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トウキョウ音頭
「東京電力福島第一原子力発電所の事故に関して、政府の原子力安全委員会(委員長=班目(まだらめ)春樹・元東京大学教授)は23日夜、放射性物質の拡散を予測した模擬計算「SPEEDI(スピーディ)」の結果を発表した。
本来、事故発生時に住民が迅速に避難するために利用するはずだったが、東日本巨大地震による停電や計器故障で、前提となる放射性物質の放出量が分からず、避難に役立つ計算ができなかった。
このため、安全委では20~22日の原発周辺の大気中の放射性物質の観測結果をもとに放出量を逆算。これを前提に、改めて放射性物質がどう拡散するか計算した。23日午後9時にようやく結果を公表したが、米エネルギー省が同日午前9時に独自の計算結果を公表した後だった。」(読売新聞 3/23のニュース、「放射性物質、初の拡散試算…原子力安全委」から抜粋)
このニュースを読んで、「全然スピーディちゃうやんか!」と突っ込んだ...
というのも事実だが、そこではなく、「23日午後9時にようやく結果を公表したが、米エネルギー省が同日午前9時に独自の計算結果を公表した後だった。」というところを取り上げたい。
これ、アメリカが出してなかったら、日本はまだ出してないと思いませんか。
日本の当局の対応というのは、常にこのように「誰かがまず音頭をとってくれないと...」と、
「日本語資料を基に韓国の代表団は、放射線量が上昇した時、原発でどのような事象が起きたのかと因果関係を尋ねたのに対し、保安院の担当者は「因果関係を詳しく把握していない。調査した上で回答する」と述べたという。」(毎日新聞 3/22のニュース、「<福島第1原発>原子力保安院、IAEA会合にお粗末対応」から抜粋)の、
「因果関係を詳しく把握していない。調査した上で回答する」とか
「直ちには健康被害は出ない」とか
「乳児は飲んではいけないが、それしか飲料がない場合は飲んでも差し支えない」など、
「のらりくらりと質問をかわし、実のあることは何も述べない」
という対応が特徴で、それはお家芸の域、と言われている。
ここから考えられるのは
実は本当に何も分かっていない。
隠したいことがいっぱい(数値だけでなく、政府と役人と企業のズブズブの関係)。
批判にさらされたり、議論になるのが嫌で、とにかくストレートに発言しないことにしている。つまり責任をとるのを避けたい。
そう振る舞うしか他に方法を知らない。
他にもあるだろうか...
たぶん、日本に対して「誰かに先に音頭をとってもらわないと...」や「のらりくらりと質問をかわし、実のあることは何も述べない」のは卑怯だ、こういう態度は改めて正々堂々と!と矯正をほどこしたり、罰則をもうけたりしても無理だと思う(それでもサムライか?と外国人は言うだろうけど)。
それに日本が戦後急成長を遂げたのも、また、今後確実に復興して行くだろうのも、もしかしたら日本人のこういう性質に因っているのかもしれないし。
「誰かに音頭をとってもらう」と「のらりくらりと質問をかわし、実のあることは何も述べない」は、日本の体質であるから、もうこれは不治であると考え、有事には日本はこういう態度でしか対応できない、ということをあらかじめ計算に入れた体制を今後は作って行くしかない。
...などと言いながら、どうやってそのような体制を作っていくのか、わたしには具体的な案を示すことができない。うん、誰かがまず音頭をとってくれないと!!(笑)
こんなしょうもないことしか書けなくて、本当に申し訳ないです。
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