昨日、江財大日本語学科の学生たち・先生方が
私のために送別会を開いてくれた。
『親は死ななければならない。
教師はやめなければならない。』
北山修の名言だ。
親が死んだときには、涙がたくさん出た。
心に大穴が開いた。
その後、ある時ふと私は北山修氏の言葉が腑に落ちた。
私のための送別会の日、
前日の夜中までかかって準備をしてくれていた
3年の朱聡さん、2年の優慧斌さんたちが、
湿っぽくならず、楽しいムードを盛り上げてくれた。
私は他人のことでは涙もろいが、自分のことでは滅多に泣かない。
自分の送別会で泣くことなど考えられない。
しかし、「先生、目を閉じてください」と言われ、
「はい、いいです。」で目の前に横断幕がバーンと広げられ、
それを持つ学生たちの顔、それを取り巻いて私を見るみんなの顔を見ると、
ぐっと奥歯をかみ締める必要があった。
『先生、いつまでも愛してる』
「おいおい、そりゃこっちの台詞だよ。
私こそ、みんなをいつまでも愛し続けていくんだ。」
宿舎に戻って、もらった横断幕を広げ、一人ひとりの名前を見ながら、
そうつぶやいた。
「愛してる」なんて日本では滅多に使わない言葉。
でも、中国では自然に言える。
ありがとう。
さようなら、みんな。