俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の雲

2024-10-14 | 俳句・秋・天文

 

 

秋の雲遊び心のあるやうな

 

 

 

 

 

 

秋の雲は爽やかに澄み渡った青い空を流れてゆく。

 

 

 

 

 

 

刷毛でさっとはいたような巻雲、高い空一面に薄く広がる巻層雲、「鰯雲」といわれる巻積雲など6,000メートル以上に現れる上層雲が多い。

 

 

 

 

 

 

高々と晴れ上がった空に浮かぶ白い雲は、いかにも秋らしい爽やかさを感じさせる。

 

 

 

 

 

 

青空に秋の雲が出ていた。

どれも遊び心でもあるかのように自由奔放な姿をしていた。

 

 

 

 

 

秋雲やそろそろ疼く旅ごころ

 

 

 

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名月

2024-09-17 | 俳句・秋・天文

 

 

名月や更けてやうやく雲去りて

 

 

 

 

 

 

陰暦八月十五日の月をいう。

一年中でこの月が最も澄んで美しいとされる。

人々は、月見団子や新芋、穂芒などを供えて月をまつる。

これは豊作を祈る農耕行事としての意味もある。

 

 

 

 

 

 

今夜は十五夜。

だが、名月は雲に覆われて全く見えなかった。

それが、夜も更けたころ空を見上げると、雲が去って煌々と輝いていた。

 

 

 

 

 

酔ふほどは飲まずに待ちぬけふの月

 

 

 

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秋日

2024-09-13 | 俳句・秋・天文

 

 

秋日背に入る公園や人まばら

 

 

 

 

 

 

眩しい秋の太陽、あるいはその日差しをいう。

 

 

 

 

 

 

立秋を過ぎても日は衰えず、残暑厳しい日が続く。

 

 

 

 

 

 

秋分を過ぎると太陽は次第に南下し、日差しも衰えてくる。

 

 

 

 

 

 

まだ暑さの残る秋の日を背中に受けながら、公園に入った。

案の定、人はまばらであった。

 

 

 

 

 

穏やかな明日を願ひぬ秋没日

 

 

 

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秋風

2024-09-02 | 俳句・秋・天文

 

 

秋風を受けて歩きぬ川堤

 

 

 

 

 

 

秋に吹く風のことをいう。

 

 

 

 

 

 

秋の訪れを告げる「秋の初風」から晩秋の蕭条と吹き渡る風まで、秋の風にはしみじみとした趣がある。

 

 

 

 

 

 

陰陽五行説では秋風は金風となり、色に配すると白で素風となる。

 

 

 

 

 

 

川堤を散策すると秋風が少し強く吹いていた。

その秋風を胸に受けながら歩いた。

 

 

 

 

 

秋風や缶ジュース飲む橋の上

 

 

 

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秋曇

2024-09-01 | 俳句・秋・天文

 

 

点々と屋敷森あり秋曇

 

 

 

 

 

 

秋の曇りがちな天気をいう。

 

 

 

 

 

 

移動性高気圧や低気圧の影響を受けて秋の空は変わりやすい。

曇った日が続くと気分も暗く沈みがちになる。

 

 

 

 

 

 

「秋陰」は春陰に対する言葉である。

 

 

 

 

 

 

散策しているとあちらこちらに点々と屋敷森が見られた。

空はその屋敷森に垂れんばかりの雲の秋曇であった。

 

 

 

 

 

秋陰や前を媼が犬連れて

 

 

 

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