毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「5・3憲法集会動画を見た学生の感想」No.2919

2019-05-18 16:10:53 | 民主主義について

5月3日(金)東京の有明防災公園での憲法集会の動画を

先日2年生の「日本国家概況」の授業で中国の学生たちに見せました。

クラスの全員が、

街に出て政治について呼びかけ、行動する日本の人々を初めて観ました。

司会の講談師の神田香織さん、
欧米ポップスの伝道師、音楽評論家の湯川れい子さん、
「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎さん、
ジャーナリストで武蔵大教授の永田浩三さん、
あとは日本共産党の志位和夫さんや他の政党代表何人かを

パパッと観て(笑)、

その後、元NHKプロデューサーの永田浩三さんのスピーチを全部聞きました。

湯川れい子さんについての解説はちょっと私的に力が入りましたが、

学生たちが一番興味深そうに見ていたのは、日本共産党の志位さんです!

日本の政治家の姿を観るのも初めてで、

特に「共産党」という名前に親近感?か何か(笑)思いを抱いたのでしょう。

中国共産党の人と全然違う感じだと言っていたのがおもしろかったです。

 元NHKプロデューサーの永田浩三さんのスピーチは

 全文印刷しておいて、はじめは耳だけで聞き、後で全文確認し、

どんな感想を持ったか後でメモしてもらいました。

(永田浩三さんのスピーチは下のブログでご覧になれます)

    ↓       ↓       ↓

「ジャーナリスト魂は死せず:元NHKプロデューサー永田浩三さん憲法集会で『安倍君、憲法をいじるのはやめろ』 」No.2917

学生の感想---

Aさん:先日は、永田氏のスピーチを見ました。

すごくショックを受けました。

私のイメージの安倍さんは、中国のマスコミに右派と報道される政治家で、

中国と関係が良くないリーダーです。

しかし一方で、安倍さんは、

日本のインターネット(youtubeなど)では、

群集に非常に尊敬されるリーダーでした。

それで、私は安倍さんは本当はどんな人か非常に迷っていました。

一体安倍さんはどんな指導者だろうか、と。

永田氏さんのスピーチを見て、

いよいよ安倍さんの本当の姿と狙いがよくわかりました。

ただの普通の政治家でした。

長い目でものごとを見なくて、短期的利益しか見えないやつだ。

多くの国にそんな政治家がいることは普通のことです。

しかし、自由と民主主義の日本で、

安倍さんという人の人の存在は許すわけにはいかないでしょう。


Bさん:日本憲法第九条は戦争のための武器を禁止するものです。

憲法第九条を守るというのは、平和を守るのです。

5月3日、日本民衆と政党の人々は集まって、

はっきりに自分の意志を表しました。

これは中国人と同じです。

中国人は言いようがないほど、平和を大切にしています。

戦争は両方の国のどちらにも悪い影響しかないです。

この点から、中国人と大部分の日本人は仲良くできます。

でも、戦争がしたい悪い勢力があるかもしれませんが、その時は、

両方の国でも民衆がボイコットするのを信じます。


Cさん:先生が日本国憲法についてのスピーチを私たちに見せました。

東京でのその日の参加人数は6万5千人でした。

しかし、2018年調査の東京の人口は約3748万人です。

そこから見ると、参加人数はとても少ないです。

先生は「多くの日本人は憲法の問題にも、政治の問題にも無関心だ」

と言いました。

中国にも日本と同じ状況があります。

私たちは国を構成する者として、国のことを気にかけるべきだと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、クラス全員の声は平和を守るために憲法を守る日本人民を支持する、

というものでした。

しかし、日本には平和を守るために

他国が攻めて来たとき立ち向かえるように武装して、

自衛隊を軍隊にしなければならないという勢力もいます。

中国は、まさにその考えで軍隊があるのです。

そこで、今度はもし自分が日本国民だったらと想像して

「平和を守るために武装すべきかどうか、

1)一切武装すべきではない。全ては外交で。

2)武装するとしても他国の侵略を受けた際の個別的自衛権(専守防衛)の範囲。

3)同盟国の戦争に自国も加担する集団的自衛権の範囲。

の3つの選択肢で、考えを書いてください。」

と宿題を出しました。来週が楽しみです。

教科書が全然進まない……。

 

