俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

秋の川

2020-09-02 | 俳句・秋・地理




手を浸けて入ることのなし秋の川




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川の水がひやひやと澄み流れるさまを本意とする。







秋空を映して広々と流れて行く川、渓谷をひんやりと

水が迸る川など、いかにも秋らしい風景である。







月遅れの盆が過ぎた頃の川原にはめっきり人影を

見かけなくなってくる。







近年、河川の改修工事が進みコンクリート化して

きたので、本来の自然の川を楽しむには山中まで

出かけなければならない。







秋の川が流れていた。

手を浸けてみたが、靴下を脱いで川の中に入る

ことはしなかった。






犬二匹女の入れて秋の川




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秋の浜

2020-08-15 | 俳句・秋・地理




靴の砂落とす少女や秋の浜




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今年は例年とは違うが、秋になると普通なら海の家や

店の葭簀の取り払われた浜辺は、夏の賑わいの後だけ

にさびれた感じがする。







人影も少なくなり、鴉などが渚に降りて遊ぶなど、

秋の浜は静かな表情を見せる。







千葉県の幕張海浜公園に行ってみた。







残暑厳しい中であったが、秋の浜を歩いた。







秋の浜では、少女が靴に入った砂を落としていた。






ゆつくりと歩くのみなり秋の浜




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秋の潮

2019-10-31 | 俳句・秋・地理




秋潮に近づいてゆく一家族




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秋の潮は春の潮と同じく、干満の差は甚だしい。







人気のない浜や岸壁で眺める澄んだ秋の潮は、しみじみと

寂しさを感じさせる。







秋の深まりにつれて潮の色は深まってゆく。







秋潮が岸壁に打ち寄せてできる白波は、より寂しさを

感じさせる。







秋の潮がきらきらと輝いていた。

打ち寄せる波に向かって、一家族が近づいて行った。






時折はいくりを越えぬ秋の潮




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水澄む

2019-09-12 | 俳句・秋・地理




木洩れ日の大き蹲踞水澄めり




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秋はものみな澄みわたる季節であり、水もまた透明度を

増す。







川や湖、沼、池の水底まで見え、ちょとした水溜まりの

水さえも澄んでくる。







そうした水の澄む中に、冬の気配を感じたり、己の心を

深く見つめたりする。







木洩れ日の下に大きな蹲踞があった。

木の樋を伝わって注がれる蹲踞の中の水は、きらきらと

して澄んでいた。






水澄みて足ゆつくりと進めけり




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秋の湖

2019-09-03 | 俳句・秋・地理




その中に鳥居の立てる秋の湖




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秋の湖は四囲の山々を映し、どことなく神秘的なものを感じ

させる。







夏とは違い、水も澄み、静かで落ち着いたたたずまいを

見せる。







ひとり舟を浮かべて釣をしている風景も寂しく感じられる。







岸の近くの水は緑が深く、木々を映している。







芦ノ湖の中に小さな鳥居が立っていた。

秋の湖の静かさが漂っていた。






小さくも寄する波あり秋の湖




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