毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の若者から日本の人々へ」No.1452

2015-09-07 20:48:10 | 反戦平和

 

↑ 野菜が全くなくなったので、買いに行きました。何でも安いので嬉しいです。

左下、ズッキーニだと思って買ったら胡瓜でした。

巨大生姜が1元(20円弱)!これからどんな料理にも生姜を使うことにします

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 

 

今、日本の多くの人々が政府が無理やり強行しようとしている戦争法案に対して

真っ向から「NO!」と言っていることを、

ここ中国の人たちはどれくらい知っているのか、大変興味があるのですが、

この街に来たばかりで、誰にもそんなことは聞けません。

それなのに、日本の新聞編集に携わっている我が友人ヤマダさんは、

「あのー、ちょっとそれ、記事にしたいから明後日までに聞いてほしいねんけど。」

と気楽に国際電話してくるではありませんか。


私は、しかたなく以前勤務していた大学の卒業生たちに尋ねることにしました。

卒業生は北京や大連、南部の深圳や広州などに散らばっています。

卒業後、そんなに頻繁に連絡を取り合ったりしてもいませんでした。

そ、それなのに、なんと二日間で、とてもたくさんの感想が寄せられたのです。

自分の感想を書いてくれた子、

周囲の同僚などから幅広い感想を集めて送ってくれた子、

中にはパソコンを使うのが制限されている条件下にあって、

肉筆で友人・知人の感想を紙に書いて、それを写真で送ってくれた子もいました。

(「子」と言っても、もう立派な社会人ばかりですけどね)。

全部をここで発表してはヤマダさんに申し訳ないので、

ほんの数人の感想を紹介したいと思います。

大学で日本語学科に入った理由は、大学に決められたから、という子も多かったのです。

(中国では一般的です。「第5希望にも入れていなかったのに…」と言う子もいました)。

しかし、日本語学科で学んだ年月は、多くの学生の視点を変えました。

一年生に入った当初、日本語も初めて、生(なま)日本人も初めて、の子たちが、

確実に知日派に育っていくのです。

その意味で日本語教師の果たす役割は大変重要だと私は確信しています。

 

―――――――――(今回は名前は伏せます)。

[感想1]

先生はこの前から、安倍の政策についていろいろ反対運動をしていますね。

私もウェチャットやQQで、後輩たちがアップした写真や言葉も見ていました。

前日(8月30日)の大デモの写真を見て、

こんなにすごい行列の日本国民がデモに出たことを知りました。

最初の思いは、(日本では国民の意見が自由に表現できるんだなあ)と思いました。

もしこれが中国だったら、すぐ政府に押し潰されると思います。

中国でも国民の意見が自由に言えるように、政府は改善してほしいと思います。

そして、やはり日本でも国の政治は国民の意見とは違うんですね。

安倍は国民の希望に逆らっているので、国民の抗議をかうに違いないんです。

新聞メディアは必ず国民の声を表しているとは限りません。

 

友達の李さんに聞いてみたら、

まず、彼は、日本国民のデモ行進の権利が充分に分かりました。

そして、日本でも中国のように、

デモをするにはまず警視庁に申請を出さなければならないのかについて

疑問を持っています(中国政府への皮肉のような言い方)。

それに、こんなに膨大な国民の勢力の反対運動から見れば、

安倍が政策を強行するのは難しいと思っています。

安倍自身の立場も苦しくなったようです。

また、安倍の法案は国民の心に違反しているため、絶対実行できないと思っています。

 

[感想2]

 日本のデモ、そして日本国民の戦争法案に反対するいろいろな行動について、

私は感慨深いです。やはりどの国の人でも、平和を願う心は同じですね。

中学校二年生の時、「ホタルの墓」という宮崎駿(註)のアニメを見ました。

何回見ても主人公たちの運命を同情して涙が止まりませんでした。

その時初めて日本人も私たちと同じ普通の人で、

戦争の中も大変苦難を経験したと認識しました。

それ以前、中国の抗日戦争ドラマの影響で、ずっと日本人は鬼だと誤解していました。

おそらく今でも多くの中国の子供もそう思っているでしょう。

でも、ちょっとミニブログ(SNS)を調べてみると、

今回の事件で中国人の日本人に対する態度は大分友好的になりました。

コメント欄は「やはり日本の普通の人々も平和を望んでいますね」とか、

「日本国民は日本政府と違う、もう一緒くたにしません。

安倍が嫌い、でも日本庶民は嫌いじゃないです。

そして、日本政府は嫌いだが、日本文化は好きです。」、

「中国人と日本人が一緒に平和のために頑張っている姿、

なんだか不思議で感激します。」

などほとんどが積極的友好的な言葉です。

 私は政治バカなので、安倍が、始めはどうやって総理大臣になったのか、

今はどうやって政権の座から降ろさせるかも分かりません。

でも、日本と中国国民たちの努力があれば、平和は絶対夢じゃないと信じています。

 註:「ホタルの墓」は高畠勲監督のアニメですね。(ブルーはーと)


[感想3]

