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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

初夏

2018-05-27 | 俳句・夏・時候




禅寺の参道の木や夏はじめ



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初の初めで、立夏を過ぎた五月に当たる。







新緑の頃のすがすがしい季節である。







木々の緑を渡る風に、太陽のきらめきに、いかにも夏の初め

のこころよさがある。







神奈川県鶴見の総持寺を初めて訪れた、

ここは曹洞宗の本山、禅寺である。







鶴見駅から近いにもかかわらず、大木が茂り、静かである。

作務僧が緑蔭で地蔵の頭巾や前垂れを新しいものと替えて

いた。

初夏の感じがした。






初夏や鐘楼を掃く僧のゐて



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立夏

2018-05-05 | 俳句・夏・時候




川沿ひの木洩れ日を行く立夏かな



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二十四節気の一つで、陽暦五月五日頃に当たる。







暦の上ではこの日から夏が始まる。







関東以西では暦の上だけでなく、若葉のよそぎや陽光の強

さ、風の動きなどに夏が来たと実感させられる。







埼玉県本庄市の若泉運動公園を訪れた。

細い川沿いの木洩れ日の下を歩く立夏であった。






夏来るや畑に置かれし猫車



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夏の夜

2018-02-28 | 俳句・夏・時候




夏の夜のペナンブリッジ長かりき



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暑かった日も沈み、ようやく涼しくなる夏の

夜を、人々は夜景などを眺めて楽しむ。







急勾配のケーブルカーに乗ってペナンヒルに

上ると、次第に暗くなり、眼下に広がる夜景

が光を増した。







手前がペナン島、対岸がマレー半島で、夜景

によりはっきりと分かる。







照明の消されたゲートの上には、明るい月が出

ていた。







夜景の右上の方には、ペナンブリッジが長々と

見られた。

夏の夜ならではの、涼しげな景であった。




ペトロナスツインタワー(クアラルンプール)


夏の夜やツインタワーを真下より



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薄暑

2017-06-02 | 俳句・夏・時候




黙々と火山灰(よな)掻いてゐる薄暑かな



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初夏の頃の、うっすらと汗ばむほどの暑さをいう。

桜島の噴煙が展望台に積り、その火山灰を一人の男が黙々

と掻いていた。

少し暑くなっていた。




黒酢の壺畑


整然と万と酢壺や薄暑光







黒酢の壺畑に1万2千もの壺が整然と並んでいた。

そこへ薄暑光が差していた。






唐傘の観光大使ゐて薄暑



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立夏

2017-05-05 | 俳句・夏・時候




木の下に寝転ぶ男夏来(きた)る



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二十四節気の一つ。







陽暦五月五日頃にあたる。

暦の上ではこの日から夏が始まる。







「夏に入る」「夏来る」とも使われる。







一本の木の下に男が寝転がっていた。

日差しは強いが湖を渡って来る風が気持ちよく、立夏を感

じた。






少年の湖に遊べる立夏かな



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