少し前になりますが、
昨年12月12日のDIAMONDオンラインに
谷崎光さん(『中国てなもんや商社』の著者)が文を書いていました。
私が8年前初めて中国に行く際、参考書として読んだ本の一冊が
『中国てなもんや商社』です。
日本人の彼女が中国と貿易する会社に就職し、
中国出張で体験した様々なことに共感したり、
違和感を率直に吐露したりしている文章が面白く、
その後北京大学に留学した際のエピソードを書いたものも読みました。
8年前、私は今よりずっと中国のことを知らなかったので、
彼女の体験や遭遇した事実そのものだけで十分興味深かったのです。
読んだ限り、谷崎さんは決して中国にのめり込む人ではありませんでしたが、
その後もずっと中国に住んでいたんですねえ。
懐かしい人に再会した気持ちで12月の記事を読みましたが、
共感を覚えた箇所が多かったです。
例えば、多くの日本人(特に年配の人)がこの期に及んで
まだ(日本は中国より上だ)と思っていたりするその差別感覚に
苦々しい思いでいる私は、
(あ、日本人でもやっぱり同じように思っている人がいるんだな)
と確認できてちょっと安心しました。
途中までですがご紹介しましょう。
「中国人が日本人には絶対言わない日本旅行の意外な本音」
(作家 谷崎 光)
◎中国人はあまり豊かには感じない現在の日本
日本人は“社交辞令”を真に受けすぎ!?
「あまり豊かじゃないけど、日本て、いい国よね」――。
北京の友人宅のパーティーで、
中国人たちが何度も行った日本旅行の感想を話していた。
話に夢中で(日本人の)私が横で聞いているとは思っていない。
私にはいつも絶対、日本のいいところしか言わない。
(あまり豊かな国じゃない、か……)
あらためて聞くと、やっぱり、ちょっとショックだった。
私は中国在住でよく知らなかったのだが、
現在日本には、外国人による
「日本のココがすごい」という言説があふれている、らしい。
つい先日も、中国から国際電話で日本のラジオに出演したら、
そのパーソナリティの60代の男性から、
「中国人って、皆、日本に憧れているんじゃないんですか?」
と言われて思わず絶句した。
「いや、安全とは思ってますが……」
たくさんある「ニッポン・スゲー」本が招いた誤解だろうか。
あれは、爺さん向けの紙のキャバクラで、
そりゃ1500円分、ヨイショはしてくれるが、
北京に住んで17年の私からすれば、
中国の人口は13億、
「それは確かにそういう人も中にはいますが……」というお話である。
日本の皆さん、今、とても心が弱っていて、
外国人のお得意の“社交辞令”を真に受けすぎである。
◎中国人にとって今の日本は たくさんある旅行先の一つにすぎない
◎空港バスの荷物係が“老人”でビックリ小柄な高齢者だらけの国、日本
◎日本で会社の飲み会に参加すると 日本人を嫌いになる!?
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とまあ核心に近づくのですが、長いので
全文はDIAMONDオンラインを読んでくださいね。
http://diamond.jp/articles/-/152598?utm_source=weekend&utm_medium=email&utm_campaign=doleditor
昔の中国しか知らない私もまた、中国に対する見方を学ばなければなりません。
日本の歩みは遅いけれど、中国は走っているんですね。
ウサギとカメのように・・・・・
まだまだ貴女から教えて頂かないと、取り残されていきます。
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