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凍星の海の国 ヴェネツィア




2月とはいえ、今年のヴェネツィアは暖かい。

17度、晴れ、コートが必要ではない日もあり、凍星は凍星でも、時間に凍りついた星のような国...


わたしがヴェネツィアを世界一好きだというのは、死んだらここの海に散骨してほしいと頼んでいるくらい。

なぜだかはわからない。
縁もないのに。

触れたらボロボロと崩れて消える夢のようだからか。
この世とあの世の間にある龍宮城のようだからか。

ダンテ『神曲』「地獄篇 Inferno」の辺獄のようだからか。




わたしの夢は、空想や作りごとなどではなく、実際ここに存在する...とヴェネツィアは提示しつつも、決してわたしのものにはならないもの、手の届かないものだからだと思う。

そこから引き離されるのは胸が破れそうにつらい。

変かなあ。


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