毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「気の弱い出場者のガンバリ」No.2106

2017-11-12 23:34:03 | 中国事情

11月18日、済南で開催される中日国交正常化45年記念行事

「山東省・和歌山県共催日本語スピーチコンテスト」の菏澤学院日本語学科代表は

3年生の韋彤さんです。

2年と3年に出場資格があるのですが、菏澤学院には2年生は存在しません。

たった11人しかいない3年生から選ばなければなりません。

4週間前、突然降って湧いたこの出場話に驚き呆れながら、

それでも「いい機会だからやってみよっか」と韋さんに声をかけると、韋さんは

「ボクは、スピーチだけは嫌です。高校のとき朗読会で、ある一節が出ず、

頭が真っ白になって、二人一組で一緒に出場した友達が、

『もう一度させてください』と審査員の先生に頼んで、

もう一度トライしたんですが、今度は最初からしどろもどろで友達に迷惑をかけて、

本当に今思い出しても悪夢の体験だったんです」と。

そう言われてみれば、5月の校内スピーチコンテストでも、

韋さんはある場面から、急に口をパクパクさせて、

それから後はうわ言を言っているような有様で何とか終えたのを思い出しました。

そうは言っても、他のクラスメートの主だった人達は、

あと3週間後に来る日本語能力試験の準備でずっと勉強に追われています。

既に1級に合格してのんびりしているのは韋さんだけ。

結局、韋彤さんは泣く泣く引き受けてくれました。

それから今まで、土日を返上して私と韋さんは特訓を続けてきました。

(初めの頃は、大声を出したら何度も酸欠になってしゃがみこむなど、

それはそれはたいへんだったのでございます)。

今日は、ビルの一室から抜け出して、外でやってみました。

久しぶりに酸欠になりました……。

もう、今週の土曜日がコンテストの日なのに(笑)。 

 

 ↓下は全エネルギーを振り絞って、外国語学部のビルの前で演技する韋彤さん。

誰も気にしていません。

 

 

 

コメント (2)
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