犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

辞書の話~見坊豪紀①

2008-01-17 00:04:21 | 辞書の話
 三省堂からは,同じような規模の小型国語辞書が出ている。「新明解国語辞典」と「三省堂国語辞典」です。 実は,この二つ,もともとは一つの辞書でした。金田一京助の名ででた『明解国語辞典』(昭和18年)です。 初めての小型国語辞典としてベストセラーになり,その印税で金田一京助はアイヌ語の研究を続けることができた。その実,彼は辞書の編纂にはほとんどタッチしなかった。 実質的な執筆者は見坊豪紀。彼はその後死 . . . 本文を読む
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辞書の話~国語辞典

2008-01-16 00:06:18 | 辞書の話
 日本で国語辞典と言えば,一般的には「広辞苑」のステータスが高い。 昔、広辞苑第4版が売り出されたころ結婚した友達が、結婚式の引出物に広辞苑を配った。あまりにも重いため友人の間でえらく不評を買っていました。幸い私は呼ばれていませんでしたが。 でも,日本には広辞苑以外にも,たくさんの優れた国語辞書があります。数年前に全面改訂された浩瀚な日本国語大辞典(小学館全14巻)は別格として,広辞苑のライバルが . . . 本文を読む
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金九と野口英世

2008-01-15 00:03:13 | 韓国雑学
 韓国のウォンは,円より桁が一つ大きい。そして最高額紙幣が1万ウォン(日本円で1100円程度)なので,現金を持ち歩く場合,どうしても財布が分厚くなります。1ウォンの単位は現実には使われていないのだから,デノミをすればいいのにと思いますが,そのような動きはない。一時は,額面10万ウォンの小切手が広く流通していました。 その後,カード社会になったので,あまり使わなくなりましたが。ここにきて,高額紙幣の . . . 本文を読む
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世界最大の漢字辞典?

2008-01-14 00:31:53 | 辞書の話
 韓国で「世界最大の漢字辞典」が発刊されるそうです。(→リンク①,②) 檀国大学東洋学研究所が30年がかりで編纂し,「全15巻」に「約6万字の漢字」と「約50万の漢字語」を収録しているそうで,これは諸橋轍次「大漢和辞典」全13巻,漢字4万9千,漢字語40万,1960年,台湾学術院「中文大辞典」全10巻,漢字5万,語彙40万,1962年,中国「漢語大詞典」全13巻,漢字5万6千,漢字語37万,199 . . . 本文を読む
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三国第6版

2008-01-13 01:21:38 | 辞書の話
 主幹見坊豪紀亡きあと,二回目の改訂を迎えた三省堂国語辞典(第6版)を購入しました。 以前,このブログで,「サクサク」と「ザックリ」という擬態語の最近に用法について,「新しい言葉の採録に熱心な「三省堂国語辞典」の次期改訂(第6版)に入るかどうか,注目したいと思います」と書きました(→リンク)。早速,引いてみたところ,期待に違わず,二つとも載っていました。なんか嬉しい。さくさく②〔俗〕作業がスムーズ . . . 本文を読む
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犬生いろいろ②

2008-01-12 00:07:14 | 犬のいる生活
 週末,天気がよければドッグランに行きます。「ドッグラン」とは,私も犬を飼うようになってから知った言葉ですが,「犬を放して,走らせることのできるスペース」。 有料のものと無料のものがあります。 そこで,「一人っ子」のわが家の犬も,いろいろなワンちゃんたちと友達になりました。 あるとき,人懐っこいコッカースパニエル(たぶん)がいた。初めて会ったお友達です。 動作は緩慢ですが,じゃれついてくる。ただ, . . . 本文を読む
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犬生いろいろ①

2008-01-11 01:26:41 | 犬のいる生活
 末娘が学校の作文で,読書感想文を書いていた。 選んだ本は「ありがとう,チャンプ」(三浦英司,幻冬舎,2006)。 小さい頃に交通事故で下半身付随になった愛犬のために車椅子を作ってやり,10年以上,世話をし続けた飼い主によるノンフィクションです。散歩好きの犬のために,前足だけで自由に動き回れるように設計し,何度も作り直した。毎日毎日,排尿の世話をし,後ろ脚が壊死しないように一日600回の屈伸運動を . . . 本文を読む
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私語辞典

