントを配置したりモデル駆動型ロジックを使い、また、グラフィックなユーザーインターフェイスを使って、Webやモバイルアプリケーションを作成することができます。ローコードプラットフォームは、面倒な連携やインフラストラクチャ構築作業を抽象化することでIT側の開発者をサポートし、ビジネス側の開発者がコードを記述する作業を軽減します。ビジネス側とIT側の開発者が協力することにより、短期間でアプリケーションを作成しリリースします。」

時間もお金も掛けて0からコード化する“スクラッチ開発”の割合が少なくなって、今後はローコード開発やノーコード開発のプラットフォームの提供が盛んとなり、短期間にかつお金をかけない開発の方向へシフトしていくのではないかと思われます。

 


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