ITS(高度道路交通システム)で利用されているDSRC(狭域専用通信、注:5.8GHz帯の電波を使用)機能を搭載したスマートフォンのことです。実用化の時期は、2016年~17年頃のようです。
米半導体大手の「クアルコム」社はDSRC対応の無線LANモジュールを、無線LAN規格のIEEE802.11aのモジュールに、DSRC規格の11p規格を追加することによって開発したようです。
クアルコム社とホンダは、2012年より共同で上記DSRC対応無線LANモジュールを搭載したスマートフォンと車に搭載されている通信機器との間で位置情報などをやりとりする実験を米国で行っているようです。
走行中の車両に歩行者が近づくと歩行者のスマホにメッセージや警告音を出したり、車両の方にはモニタにブレーキを促すメッセージを出したりできるようです。
DSRC対応スマホが利用できるようになると、スマホを持つ歩行者と車との間の歩車間通信や車内のスマホ携帯者と車との間での車車間通信が可能になるとのことです。
ホンダは、2013年に(DSRC対応スマホでない)無線LAN搭載のスマホを用いて歩車間通信や車車間通信を実現する技術を発表しているようですが、両車が協力することによってDSRC対応スマホの普及に弾みをつく可能性があるようです。
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