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Brugge Style
marianela, i love you!!!!
わたしはロイヤル・バレエのMarianela Nunezの公演は全部見る。
というのは、毎回「今までで最高」の(ありえないけどありえる)パフォーマンスが見られるからだ。
一回を逃すのがもったいなく感じるのだ。
今シーズンの『白鳥の湖』では彼女は3回オデット・オディールを演ずる。
前回の記事の、スーザン・ソンタグの言う「キャンプ」アートの代表格ですな。わたしは『白鳥の湖』を何よりも愛する。
1回目も卒倒しそうなくらいだったが、2回目の昨夜もまたそれをさらにしのぐ究極の仕上がり(毎回究極)、もうもう、ほんとうにこれが見られるなんて、卑小なわたしも神様に祝福されているのではないか...
よく、ダンサーを褒めるのに身体が柔らかいなどと言うが、そのような次元ではまったくない。
昨夜も近くのグループが声高にその話をしてた。
関節が自在、でもない。
彼女は身体の極最小単位が動くのである。
それは、全くもって武道で言う「気」のようなもので、わたしは外国人にはそれをどう訳せばいいのかよくわからない。
日本の文化や哲学に根ざした概念である「気」とは、身体や精神のエネルギーであり、その集中や調和を意味し、個人と宇宙の生命の力そのものである。
この気が自在に動くものだから、動きによい意味での流れるような「粘り」がある。
たとえばあの足の裏の優雅な粘り!
気が動くことによって、次の動き、次に移動する場所、パートナーとの兼ね合い、音楽に乗ってとか、そういった思念を起こす必要もなくなる。
思念は、動作の間と間に奇妙な「間」をつくる。
Vadim Muntagirovもますます優雅で美しく強く、色香ただよい、自分が前へ前へと出てくることもなくサポートもうまく、Marianelaの相手役で北極星のように輝く。
あまりにも興奮して、昨夜は非常に疲れた(笑)が、気分が最高で、よく眠れた(笑)。
今週末の3回目はどうなるのだろう。
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