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薔薇の庭師



冬の間は暖房で花がすぐにしおれてしまうが、温室には普段暖房を入れていないので、花はとても長持ちする。

うきうきすることに今日はお天気がとても良く、温室の気温が26度まで上がり、薔薇の花びらが一気に開いた。

早速温室内の掃除をして、お茶を入れた。


こんなニュースを見た。

ギリシャ神話に登場するミダス王(触れるも全てを黄金に変えた王)の死に関しては今まで不明であったが、最近トルコ中央のアナトリアにあるコンヤ平原で碑文が発見され、それによると後ヒッタイト王国のハルタプ王に攻められて死んだことが判明したそうだ。

わたしはてっきり、食べるものがなくなって(触れるものが全部黄金になるから!)餓死したのかと思ってましたよ!


なぜこんな話をするかというと、ミダス王は「薔薇の庭師』という別名をもっているから...

「神から与えられた園を守り、耕す庭師=王」とは、古代メソポタミアの王のイメージである。
「庭師」によって国に平和と繁栄が実現している状態をアッカド語では「シュルム(福祉)」というそうだ。神の園の庭師としての王のイメージは、繰り返しレリーフにも描かれている。

ミダス王が「薔薇の庭師」と呼ばれたのもこの伝であろう。薔薇の庭師としての王...そういう国に住んでみたい。


下の写真は大英博物館蔵、アッシリアのアッシュールバニパル王の玉座の後ろに飾られていたものだとか。

庭の中心には聖なる樹が生えており、その樹を守る王(樹の両側に2度描かれている)は、その上に現れた太陽神を礼拝している。両側で王の後ろを守る有翼なのは守護神。




その樹って聖書の「エデンの園」のモチーフじゃないの? と気がつかれた方はするどい。


最初、別の薔薇の話を書こうと思っていたのだが、こんな話になってしまった。

古代メソポタミアの神話、大好き。
薔薇も大好き。
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