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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国の農村訪問⑤~小学生たち~」  2012年2月8日(水) No.277

2012-02-08 19:38:27 | 中国事情
 思婷さんの村には小学校がないので、彼女は隣の大きい村の小学校(一年生から三年生までの低学年用学校)まで40~50分かけて歩いて通っていた。
隣村の子たちは思婷さんたち弱小村出身者たちに対して、
「この草も、この木も全部私たちのものだから、触るな!」
などと縄張り意識丸出しの意地悪を言ったそうだ。弱小村出身者たちもかばい合って、誰かがいじめられていたら飛んでいって助けた。思婷さんがこの出身校に行くのは、この学校を出てから初めてのことだ。

 行ったらちょうど4時で、子ども達がゾロゾロと校舎から出て来たところだった。(低学年なのに4時まで勉強?!)と思われるかも知れないが、12時から2時までは昼休みで、子ども達は一回家にご飯を食べに帰っている。
「弁当持って行かないの?」
私が聞くと、
「そんなもの持って行ったらみんなに笑われます。」
と思婷さんの返事。なんでやねん??


学校の門前。カメラを向けると初めなんとなく戸惑っていた。


それも一瞬。すぐこれだ。どこの国の子も見事に同じ…。



途中、友だちと別れて家に向かう子。何となく昔風で可愛い子だ。




前を歩いていく5人組は、爆竹をやたら鳴らして喧しい。あっちうろうろ、こっちうろうろしながら帰って行く。しばらく後をついていくうちに思婷さんが、「あっ、あの子達は私の村の子です。」と気がついた。右から1年、3年、3年、3年、2年。来年この3年生達はもっと遠い、もっと大きい村の小学校高学年部の寮に入る。家から通えるのは3年生までだ。




左端紺色上着の子が爆竹鳴らしたり、田んぼの稲ワラにライターで火をつけたり、日本の小学生だったらどんだけ叱られるか、ということばかりしていた(納得の面魂)。他の子もその子から爆竹をもらってかなりエンジョイしていたが。少なくとも200発は鳴らしていたな。
中国の学校の先生はそんな小さいことでいちいち怒らないし、地域の人達も誰も通報しないとのこと。楽な国だ。




思婷さんが同じ村出身だと知ると、急に尊敬と親しみを表しだした子達。秘密基地みたいなところに連れて行ってくれた。しかし、この調子では、何時間かかって家に着くのやら。

 この子達も、村の誉れである思婷さんが日本人老師を連れて帰ってきたことを、大人達から聞いていた様子。あの紺色の上着の子は、私と思婷さんの会話を「何言ってんだか全然分からない。」とか言いながらも「だんだん」とか「そうそう」とか口まねしていた。(聴解力すごいな)と思っていたら突然、
「バッキャロ-!」「キサマ-」と言うではないか。テレビドラマに出て来る日本人(軍人)がいつも言っているので、すっかり覚えてしまったのだろう。それを聞いたときはかなり落ち込んだ…。
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