毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「長沙市・中南大学の学生たちはスゴイ!」2014年6月23日(月)No.927

2014-06-23 20:35:46 | 旅行

13日夕方7時、張家界から汽車で長沙に向かった。

余立君さんが気を使って私だけ寝台車を予約し、

自分たち3人は翌朝6時に長沙に到着するまで椅子席で過ごした。

張家界に行くときもそうだった。

どんなに狭くても、最上階ベッドであっても、

そして夜10時半まで、天井からラジオ放送が大音響で流れていても、

やはり寝台車は身体が休まる。

劉慧さん、余立君さんが自分たちの座席からやって来て、

私が最上階のベッドなのを心配し、一番下のベッドと交代してもらうと

何度も言うのを、私は断った。

値段だって最上階は安いのだ。納得しなきゃ。

一般的に中国の若者たちは年配者に対して、とても気を使う。

儒教の伝統が生きているのだろう。

バスの席も日本に比べてよく譲る。

しかし、時々思うのだが、子どもに対して過保護なのと同様、

年配者にも過度に世話をする傾向を感じるのは私だけだろうか。

(これはまた別の日に書くことにする)。

 

早朝6時、長沙に着いた。

うわーい、長沙だ、長沙だ!と訳もなくワクワクする。

 

ホテルに到着し、荷物を置いて一休みしていたら、

長沙の中南大学3年生の劉文潔さん(余さんの中学・高校の同級生)が

訪ねてきた。

何と、その日の午後は英語6級試験(中国独自の試験)を受けるのに、

午前中だけでも私たちを案内すると言う。

ああ、何といい人なんだ。

(そう言えば施芳芳さんは、

私との最後の旅行になるだろうから、と言って

お金を払って受験申し込みしていた英語6級試験を受けずに、

この旅行をともにしているのである。みんなっ、いい子過ぎるぞ~)

 

劉文潔さんがまず、私たちを案内したのはここである。

自転車がとても多いのは江西財経大学と違うところだが、

ここは中南大学の図書館である(数年前に立ったばかりらしい)。

中もたいへん近代的で、江財大とはエライ違いだった。

図書館職員は専門の図書館学を学んだり、

海外留学経験がある人しか採用されないと聞いて、びっくり。

江財大は、大きな声では言えないが~!

博士の連れ合いとか、家族とか、共産党員だとか、

つまり縁故(コネ)就職ばかりだと聞いている。

4年前、私が初めて麦蘆園の図書館に入って、まず驚いたのが、

2階の入り口右側カウンターの職員がエアコンがかかっている中で、

平気でタバコをふかしていたこと、

そのうち「ウェイ?」とか言って電話でしゃべりだし、

それが生半可な声の大きさではなかったこと、

その話は最低20分は続いたことなどであった。

・・・・・・・・・

中南大学は湖南省のトップレベルの大学だとのこと。

学生たちはどんなだろう、と見れば・・・

あわわ、席、満員だわ。

この階も。

また、この階も。

試験が間近なので、座席確保は至難の業だという。

D区はコンピューター・ラボラトリーだが、コンピューターではなく、

ただ座席目当ての学生も多いとのこと。

外に出ると、卒業生がお馴染みの服装で記念撮影をしていた。

 

中国の大学ではごく普通の光景。

 

あれ?ここは食堂のはずだが?

そう、図書館からあぶれた人々が食堂で勉強しているのである。

日本の大学生たち、ここまで頑張っているかなあ。

これを見ると、中国の将来は明るいのが分かる。

 

さて、図書館のあるキャンパスを離れて、

劉文潔さんの寮のあるキャンパスの食堂にバスで移動。

この移動に自転車が便利なのだ。

バス停で見かけた自転車でリヤカーの荷物を運ぶ人。

廃品回収業の人だという。

大阪でもたくさんの空き缶を自転車に積んで運ぶ人がいるが、

リヤカーを取り付けると積載量がこのように一気に増える。

 

こちらの食堂は、もう昼食時間帯の終わりで、閑散としていた。

注目してほしいのは、テーブルと椅子だ。

落ち着いてご飯を食べようという気になる木目入りテーブルと、

しっかりした本当の椅子だ。

江財大の第一食堂の1階の椅子はけばけばしい色の四角いプラスチックだ。

背もたれもない。

ここで、私はシミジミ(ああ、江西省は本当に貧乏な省なんだなあ)と感じた。

 

午後の試験を受ける劉文潔さんといったん別れ、

夕方の再会を約束して別行動に移った。

通りには、毛沢東の巨大な像が立っていた。

しかし、地元の人は見慣れすぎているのだろう。

気にして立ち止まるのは私たちのような観光客だけだった。

(続く)

コメント (4)
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