THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

ホンダ シビック 1.5Lターボ ハッチバックに試乗!(動画あり) これはFFのロードスターだ!

2020-07-03 09:04:11 | ホンダ Honda

ホンダ シビック ハッチバックに試乗しました!

シビックといえば、昔から日本のホットハッチの代名詞として人気のあったモデル。特にタイプRの存在は今でも手の届くホンダのスポーツモデルとして大人気です。それに比べるとちょっと地味ですが、素の1.5L  CVTモデルの乗り味はどうでしょうか?早速、試乗です。

 

●居住性★★★

 昔のシビックからは考えられないくらい車格は立派になりました。

デザインはシャープでスポーティですが、ちょっとアメリカ好みですね。

内装はそれなりで、ちょっと素材の質感が残念です。

乗り心地、静粛性共に悪くないですし、居住スペースや荷室も大人4人が旅行するのに問題ないレベルなので、実用性は高いですね。

ボディもしっかりしています。

 

●動力性能★★★

 スムーズで活気のあるスポーティなエンジンがホンダらしいですね!

パワフルという訳ではありませんが、ターボのトルクが中低速で気持ちよく効いてるかんじです。高回転はターボらしからぬ自然な吹け上がりが楽しめます。

CVTとしては悪くない方ですが、やはりレスポンスはイマイチですね。MTならもっと楽しいと思います。

 

●ハンドリング★★★

 軽快な走り味ですね。クイックではありませんが、

自然にハンドルを切った分だけリニアに反応します。

 

●総合評価★★★

 これは、FF版のロードスターですね!

目を見張る程速いわけでもエキサイティングな訳でもありませんが、日常的なドライブのちょっとした動きが気持ちいいです。

ロードスターや86より実用性は高いですし、ホンダならではのエンジンの気持ちよさもあります。

 今では貴重なスポーティに走れる車ですね。

 昔ほどトンガってはいませんが、ちょうどいい感じです。

 


ホンダ N-BOXに試乗!(動画あり) これ以上の車って必要?と思えるほど完成度の高い軽自動車!

2020-06-26 17:46:45 | ホンダ Honda

ホンダ N-BOXに試乗しました!

 

説明不要な国民車ですね。日本で1番売れてる車といっても過言ではないほど、ぶっちぎりの大人気です。先代もルーミーな室内で人気ですが、現行モデルはどうでしょうか?ノンターボモデルに試乗してみました。

 

●居住性★★★★★

 いや、これはもう軽自動では間違いなくダントツ1位ですね!

なんといっても素晴らしいのがボディ剛性の高さ!

段差を乗り越えてもミシリとも言わないボディがすごい。

高速コーナーでも不安感はなく、軽自動車とは思えない、いわゆるイイモノ感を感じます。

 静粛性も悪くないですし、乗り心地もいいですね。

しかも全車ホンダセンシング装備。

すごすぎます。

 内装の質感もデザインもいいですし、フロントの視界の広さが気持ちいいですね。空間は、もはや前後ともに広大といってもいいくらいです。

 

●動力性能★★★

 トルク感はあまりありませんが、3気筒なのにシューンと高回転まで気持ちよく回るので全体的にパワーは不満はあまりないですね。さすがに高速道路で加速する時には高回転を多用することになります。またCVTなのでレスポンスはイマイチですが、風に身を任せるヨットに乗る気持ちで運転すれば許せます。

 

●ハンドリング★★★

 特にスポーティという訳では全然ありませんが、ハイトが高い割には高速コーナーもちゃんと曲がります。普通ならサスを固めないと不安感が出てしますのですが、高いボディ剛性によりサスの設計と動きがいいのか、快適性と安定性を両立していますね。

 

●総合評価★★★★★

 いや、実に安楽です。もう、日本には他の車は必要ないんじゃない?と思える程です。コンパクトだけど中は広く快適で、維持費も安い。しっかりしている。本当にすごい車です。ターボなら動力性能にも不満はないのかもしれませんね。新型Nワゴンやタントも出来がいいらしいので、そちらも気になりますね。

 

 

 


ホンダ N-VANに試乗!(動画あり) 面白いけど N-BOXとの差は大きいので、試乗は必須!

2020-06-19 18:11:13 | ホンダ Honda

ホンダの軽バン、N-VANに試乗しました!

