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the sacred canopy





英国の隔離生活が今日で6週目に入った。 
ボリス・ジョンソン首相も今日から正式に復帰。

......


このところずっと天気が良く、おかげで正気を保っていられたと思う。
明日から天気が崩れ、雨模様の1週間になる予報だ。

空が灰色になって低く下がり、気温が下がり、雨がしとしと降り続けると、隔離生活は耐え難くなるのではないか。
この状況下でも最前線で仕事をしておられる人々は大丈夫なのか。
と、太陽の光のあるなしは、日照時間の短い西ヨーロッパではとても切実な問題なのである。


昨日は温室にキャノピー、天蓋をつった。
人間は、こういう布に包まれていると安心し、リラックスする性質があると思う。

わたしは子供時代、物入れに入るのが好きだったが、母がそれを見てカーテンをつけ、天蓋付きのデイ・ベッドのようにしてくれた。
娘も、小さい時から庭にテントを張ったり、ベッドにシーツをかけて秘密基地にしたりするのが大好きだった。

この天蓋に入って、昼間は読書しながら寝落ち、夜はろうそくを灯し、香を炊いて瞑想...嘘です、ネットでニュースを読む。



「社会的に確立された規範秩序は、おそらくその最も重要な局面において、恐怖を防ぐ盾として理解してよかろう。言い方をかえれば、社会のもっとも大切な機能は秩序化なのである。これに対する人間学上の前提は、本能の力をもつかのごとく思われる人間の意味への執着である」

「社会にあるとは、まさしくそのような規範喪失の恐怖がもたらす極限の狂気から護られているという意味において正気であるということである」(ピーター・L・バーガー著、園田稔訳『聖なる天蓋』新曜社、32頁)
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