毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「学生の故郷の環境問題」 2014年2月23日(日)No.853

2014-02-23 20:15:41 | 中国事情

春節を故郷で過ごした学生たちの多くがちょっぴりふっくらして大学に戻ってきた。

3年生には先学期末に

「故郷の自然環境の変化」について調査しレポートを書く課題を出しており、

先日からその宿題を見始めたが、ウ~ム……。

例えば、アンケート調査に応える住民の声で、

「汚染のせいで外に出るのが嫌だ」(70歳;退職者)

「外に出る時はマスクをしなければならない」(16歳;学生)

「車を運転する時、時々道路が見えない」(35歳;ドライバー)

「煙がいつも重いと感じる」(50歳;清掃員)

以上ハルビン市。

「以前は山水の景色が素晴らしかったが、今は川の魚さえ減っている」(祖父)

「今は工場が増え、いろいろな収益があるが、同時に大気・水質・土壌汚染も増えている。

多くの土壌はもう耕作に適していない。」(農民)

「子どもの頃はこの川でいつも魚取りをしたが、

今の子どもはできない。以前の生活が懐かしい。」(幼馴染)

以上江西省贛州市石城県。

このように、住民が自然環境の悪化を愁いている地域もあるが、

意外とそんなに深刻に考えていない地域も多い。

自然は破壊されたが、収入は増え、

生活は豊かになったので幸せだと感じる人が多い、と

レポートしている学生が何人もいる。

また、何が原因で環境が悪化し、

それへの対策は如何にすべきかという知識が行きわたっていない感が強い。

 

まだ全てのレポートを読んではいないが(多くは解読するのが困難ではかどらない)、

環境破壊の深刻さに住民が気づいていないという深刻さが、

浮かび上がって来そうな予感がする。

 

 

 

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