NTTグループに属する企業で再生可能エネルギー(以下、再エネ)の開発などを手掛けています。設立が2019年6月で株主の100%がNTTです。英文名は”NTT Anode Energy Corporation”となっています。脱炭素社会の実現とエネルギーの地産地消を目指しているようです。
この企業では、NTTグループの電気使用量が日本全体の1%以上となっている現状を踏まえた脱炭素化の推進、ならびに企業や自治体への電力供給に向けての再エネ発電所の開発に注力していくようです。
太陽光発電や陸上風力発電所の開発を急ピッチで進め、2030年までに総額で約4500億円を投じ、現在の再エネ発電量(約4億kWh/年)を38億kWh/年(注:2020年比で9倍)に拡大させる予定とのことです。太陽光や陸上風力発電所の建設とともに地熱やバイオマス事業者との資本提携も結んでいるようです。
なお、2021年6月にはセブン&アイ・ホールディングスへの再エネ電力供給を開始し、2022年3月1日からはNTTドコモの個人向け電力サービス”ドコモでんき”における電力供給も担っていくようです。
温暖化ガス排出量の実質ゼロ化の目標(2030年度:データセンターの実質ゼロ化、2040年度:NTTグループ全体の実質ゼロ化)の達成に向け、これからは固定価格買取制度(FIT)を活用せずに発電所の建設を推進していくようです。
ドコモでんきの報道発表資料(2021.12.23)のサイトは、https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2021/12/23_00.htmlです。
セブン&アイ・ホールディングス関連のプレスリリース(2021.3.31)のサイトは、https://www.ntt-ae.co.jp/pdf/press20210331-1.pdfです。
バイオマス発電関連の資本業務提携のプレスリリース(2020.8.31)のサイトは、https://www.ntt-ae.co.jp/pdf/press20200831.pdfです。
地熱発電関連の資本提携のプレスリリース(2020.7.31)のサイトは、https://www.ntt-ae.co.jp/pdf/press20200731.pdfです。