日鉄興和不動産(東京都港区)が2020年2月21日より実験を開始した、マンション向けのMaaS(Mobility as a Service)です。当社によると、このMaaSは「マンション専用オンデマンドモビリティ」と呼ばれています。フリクルと発音します。半年~1年程度継続させるようです。
実験場所として葛西駅から徒歩18分という場所に位置する、439世帯が入居する大規模分譲マンション『リビオシティ・ルネ葛西』が選ばれ、そこの住民を対象にオンデマンド型乗り合いバスのサービスが提供されています。
26人乗りのマイクロバスを使用し、朝の通勤時間帯(7:00~9:00)はマンション-葛西駅間をシャトルバスとして運行させ、それ以外の9:30~23:00の時間帯をオンデマンド型の乗り合いバスとして運行させるようです。
オンデマンドの利用者はスマホを利用しバスを呼びますが、来てくれるポイントはサービスエリア内の駅や公園、病院など11箇所で最短で10分後を指定できるとのことです。
なお、日鉄興和不動産は「MONETコンソーシアム」の会員になっていて、この実験では、配車プラットフォームやスマホアプリに、モネ・テクノロジー(東京都港区)のシステムを利用しているとのことです。
この実験は、新たなマンション市場の戦略として注目される可能性があります。
ニュースリリース(2020.2.20)のサイトは、https://www.nskre.co.jp/company/news/2020/02/20200220.pdfです。