レベル0~5の6段階の自動運転レベルのうちのレベル4(即ち、限定領域での無人自動運転)の2022年度内の実用化に向け、3月4日に閣議決定された道路交通法改正案です。
レベル4自動運転によるサービスのひとつに”無人自動運転移動サービス”があります。これは、過疎地などで”決まったルート”の公道を遠隔監視の下で無人で走るバス型車両により高齢者などを運ぶサービスです。政府は2022年度中にサービスを開始し、2025年度までに40か所以上にし2030年までに100か所以上にする計画のようです。また、別なサービスとして、自動運転トラックによる、”高速道路上”の物流サービスなども想定されています。こちらは2025年度頃の実用化が目指されています。
道路交通法改正案では、レベル4の自動運転、すなわち無人(システム)による限定領域での自動運転を、人の存在を前提とする従来の運転と区別し、新たに”特定自動運行”と定義したようです。そして、従来の運転手(人)に代わるものとして、レベル4の無人自動運転車両を”遠隔監視する人(特定自動運行主任者)”を配置し、事故が発生した場合には上記主任者らによる対応を義務づけたようです。
そして、本改正案では、レベル4自動運転サービスを「人や物を運ぶ目的で、地域住民の利便性や福祉の向上に資するもの」に対して許可するようにしたようです。
ちなみに、今回の改正案には、レベル4自動運転の他に、電動キックボードに関する交通ルールなども含まれています。
関連サイトは、例えば以下です。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE034G70T00C22A3000000/
https://jidounten-lab.com/u_34278