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マッジョーレ湖の空中庭園




イタリア北部、ロンバルディア州、湖水地方へ夏を追いかけて行った。

夏最後の旅というよりは秋最初の旅になるかとタートルネックのセーターを用意したが、連日晴天でからっとした25度ほどの気持ちのいい天気だった。


前回5月には周りきれなかったコモ湖の小さい村々を訪ね、マッジョーレ湖を日がな一日ボートに乗ってスイスまで行き、ミラノの友達に会いに行ったりしていたらあっという間に一週間は過ぎてしまった。


写真は山紫水明なマッジョーレ湖に浮かぶ「美島」イゾラ・ベッラに造園されたボッロメオ宮殿のバロック庭園。

まるでバビロンの空中庭園かくやという豪華絢爛な造りだ。

期待したよりもずっと空想的で、神々の家かというほどの美しい庭だった。




本家のバビロニアの空中庭園も、新バビロニア帝国王ネブカドネザル2世(紀元前6世紀ごろ)が、故郷メディアの豊かな緑を懐郷するアミュティス妃のために造園した。

ボッロメオ宮殿も、18世紀にボッロメオ家のカルロ3世が、妻イザベッラ(島の名前は彼女の名前ベッラから)のために建設したそうだ。




わたしも空中庭園が欲しいなあ...いやいや、そういう話じゃない...

古代のメゾポタミアでもキリスト教世界でも「庭」というのは本来神が創るもので、そう考えたら興味深い心理なのかもしれないなと。
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