“Track as a Service”の頭文字をとったものです。
“*** as a Service”という言葉が使われているのは、クラウドコンピューティングサービスにおいて、使用されたSaaS、PaaS、IaaSという用語に因んでいます。即ち、クラウドコンピューティングを利用したサービスとして、自分で所有することなくネットワーク経由でシェアしながら利用できる「応用ソフト(Software)」、「プラットフォーム(Platform、基本ソフトやハードウェア)」、「インフラストラクチャー(Infrastructure、ハードウェア)」の3種がありますが、それらは、それぞれ、SaaS、PaaS、IaaSと呼ばれています。
また、車を販売する代わりに移動というサービスとして提供する“MaaS:Mobility as a Service”という言葉が最近注目されていますが、TaaSは、MaaSに含まれ特にトラックという車に着目した用語と考えられます。即ち、トラック製造業者が、車両単体の売り切りではなく、荷主や運送業者の持つデータを活用して多様なサービスを展開しようとするビジネス形態を指しています。
例えば、日野自動車は、10月のモーターショーで、「フラットフォーマー」と呼ばれる、タイヤが付いただけの車台であるコンセプトカーを公開しています。ユーザーはこれを利用し、配送車だけでなく、荷台を載せ替えて、キッチンカーにしたり、医療診療車にしたり、移動オフィスにしたり、仮設住宅にしたり、と色々な用途に使うことができるようです。世界最大手のダイムラーも、商用車を移動する倉庫にするなどの取組みを進めているようです。