選挙の結果、大勢が分かってきました。
やはり、小選挙区制だと、代々地盤を受け継いだ世襲議員(大体が自民党)が
ガッチリ固定票を持って次々と当選していきます。
そもそも、この先代の地盤を受け継ぐ世襲制は、
民主主義国家の政治にあってはならないことで、
ヨーロッパの多くの国ではどうかと言うと、
二代目は一代目と同じ地域から出馬するのを禁止しているんだそうです。
日本でも、一刻も早くそれを法制化したいですね。
ああ、日本の民主主義への道は先が長いなあ・・・・・・。
て言うか、道、そっちの方に行ってないような。
『だるまちゃんシリーズ』や『どろぼうがっこう』など、
私が教員時代、低学年の子どもたちにさんざん読み聞かせていた絵本の作家、
かこさとし(加古里子)さんも、
日本はどうなっているのか心配していらっしゃるという記事が朝日に載っていました。
そういう先輩のご健在な姿を写真で拝見するだけで、
単純な私は、むくむくと勇気が湧いてきます。
その上、91歳のかこさとしさんは、来年1月に新刊本を3冊出すんですって!
2冊は東日本大震災で亡くなった方々に、
あと1冊は酷い目に遭っている沖縄に応援の意味を込めて・・・・・・。
「今の日本の社会には怪しい雲があるなあ…」
19歳で1945年の敗戦を迎えたかこさとしさんには、
やっぱり、日本社会を覆う黒雲の広がりが、はっきりと見えているんですね。
ーーー朝日新聞デジタル 小北清人 2017年10月20日03時05分
91歳かこさとしさん、衆院選に注目「市民の力あるか」
衆院選や新作について語るかこさとしさん=藤沢市内の自宅
「だるまちゃんとてんぐちゃん」など、
3世代にわたって読み継がれてきた作品で知られる絵本作家、
かこさとし(加古里子)さん(91)は、今回の衆院選に注目している。
「戦後72年、(日本人が)ちっとも進んでいないのか、いい線に来ているのか。
市民の力が本当にあるのか、結果に関心を持っている」
昨年8月、民主主義について子どもに伝えるため、
約30年前に書いた絵本「こどものとうひょう おとなのせんきょ」
が復刊されたかこさん。
衆院選は、
「日本人の、世界に対する見方、考え方、把握の仕方がくっきりと出るだろう」
と話す。
「いまの日本の社会には怪しい雲があるなあと思う。
昔の歴史が繰り返されるのではと危うく思っている」
大人の言いなりでなく、子どもが特性を生かし、
自ら賢く道を切り開いてほしいと励ます思いを込めた「だるまちゃんシリーズ」は
今年、刊行開始50年。これまで8冊が刊行された。
来年1月10日には4年ぶりに新刊が3冊同時に出る。
2冊は東日本大震災で亡くなった人たちへの鎮魂と慰霊を、
もう1冊には戦後も苦労が続く沖縄への応援の思いを込めた。
「今回はどうしても皆さんに残さなければ」と、構想と制作に数年かけたという。
今年はムック本が相次いで出るなど改めて注目されたかこさん。
半世紀近く暮らす藤沢で絵本の原画や絵画を展示する
市主催の作品展が開かれる。
11月14日~12月10日、同市藤沢のルミネ藤沢店6階市民ギャラリー。
無料。(小北清人)http://www.asahi.com/articles/ASKB555GKKB5ULOB00X.html