一ヶ月ほど前から作文添削が忙しい時期に突入しています。
原稿用紙に書かせて赤ペンで添削したりもするのですが、
中国の原稿用紙(作文用紙)は、線の印刷が濃いために、
赤ペンの文字が日本の原稿用紙に比べてとても読み辛いのです。
ほんのちょっと気遣いのあるなしでずいぶん違うものですね。
そういう訳で、ここ6、7年、
主に学生に作文をメールで送ってもらい、それを
〈黄緑色:コメント、黄色:削除、赤文字:修正例〉と
色分けして添削する方法をとっています。
そのときに、ただ作文を送って下さいとだけ言うと
何の前置きもなく作文を貼り付けて送る学生が多いので
私は授業でメールの書式をコンコンと説明し、
①件名がないと失礼だよ。
②自分の名前を書かないと失礼だよ。
③メールの目的(お礼、依頼、近況報告など)に沿った文を書かないと失礼だよ。
と教えます。文例も紹介します。
微信しか使わない学生たちは
(ホホウ!そうなのか!)と新鮮な表情で聞きます。
しかし、聞いたからちゃんとするかというとそうはいきません。
まだ、唐突に作文だけ送りつけてきたり、
「先生、こんにちは」だけで、その後はすぐ作文だったり……。
しかし、私が小まめに注意するので確実にそういうのは減ってきています。
次は、文のミスです。
意外とこれも神経に障るのです。
例えばね・・・・・・
「先生、こんにちは。私は○○です。これは作文です。ありがとうございます。」
(まだ引き受けていないよ!お礼の前にまず「お願いします」だろう!!)
「先生 今回の作文はミスが多いですか。ご添削いただきます。」
(慇懃な言葉で押し付けるこの無礼な態度!何様?)
「こんにちは、私は2年生の○○です。これは私の作文です。ご修正お願いします。 」
(「修正」は自分でやれ!わたしゃ添削係だよ!)
「こんばんは。私は○○です。この作文はご添削をお願いします。」
(「この作文は」って、どの作文もやろ!)
「 こんばんは、私は○○です。これは「私の夢」と呼ばれる作文です。もし間違えたところがあったら。ご削減くださいませんか。」
(まず《「私の夢」と呼ばれる》時点で間違えてるし。間違えたところがあったらの後、なぜ句点なのか ご削減て、予算かい!)
一瞬、ムカッとしたり、脱力したりするものの
(何を怒ることがあろう。
習いたての外国語で一生懸命説明しているんじゃないか)
と、自らを諌めて深呼吸をします。
精神の鍛錬になりますよお(笑)。
しかし、日本に戻って、友人に日本語教師癖を出して
言葉の注意でもしようものなら非常にムカつかれます。
なんでかな?
間違いを指摘されたら直したらいいだけじゃないの??