俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒灯

2021-01-24 | 俳句・冬・人事




寒灯や瀬音のほかは音のなく




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寒さの厳しい冬の灯火をいう。







明るく灯ってもなお寒そうに見える冬の灯火である。







必ずしも寒中の灯火のことだけを指すわけではない。







明るい灯火をさえ寒々とした感覚で捉えるのが

「寒灯」の本意といえる。







暗くなり、家々に寒灯がつき始めていた。

辺りは、家の前の瀬音がしているばかりであった。






健やかとあり寒灯に読む手紙




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菰巻

2021-01-19 | 俳句・冬・人事




菰巻の大仏見ゆるところかな




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江戸時代から大名庭園で行われてきた害虫駆除方法。







マツカレハの幼虫を除去する方法で、松に藁でできた

菰を巻きつけたものをいう。







春先に、この菰の中で越冬したマツカレハの幼虫を

菰とともに焼却処分し、駆除する。







ただ、研究により、菰巻に捕まったマツカレハは僅か

であり、逆に害虫の天敵となるクモやヤニサシガメが

大多数を占め、害虫駆除の効果はなく、むしろ逆効果

であることがわかった。

そのため、現在では菰巻を廃止するところが多くなっ

ている。







松に菰巻がなされていた。

そこからは露座大仏が見られた。






タイ皇太子御手植の松菰巻かれ




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聖樹

2020-12-24 | 俳句・冬・人事




せめてもと聖樹見上ぐるばかりなり




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クリスマスはイエス=キリストの降誕祭のこと。







十二月二十五日がキリストの誕生日とされたが、実際

にはいつ生まれたかは不明。







ヨーロッパにおいて土俗の冬至の祭と習合したもの

である。







聖樹はクリスマスツリーの別名で、教会で飾られるが、

商店街やデパートなどでは早くから飾られ、人寄せを

する。







今年はコロナ禍の影響で、クリスマスも複雑な気持ち

だが、せめて聖樹を見上げて、その気分に浸ろうと思

った。






クリスマスツリーの玉や顔映し




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雪吊

2019-12-26 | 俳句・冬・人事




雪吊の池に映れる日和かな




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庭木などの枝が積雪の重みで折れるのを防ぐため、

幹に沿って一本の支柱を立て、縄を八方に張り渡し

て枝を吊ったものをいう。







金沢市の兼六園の雪吊は、特に有名で、冬の風物詩と

なっている。







庭園の松の木に雪吊が施されていた。

その雪吊が池の水面にくっきりと映るほど風のない

よい日和であった。






雪吊の上を日輪とほりけり




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クリスマス

2019-12-25 | 俳句・冬・人事




赤ワイン開けしのみなりクリスマス




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十二月二十五日、イエス=キリストの降誕祭のことを

いう。







ただし、実際にいつ生まれたかは不明。







教会では聖樹を飾り、聖歌を歌ってキリストの生誕を

祝う。







クリスマスといってもケーキなどはなく、赤ワインを

開けただけである。






雪を見ぬところに住みてクリスマス




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