俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

釣瓶落し

2024-10-31 | 俳句・秋・天文

 

 

畑中を歩きて釣瓶落しかな

 

 

 

 

 

 

秋の日があっという間に暮れてしまうことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋の落日を井戸に落ちていく釣瓶にたとえたものである。

 

 

 

 

 

 

「秋の日は釣瓶落し」といわれる。

「釣瓶落し」だけでも秋の季語として通じるだろうとした山本健吉の説に賛同してできた季語という。

 

 

 

 

 

 

畑の中の道を歩いていると、あっという間に日が暮れてしまった。

 

 

 

 

 

足早に釣瓶落しの坂道を

 

 

 

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楝の実

2024-10-30 | 俳句・秋・植物

 

 

強風の収まつてきぬ樗の実

 

 

 

 

 

 

センダン科の落葉高木。

楝は栴檀の古称。

暖地に自生する。

 

 

 

 

 

 

硬い殻に包まれた小さな実は秋に黄熟し、サクランボのように細い枝の先に下がる。

表面はつるつるしていて栴檀坊主と呼ばれ、葉の落ちた冬の間も枝に残っている。

 

 

 

 

 

 

核は数珠球に、中の実は薬用になる。

 

 

 

 

 

 

樗の実が沢山生っていた。

強風に煽られていたが、やがて風も収まってきた。

 

 

 

 

 

夕日受け栴檀の実や艶やかに

 

 

 

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野菊

2024-10-29 | 俳句・秋・植物

 

 

川沿ひの道真つすぐや野紺菊

 

 

 

 

 

 

山野に自生しているキク科の花の総称で、野菊という名の植物はない。

 

 

 

 

 

 

その中にはキク属、コンギク属、ヨメナ属などの植物が含まれている。

 

 

 

 

 

 

白から薄紫などの花が多い。

 

 

 

 

 

 

川沿いの道を歩いていると、道が真っすぐに伸びているところがあった。

その道端に野紺菊が群生して咲いていた。

 

 

 

 

 

小雨には傘をささずに野菊かな

 

 

 

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秋深し・新蕎麦

2024-10-28 | 俳句・秋・時候

深大寺山門

 

 

秋深し門前に水流れゐて

 

 

 

 

 

 

晩秋の十月、秋もいよいよ深まった感じをいう。

 

 

 

無患子の実

 

 

 

大気は冷ややかに澄み、草木は紅葉を始め、寂寥の心持が深い。

 

 

 

 

 

 

「秋深む」は慣用的に用いられている。

 

 

 

 

 

 

東京都調布市の深大寺を訪れた。

門前には澄んだ湧水が流れ、秋の深まりを感じた。

 

 

 

とろろ蕎麦

 

 

美濃よりの人も交へて走り蕎麦

 

 

 

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桜紅葉

2024-10-27 | 俳句・秋・植物

 

 

ジョギングの若きに桜紅葉かな

 

 

 

 

 

 

桜の葉が色づくこと、またその葉をいう。

 

 

 

 

 

 

桜は他の木に比べていち早く紅葉し始め、他の木の紅葉が始まる頃には大方散ってしまう。

 

 

 

 

 

 

桜の紅葉は、黄や赤、赤褐色などが混じり、虫食いや黒い染みなどもできて、独特な趣がある。

 

 

 

 

 

 

ジョギングコースの桜が紅葉していた。

その下を若い走者が駆け抜けて行った。

 

 

 

 

 

曇り日に倦みたる桜紅葉かな

 

 

 

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