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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国農村訪問⑥~村の様子~」    2012年2月11日(土) No.280

2012-02-11 22:50:42 | 中国事情
今の日本の農村にはまず無いものがほとんどだ。以前はどうだったんだろう。私の子どもの頃、水汲みポンプは家の中にあったが。



米粉(ミーフェン=ビーフン)ならぬ紅芋粉は、このように平たくして干したものを麺状に切る。
中国東北地方では小麦粉で作る「麺」を食べるが、ここ江西省は南方の食文化エリアで、「粉(フェン)」をよく食べる。春雨のように透明になり、焼きそば風にしても、鍋物に入れても美味しく、またお腹が膨れる。
お土産にこの紅芋粉をた~くさんもらった。




この家の住人は近所に引っ越して、ここはもう誰もすんでいない。家の扉の上に『敬祝毛主席万寿無疆』(“毛主席の限りない長寿を慶祝する”みたいな意味)と紙に書いてあるのを見て、
思婷さんのクラスメートで河北省の農村出身の範夢婕さんが、
「この村は本当に大昔風の村ですねえ。私の村にはこんなの貼っている(&いた)家は一軒もありません。」
と言った。北と南の違いか。
毛沢東は江西省の隣の湖南省出身で、江西省でも井崗山など、あちこちに革命軍の足跡を残している。そして南昌は「八一蜂起」で有名な『革命の聖地』だ。そのせいかも。思婷さんの家の正面扉を開けると、毛沢東の肖像画が真正面に貼ってあるのはこの前書いた。
思婷さんは親に逆らわない子だが、内心嫌がっている。彼女は、共産党に入れば就職など何かと有利になるのに、頑として入らない。顔はアグネス=チャンの若い頃みたいにホンワカ優しい子だが、意思の強い子だ。




思婷さんの家の前で何時間も遊んでいる兄弟。服の色でお姉ちゃんと弟かと思ったが、違った。両親は出稼ぎで、お婆さんが世話をしているそうだ。そういう家が多いという。といっても子どもの絶対人数も少ない。昔はこの村も、もっとたくさん子どもがいて活気があったそうだ。これは日本の農村と共通している。



思婷さんが、小学生の頃使っていた学校用の鞄。お母さんのお手製で、彼女はものすごくその鞄を誇らしく思っていたそうだ。「鞄だけ撮ってください。顔は余分。」と言ってヘンなポーズをする思婷さん。



これが近所の貴重な水汲みポンプ。不便だけど慣れたらそうでもない。内モンゴルの草原で井戸まで1時間かかって水汲みに行っていたことを思えば。便利も不便も慣性の法則で何でも無く感じるのが生き物の力かな。




これが先日申しました「壁に叩きつけられた牛の糞」でございます。とても上手に並べて叩きつけられているのがスゴイ。右の方にないのは、乾いたからもう剥がしたんだろうか。
村の暮らしはおもしろい!
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