俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2024-11-30 | 俳句・冬・植物

 

 

揃ひたる葱の切つ先三畝ほど

 

 

 

 

 

 

ユリ科の多年草。

中国西部またはシベリア・アルタイル原産。

 

 

 

 

 

 

独特の香りと辛みがあり、多くの料理に利用され、薬味としても欠かせない。

 

 

 

 

 

 

普通、関東では深谷葱に代表される白い部分を食べる根深葱、関西では九条葱に代表される葉葱が好まれる。

 

 

 

 

 

 

葱畑があった。

葱の尖った先端が揃っていて、三畝ほどあった。

 

 

 

 

 

拉麺に刻みし葱を盛りにけり

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬日

2024-11-29 | 俳句・冬・天文

 

 

一人行く道を照らして冬日かな

 

 

 

 

 

 

寒気の中で輝く冬の太陽、またはその日差しをいう。

 

 

 

 

 

 

南に傾いた太陽は夏のような暑さはなく、暖かさを感じる。

 

 

 

 

 

 

公園で遊ぶ子供たちや日向ぼっこの老人などにも、冬の日はあまねく及ぶ。

「冬日影」はその日差しのことをいう。

 

 

 

 

 

 

一人で歩いていた。

その道を冬日はずっと照らしていた。

 

 

 

 

 

夕兆す川面眩しや冬日影

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朴落葉

2024-11-28 | 俳句・冬・植物

 

 

朴落葉散らばつてをり川堤

 

 

 

 

 

 

朴はモクレン科の落葉高木。

日本特産。

山地に自生し、庭木にもする。

 

 

 

 

 

 

葉は有柄で三〇センチほどの楕円をなし、芳香がある。

冬には茶色に枯れ、一枚一枚ばさっと落ちる

 

 

 

 

 

 

葉は古くは食べ物を包むのに使われた。

 

 

 

 

 

 

川堤の道を歩いていると、朴落葉が沢山散らばっていた。

山にいるような自然の景であった。

 

 

 

 

 

佇めばまた音のして朴落葉

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

八手の花

2024-11-27 | 俳句・冬・植物

 

 

川沿ひの夕日明りや花八つ手

 

 

 

 

 

 

ウコギ科の常緑低木。

暖地の海岸近くの山林に自生するが、多くは庭木に植えられる。

 

 

 

 

 

 

葉が七つ~八つに裂け、掌状であることからその名があり、「天狗の羽団扇」とも呼ばれる。

 

 

 

 

 

 

十一月頃、花茎が伸びて枝分かれし、その頂に白色の小さな花を毬状につける。

翌年の四~五月に黒い球形の実を結ぶ。

 

 

 

 

 

 

川沿いに八手の花が咲いていた。

夕日が川に当たった反射で、八手が明るくなっていた。

 

 

 

 

 

花八つ手穏やかな日を賜りて

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南天の実

2024-11-26 | 俳句・冬・植物

 

 

植木屋に残してもらひ実南天

 

 

 

 

 

 

南天はメギ科ナンテン属の常緑低木。

 

 

 

 

 

 

晩秋から冬にかけて小さな丸い実が赤く熟す。

そのため、秋の季語とする歳時記もあるが、赤く熟するのは冬になってからなので、冬の季語とするのが妥当であろう。

 

 

 

 

 

 

古くから難を転ずる木として庭木に植えられ、正月の生け花などにも用いられる。

 

 

 

 

 

 

植木屋に庭木の剪定を依頼した。

その時、南天の実を残すようにお願いしたところ、今になって赤く熟し、見られるようになった。

 

 

 

 

 

郵便を手渡しに受け実南天

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする