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Brugge Style
「書に通じ」たい
英国の隔離生活も今日で11週目を迎えた。
今日からイングランドでは屋外に限った6人以内の集会、移動の自由が認められる。
一方、営業しているのは必需品を扱う店や、ガーデンセンターなど面積が大きい店舗、屋外マーケットなどのビジネスのみ。建設業や製造業以外の会社も、一般的な商店もやっていない。
ニュースによると、海岸や公園、テムズ川岸が芋の子を洗うようになっている。
うまくコントロールすることができれば、今月3週目からは一般の商店も条件つきで営業できるようになる計画ではあれど、一年で一番天気のいい6月、新しい病に弛れ、かつヤケになっている(ジョンソン首相の上級顧問が行動ルールを破ったにもかかわらず制裁を受けなかったことで)英国住民はその日を予定通り迎えることができるのだろうか。
隔離生活に入って間もない頃、ニュートンの足元にも及ばないが(ニュートンは万有引力の法則を17世紀のペスト禍隔離生活中に発見した)、隔離生活を小人なりに有意義にするため、生活への決心を記したのだった。
そのうちのひとつ、書の練習をしていると書いたらば、お手本は何を使っているのか聞いてくださった方がおられた。
わたしのあんちょこは上の2冊。
両方とも2000年前後に出版されたもの。
こんなに便利な実用書が他にあるだろうか。眺めているだけでおもしろく、どんどん書きたくなってくる。
古今和歌集からは、ひたすら人を恋しがっている歌ばかりが集められているのが気になるのものの、それも隔離生活中の気分ではある。ロマンティシズムの遠い先祖。
そしてなんといってもおすすめは、読み物、一番上の写真、石川九楊著の『書に通ず』。
どういった経緯で1999年出版のこの本を手にしたのかは忘れてしまったが、白川静のつながりくらいしか浮かばない...
わたしの練習方法は、筆ペンや万年筆で単に書聖のまねをするだけだ。
筆跡の美しさもさることながら、書かれている内容も興味深く、毎回学びがあり、かなり夢中になれ、夫と娘には絶賛してもらえる。
くずかごに紙が雪山のようになりますけど...
筆ペンはいいのがたくさん出ているのですね!
気に入っているのはパイロットの「筆まかせ」。書き味も色味も名品!
他には...
当初、早寝早起きをしながらさも規則正しい生活を送っているように自慢げに書いていたが、その後どうなっているかというと、一時期、朝3時に寝床へ行き、朝は10時に起床するパターンに陥ってしまった...これ、なかなか改善するのが難しい。
このところは娘が就寝時に声をかけてくれることによって、朝8時に起き、夜は12時に寝室へ行って本を読みながら1時すぎには寝るようにしている...
ストレッチは1週間前に足首を捻挫してしまい(足がしびれているのに椅子から立ち上がり、スリッパがついてきていないのに気づかず、転びそうになって身体を支えた・笑)一時中断しているがなんとなく続けている。ストレッチじゃ痩せませんけどね!
ピアノはバッハ(何とはいいませんが)を毎日練習している!
なんとなれば、バッハを自分で弾くのは精神を健やかに保つのに効果抜群だと思うから...
本は...電子図書というのは、海外在住者にとってはほんとうにありがたい文明の利器で、これがなかったら今頃わたしはどうなっていただろうとすら思う。
映画はたくさん見ようと思っていたのに...ほとんどゼロ。
ロイヤル・オペラとロイヤル・バレエが毎週金曜日に放送するのは見ている。先週末はバレエThe Cellistだった。
もう6月。
みなさまも、どこにいらしても、どうぞ心身ともにお健やかに!
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