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「言葉遣いの問題にすりかえる自民党の『失言防止マニュアル」No.2918

2019-05-18 00:39:04 | 民主主義について

  

井上ひさしさん。2010年4月、75歳で亡くなってしまった。

自民党は丸山穂高議員(元維新)の辞職勧告決議案にも応じませんでした。

「(北方領土を)戦争で取り返すしかない」

この言葉を現職の国会議員が口にすることは

日本国憲法の三大原則のひとつ「平和主義」に反旗を翻すことであり、

まず、自分の身分が規定されている

第99条「国会議員等公務員は憲法尊重義務がある」にも叛くものです。

ただの地方公務員である教員が、

卒業式の「君が代斉唱」時に席を立たなかったぐらいで処罰されるのに、

(「君が代歌う時は立つ」の遵守義務は憲法に規定ないですよ)

わざわざ、「国会議員の憲法遵守義務」が項建てされている

憲法99条に違反している、

甚だしく道理から外れたことであるのにもかかわらず

なぜ、自民党は「戦争すべし」発言議員に辞職勧告を決議しなかったのか。

それは自分の身がアブナイからです

(アベ総理大臣の発言は先日書きました)


さらに、参議院選挙対策で自民党は

「失言防止マニュアル」なるものを作り、

自党議員に配ったとのこと。

これは、マクドナルドのアルバイトに

「接客応対マニュアル(無難な言葉遣い)」を配るのと同じです。

確かに自民党には、麻生財務大臣をはじめ

それすらも必要な人がてんこ盛りいるのですが、

そもそも、そういう人間が国会議員になれるのが

間違っているのではないでしょうか。

一体、誰がこういう者を選挙で選んだのかが問題で、

私はその無責任行為に怒りを覚えます。

政治家の失言とは、

たんに「言葉遣い」や「切り取られた」問題ではありません。

その人の「信念」が国是=民主主義国家体制とずれている、

或いは、そもそも信念(深い考え)を持ち合わせていない、という問題です。


故井上ひさしさん曰く、

「政治家には文才がなくとも言葉に対する鋭い感覚は持って欲しい

自己の信念を---もし幸いにしてそれを持ち合わせておいでならばですが---

国民に説明する、現在の状況を分析し、

その上で将来を予測し、その対応策を練る。

そしてこれらを全て言葉の仕事の最高位におくべきです。」と。

(井上ひさし著「日本語観察ノート」)


〈ふろく〉

自民党の失言:麻生太郎編(あまりにもたくさんあるので極ごく一部)

社会的「弱者」への視線の異常に冷たいこと、凍りつきます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

*(福岡県で開かれた国政報告会で少子高齢化問題にふれ)「いかにも年寄りが悪いという変な野郎がいっぱいいるけど、間違っていますよ。子どもを産まなかったほうが問題なんだから。」

(その後発言の問題性を指摘され)「誤解があれば撤回」

*(マスコミに対して)質問に乗ってまた言うと、それをまた挑発のネタにされる。そっち(メディア)の飯の種になるかもしれないが、こっちはそういうことにならないから。」

*「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった。」

*「日本ほど安全で治安の良い国はない。ブサイクな人でも美人でも、夜中に平気で歩けるのだから。」

*(終末期医療について)「いいかげんに死にたいと思っても生きられる。しかも、政府のお金でやってもらうのは、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしないと。」

*(医療保険制度について)たらたら飲んで、食べて、何もしない人(=患者)の分の金(=医療費)を何で私が払うんだ。」

*「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする。」

*「新宿のホームレスも警察が補導して新宿区役所が経営している収容所に入れたら、『ここは飯がまずい』と言って出て行く。豊かな時代なんだって。ホームレスも糖尿病という時代ですから。」

*「ドイツのワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法 に変わっていた。誰も気が付かなかった。あの手口に学んだらどうかその後「誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示 としてあげたことは撤回したい」(ブルーはーと:ナチス憲法なんぞない)

コメント (2)
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