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Brugge Style
場末の喫茶店
わたしはこのブログを場末の喫茶店のようなものだと思っている。
サロン・ド・テとか、ティールームではなく、喫茶店。入り口脇に正方形で中に電気が入っている看板があるような。
きわめて昭和的なハコの中に、神戸の派手な中年のおばちゃ...いや、ママがいて、
気は小さいのに大言壮語のクセがあり、愚かで、おしゃべり好きだ。
機械の具合が悪いのか、ビル・エバンスやら、バッハやらがとぎれとぎれにかかる店内には、
中身はあやしいが綺麗なパッケージの紅茶や、
色あせた写真や、
本物か偽物か判別がつきがたいアンティークの家具などが配置してある...
ような感じ。
たまたまその場末を通りかかり、たまたまお店に入ったことですごく気に入って常連になってくれる人もいれば、
「あほくさ」とすっと席を立ち、2度と訪れない方もいるし、「意味不明」とは思いながらも時々来てくれる人もいる。
うん、ここまで書いて思い出した。村上春樹が著書をバアをたとえにしていらっしゃった。
ママは水商売柄、人の悪口を言ったり、罵倒に近い突っ込みはしないように気をつけているし(関西人なのですぐに突っ込みたくなる)、
誰かや何かを呪うよりは、祝福の言葉を口にしたいとは思っている。
そこで飲んだ紅茶が元で、病気になったりされたらそれはやはりまずいが、ママや居合わせた人の話やそこで見たものを、自分の中に取り込むか、すぐに忘れてしまうか、また来店されるか2度と来ないかはその方の判断である。
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