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アラン・ロブ=グリエ 死す




今日、久しぶりに紙の新聞を手にして初めて知ったのである。彼の死を。


わたしが好きと感じる小説や映画や絵画や音楽には、抽出できる特徴群があるのかどうか...考えてみたこともないし、これから先も考えることはないと思う。知識も知力もないので評論をものにすることもないであろう。


「世界は意味もなければ不条理でもない、ただたんにそこに『ある』だけである」


ということで、まあいっか。そういう意味じゃないけど(笑)。




手元にあるのは映画「囚われの美女」「去年マリエンバードで」(ロブ=グリエは脚本のみ)、小説「覗く人」「迷路のなかで」「反復」。
「反復」、このタイトル、ロブ=グリエのスタイルそのままやん。


ロブ=グリエは、わたしにとっては、読み進めるのに体力が必要である。
20歳前後の時分は体力もあったし、常に共感を求めていたので、多少消耗しても読めた。

今。この執拗な繰り返しにはうんざりさせられる(であろう)。「いや、あなたのコンセプトは分かったからさ、早く次に行ってよ」という感じか。わ~、こんな言い草、仮にも芸術を語る資格なし(笑)。自分の芸術鑑賞法は、現在世の中で支配的な方法とは増々逆行してると自負していたのになあ。

わたしの人生の先も短くなってきたからだろうか。それとも世界を自明のものと見る習慣にどっぷり浸かってしまったからか。それとも、目の前の子どもの執拗さを思い出すからだろうか。


そりゃあもう一回読んでみないと分からないね(笑)。


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