テレビやニュースでチョロチョロと30日のデモーについての報道が有りましたが、

深い社論や評価などはあまり見ていなかったです。 

これを見るにはいつも香港鳳凰テレビを見ています。
 
それを見ている中で、一番おかしいと思う所は、日本民間では反対の声が高くて、
 
十数万人のデモも行いましたが、
 
政府からの返事や反応があまりにもすくなかったことです。
 
中国メディアはただ、
 
「『野党は国民を間違った道に導くな!』と安倍政権がデモーについて発言した」
 
と報道しましたが、これは中国大陸にいる私が
 
外国メディアを見れなくて分からないのか、中国メデイアが報道していないのか、
 
或いは安倍政権は本当に何も発言していないのでしょうか。
 
安倍政権はどう安保法案を見ているのでしょうか。
 
国民の安全と平和な生活を守っていくと宣言しながら、国民の心声を無視して、
 
強力的に安保条約を見通そうとすることは矛盾しているではないでしょうか。

 

私は最初の時疑いました。
 
(日本国民がデモをする効果は本当に有るのか。1960年に、

国民が反対しても、岸信介政権は国会を通して、新日米安保法案を通過させた。
 
安倍政権が国民の聲を聞こうとしなければ、今回のデモは結局だめになり、

60年代の繰り返しになるのではないだろうか)と思っていました。

 

でも、もし今は何もしないなら、これから政府は一層国民の声を無視するでしょう。
 
「政府は私達国民の聲を聞かない、聞いても聞こえない振りをしている」
 
という悔しさを後代の人に与えないために、東アジアの秩序や世界平和のために、
 
日本人の皆さん、頑張ってください。
 
遠い中国にいる私たちは何もできないが、心から応援します。
 
ネットでスレを書いて、

日本の皆さんの頑張っている姿を周りの人に紹介していきたいと思います。


[感想4]

政治に対して私はあんまり詳しくないですので、下記の考えはいい加減かもしれないです。

私は、感謝、不安、怒りの気持ちで、安保法案の国会前デモのニュースを読みました。

感謝なのは、日本で平和を支持している人が多いことです。

不安なのは、この安保法案で、将来戦争を起こせる可能性が高くなること。

特に、日本の隣国中国に対して。

怒るのは、安倍氏は自分の政治理想を実現するために、ここまでやってしまったこと。

安倍氏は米日の協力、周囲安全環境の変化、特に中国の脅威論をもって、

安保法案が必要だと言いました。

米日の協力については私は詳しくないですが、中国の脅威論は不可能と思います。

中国は戦争の残酷さ、絶望の辛さを経験したので、

今でも将来でも戦争を起こせる可能性はありません。

戦争がないからこそ、中国は今日の中国まで発展できたとみんなが思っています。

そして、米日の面で、以前日本は主にアメリカをただ支援してきたのに対して、

今後、日本はアメリカの先鋒部隊として戦う可能性が高いと思います。

安保法案によって日本の軍事力を強化できるかもしれないが、このコストも高いです。

最後に、安倍氏は日本国内の経済低迷、少子化などの問題を解決したいので、

強引的に安保法案を実施する声もあります。

これは真実かどうか、私はわかりませんが、

これは基本的に問題を解決できないと思います。

一旦、軍事国に戻ってしまったら、法律を停止すること、

安倍を下野させることが難しいと思います。

 ―――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 今日の吉田ななさん(8歳)の主張

吉田ななさんは,SEALDs、MIDDLEs、OLDs、MAMAsなどに連帯するPAW-PALs

のメンバーです。https://www.facebook.com/hashtag/戦争に反対する肉球と仲間たち

   


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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2015-09-08 20:16:30
南昌で耕して 種を蒔かれたことが 確実にそれぞれの実りになっている・・・ブルーはーとさんのお人柄が心の垣根を取り払った所以^^   元学生の皆さんが しっかりとみて 考えて下さり こうして返事をしてくださったことに感謝! 
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Unknown (mr.black)
2015-09-08 20:28:23
同感です。
返信する
Unknown (きんとき)
2015-09-09 23:00:49
ありゃ~~昨日のコメント(1件目)に名前を入れるのを忘れてましたわぁ~~(~_~;)
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きんときさんへ (ブルーはーと)
2015-09-13 10:38:45
授業が始まるわ、お金がないわで(関係ないか(笑))目の回るような一週間が過ぎました。
心を開くこと、正直であること、信頼すること。この3つを携えて新しい学校の学生たちとともに、種まき作業に専念いたします。
きんときさんは、今日も大阪で安保法案反対行動ですね。緊迫感増す参議院では日本共産党、生活の党と山本太郎と仲間たち、社民党、民主党、全力で頑張っていますね。しかし、国会内で民主主義が唾棄されつつある今は、全国民が、直接に「民主主義はこれだ!」と示すしかありません。
がんばろうね!!
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きんときさんへ2 (ブルーはーと)
2015-09-13 10:44:38
すみません。「全国民が民主主義を示す」の「全国民」は、「全国の民」の意味です。「日本国籍である人も、そうでない人も、日本政府の政策の影響を受けざるを得ない全ての人々は、心をつなぎ、手を結び、腕を組んで、この危機に立ち向かいましょう。」と私は言いたいわけです~。
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mr.blackさんへ (ブルーはーと)
2015-09-13 10:52:00
ありがとうございます。
ぜひ菏澤に来て、平和友好を愛する日本の民の層の厚さを見せてください!「山東省のチベット」にも、たくさんの可愛い学生たちが心を開いて待っています。
何と最寄の空港は河南省の鄭州だそうです。鄭州空港からバスで3時間半で菏澤駅に着きます。来年春などいかがでしょう(笑)。
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