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パリの『外見を架け橋する』展




パリでは、ポンピドゥー・センターで、La traverse des apparences(Bridging appearance、(外見を架け橋する)展を見るのも目的の一つだった。

ファッションとアートの強い社会性...


一番最初の展示は、デザイナーVictor&Rolf の不思議な作品で始まる。
これ、スカートです...2015年秋のオートクチュールコレクション。

デザイナー自身、このスカートを「着られるアート」と呼んでいる。
デザイナーが型紙から仮縫いの試作品をおこすトワレ生地は、アーティストが作品を描くキャンバスと同じ単語であることから、まあ、掛け言葉ですな。

この作品が、おそらくこの展覧会のテーマの一つである。

展示場は40に分かれており、モダン・アートとペアリングされた印象的な洋服のシルエットを発見していく。

かなり社会性のある試みだと思った。




ピカビア(<大好き)と川久保玲コムデギャルソン。

踊るキュビズム??

いや、アポリネールがこの時期のピカビアのオルフィスム(ギリシャ神話の竪琴の名人オルフェウスから)の持つ、カラフルさ、色の豊かさを、「音楽」に喩えたところから...たぶん。

しかしこの服では踊りにくかろう。
服を着て踊ると言うよりも、服が踊っている、と。




マルセル・ブロイヤーの黒い革とスチール製の家具と、アゼディン・アライアのドレスの形と機能の組み合わせ。
これは文句なしの組み合わせ。




クリスチャン・シャドのドイツ・ダダとシャネル。
両者ともナチスとの関係というのはわたし個人のつっこみ。




キリコの不気味さにはマルジェラの不気味さで。ビスチェ。
こういう衣装を着用してマドンナあたりが踊り狂っていた時代があった。




Marine Serre(わたしもこの柄違いのトップ持ってる)にはデュシャン。ダダ。






マチスの裸体とサンローランの裸体。
どれかひとつ実際に着て、自分自身が架け橋になってみるとしたらわたしはこれがいいな!!




マルシャル・レイス (Martial Raysse)にアルベール・エルバスのランヴァン。
アルベール・エルバスのランヴァン、好きだった。しかしこういうデザインではなく、超ロマンティックなシリーズ...




白髪一雄に山本耀司。
かっこいいなあ!




ハンス・アルトゥング (Hans Hartung)と三宅一生。




ケリーにディオールのバー・スーツ! 平面を立体に。
永遠のモダン。


アートとファッション、時事の関係を学びに、だろうか、学校から子どもたちがたくさん団体で見に来ており、フランスのいいところはアートを通じて社会性を学ぶ、こういうところだなあと思ったのだっだ。
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