2008-01-10 00:18:22 | 辞書の話
 さきに紹介した『当世悪魔の辞典』からもう一つ,二つ紹介。びんぼう【貧乏】家族でうな丼を食べに行き、注文を取りにきた店員に「特上と上と並がありますが」と言われ、父親と母親が一瞬不安そうに目くばせをして、それから父親がほとんどさり気なく「今日は、並でいいよ」と言った時、はじめて子供は、貧乏というもののデリカシーを知るのである。つまり貧乏というのは、きわめてデリケートなものなのだ。 私の場合,寿司で貧 . . . 本文を読む
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辞典さまざま

2008-01-09 00:03:08 | 辞書の話
 辞書という言葉,韓国では使いません。 辞典(サジョン)といいますね。 もちろん日本にも辞典という言葉があって,書名はたいてい「~辞典」となっているけれども,日常的には「辞典を引く」よりは「辞書を引く」と言うのではないでしょうか。 新明解国語辞典で,「辞典」の項を引くと,じてん【辞典】「辞書」の改まった言い方 となっていることを見ても,一般的な言い方が「辞書」であることがわかります。 韓国語で「辞 . . . 本文を読む
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サルダ(生きる/住む)

2008-01-08 06:19:36 | 韓国語教室
 日本語では言い分けるのに,韓国語では一語である例に,生きる/住む(暮らす)があります。 韓国語ではサルダ 살다。 英語のliveと似ているかもしれません。 ただ,進行形にすると区別が可能で,「生きている」のほうは「サライッタ 살아 있다 」「住んでいる」は「サルゴイッタ 살고 3 . . . 本文を読む
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看板掛け替え

2008-01-07 00:09:00 | このブログについて
 すでにお気づきかと思いますが,昨日よりブログタイトルを「犬鍋の韓国便り」から「犬鍋の韓国漫談」に変えました。 日本に帰任したにもかかわらず,「韓国便り」では誤解を与えてしまうなあと,ずっと気になっていたからです。 ま,これからも話題の中心は韓国になりそうなので「韓国」は入れておきました。 今後,香港や台湾など,ほかの国々への出張が増えそうな気配なので,韓国一辺倒ではなくなるかもしれません。そのと . . . 本文を読む
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SAの楽しみ

2008-01-06 16:38:37 | 日々の暮らし(帰任以後、~2015.4)
 年末年始,東京~島根間往復約2000キロを走破しました。 韓国駐在中は免許が失効していて,車の運転はまったくしなかった。帰任してからも高速道路に乗って遠出をする機会はなく,こんなドライブは10数年ぶりです。 周囲の人々から「無謀だ」と言われつつ,レンタカーを借りて長距離ドライブを敢行しました。幸い,今回は休みの期間が長かったので,混雑も分散されたのでしょう。ひどい渋滞には合わず,スムーズに走れま . . . 本文を読む
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新春日韓食対決⑤~蟹

2008-01-05 11:08:20 | 食べる
 さて,同じ1月3日。 今回の島根行きの主要な目的が竹島視察であることを思い出しました。 古文献によれば,「晴れた日には日御碕(ヒノミサキ)から竹島が見える」と記されている(嘘)ので,それをこの目で確かめようと,日御碕灯台行きを提案しようとしたところ,すでに家族の間では境港の水木しげるロードスタンプラリーに行くことが決定されており,竹島視察は諦めざるをえない状況に追い込まれました。 境港(鳥取県) . . . 本文を読む
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新春日韓食対決④~蜆と松茸

2008-01-04 10:16:11 | 食べる
 さて,正月三日の朝は,シジミの味噌汁と松茸ごはんという豪勢な朝食です。 シジミはもちろん宍道湖産のヤマトシジミ。 宍道湖は「七珍」といって,七つの珍味の産地として有名です。シジミを筆頭に,スズキ,シラウオ,ワカサギ…。えーっと,あとは…。島根県人に聞いてもすべてを挙げられる人は少ないほどの豊富さです。 島根県人に言わせると,「日本のシジミはほとんどが宍道湖産なんだよ。宍道湖でとれた稚貝を持ってい . . . 本文を読む
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新春日韓食対決③~ステーキ

2008-01-03 02:29:55 | 食べる
 二日の夕食は,ステーキのお店を予約してありました。 ステーキと言えば和牛。 和牛と言えば島根和牛。 日本に和牛は数多あれど,島根和牛は「日本三大和牛」に入っていない,知る人ぞ知る逸品です。でも,島根の人に言わせると,「松阪牛なんて,元を正せばすべて島根和牛なんだよ」 なんでも,和牛の品評会のようなもので,島根和牛はよく優勝するのだそうです。そして素牛を松阪にもっていって,何カ月か肥育すると,「松 . . . 本文を読む
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