おそらく再び訪れる機会はないかも知れない、
南昌市内八一公園の日本語コーナーに出かけた。
今にも雨が降りそうな天気だった。
途中、八一大橋辺りでバスの窓に雨粒が付き始めた。
写真は八一大橋の袂に立つ白猫・黒猫像のうちの黒猫。
言わずと知れたトウ小平の
「白い猫でも黒い猫でもねずみを取るのは良い猫だ」
に由来する。トウ小平は党内闘争で何度も失脚したが、
その期間、南昌で臥薪嘗胆の日々を過ごした時代もあったという。
703バスを省人民病院前で降りて大通りを環湖路に向かう。
環湖路には果物屋、食堂など昔ながらの店が多い。
果物の並べ方は、郊外の店と違い、たいへんきちんとしている。
南昌ではミニトマトは果物の仲間。右はあっさりした味の火竜果。
茘枝(ライチ)は今が食べ頃。南昌は果物が本当に安くて美味しい。
振りかけた雨が止み、散歩する老夫婦の姿も。
歩道の状況。湖南省長沙市との違いが分かる。
八一公園北入り口に到着。
手前の道路わきには、いつもの年配者グループがいつものようにいた。
入り口を入ると赤い横断幕。文字が薄れてきている。右端の文字は「軍」。
公園内の散歩道を通り・・・。
は~い、着きました。日語角(日本語コーナー)。
まだ10時だし、雨模様だし、学期末だしで、人数は少ない。
遠くから気づかれないようにカメラを向けたのに、
八木先生は素早く扇子で防衛。なぜ、分かったのだろう?
次第に人が増えてきた。
右の周文いくさんは授業があったのに途中で抜けて、
私と最後の別れに来たという(ほろり)。
彼女のアラレちゃん帽をちょと拝借して、いつものメンバーに被ってもらった。
さようなら、劉波さん。日語角の大黒柱。
さようなら、周さん。りんご、ありがとうね。
さようなら、いすゞ自動車のwakisakaさん。
中日友好の会社員。
さようなら、スーさん。海老餃子を「へび餃子」って言ったね。
いつまでも忘れないよ。
さようなら、higaさん。
きっとこれからも日語角に通い続ける人でしょう。
劉慧さん、まださようならは言わない。
私たちは、明後日も明々後日も会うから。
ずっと、傍で帰国の手伝いをしてくれて本当にありがとう。
日本語コーナーのみんな、ひとまず、さようなら。
日語角の灯火が、人から人へとバトンタッチされて
いつまでも続きますように。