N-VANはホンダの商用の軽バン。何と言ってもその魅力は本格的な室内空間で、ルーフも高く、リアシートを畳めば広大なスペースが誕生することです。車中泊派やサイクリストからも熱い注目を受けています。見た目がN-BOXそっくりなので、あの軽離れした快適性で、より広いスペースならいいかも・・エクステリアも無印風でシンプルだし・・と気になっている人も少なくないのではないでしょうか。果たしてNーBOXとの違いは?早速試乗インプレです。

 

●居住性★★★

残念ながら、NーBOXとの差は小さくありません。

まず内装はよりプラスチッキーで明らかにチープです。

着座位置もバン的でアップライト。座面と視点は高めですね。

インパネの上部も高めですが、視界はいいです。

乗り心地はやや固めですね。重量物が載っても大丈夫なように調整されているのでしょう。

静粛性はハッキリと劣ります。特に外部ノイズの侵入は顕著で、ロードノイズや外で話している人の声も結構入ってきます。

シートのクッションも薄めです。

内装も一部金属剥き出しですが、これはまあギア感があると捉えることもできます。

さすがにリアシートを倒したときの空間は軽で最大クラスですし、室内高もあります。

 

●動力性能★★★

 さすがホンダのエンジン、ATでも回せばそれなりにスムーズに吹け上がりますし、高速道路も意外にイケます。

ただ、トルクはあまり感じません。回して走るタイプの車です。

 

●ハンドリング★★★

 背が高くなった分、少しロールを感じます。また、タイヤが小さいのでよりコーナーではアンダー強めです。

高速コーナーではちょっと怖さを感じます。

 

●総合評価★★★

 NーBOXの荷室の広いバージョン、と考えると期待を裏切られます。

N-VANは明確にプロ仕様のお仕事軽バンです。

内装の質感もチープですし、快適性も劣りますし、ハンドリングもそれなりです。

N-BOXとの差は小さくありません。

ただ、N-BOX並みの快適性を期待すると裏切られるが、従来のバンよりは快適です。

何と言っても空間の広さが最高の魅力ですし、シンプルなデザインもそそりますね。

プリミティブな乗り味を許容できるなら面白いチョイスだと思いますが、ご検討の際は、必ず実車を見て、試乗されることをお勧めします。

 

 


ホンダのハイブリッドセダン、インサイトに試乗,インプレッション!(動画あり) プリウスより上質

2020-06-05 09:12:40 | ホンダ Honda

ホンダのハイブリッドセダン、インサイトに試乗しました!

インサイトと言えば、一時期はプリウスとハイブリッドカーの覇権を競い合った車。プリウスより安い価格で勝負に出ましたが、モーターでの走行時間が短かったり質感がイマイチだったりと、惨敗に終わりました。新型はかなり上級シフトしたようですが、果たしてその出来はどうでしょうか?早速試乗インプレです。

●居住性 ★★★★

 外装と内装が奇抜でなく大人なこと。これがプリウスとの最大の違いです。

外装はフロントはいつものホンダ顔でアメリカ好み。ボディの全体的なプロポーションはウェッジシェイプでスポーティな印象です。実は面構成はちょっとぬるいのですが、ボディカラーが黒だと締まって精悍に見えます。

 内装は質感、デザインともに落ち着いています。特にアルカンターラのパネルパッドやシートは上質感を感じさせますね。

 静粛性も高く、ロードノイズや風切り音も抑えられてます。

 乗り心地はしっかりしながらあたりはソフト。前後ピッチが少なめで、落ち着いた乗り心地です。

 

●動力性能★★★

 ふんわり加速、といった感じで、電気っぽくはないですね。

パワーとトルクは十分です。

ほぼモーターで走っているはずですが、ノートeパワーのようなトルク感やレスポンスはありません。その代わり、エンジンがかかる時も回転数が上がる時も違和感は少ないです。

 

●ハンドリング★★★

 スポーティというより大人の落ち着いたハンドリング。

 特にリーフと比べるとホイールベースの長さが効いていて安定感と直進安定性が高いです。

高速域でのハンドルの軽さが少しきになります。

 

●総合評価★★★

 見た目的にもプリウスより大人のハイブリッドを求める方に最適です。

プリウスは外観がちょっと奇抜すぎて・・・という方や、ノートよりもうちょっと上質な車が欲しい・・という方にあってますね。全体的に落ち着いていて快適です。価格もその分高いのがネックですね。

 あとは、あまり電気モーターの存在を感じさせないところが、逆に物足りなく感じる人もいると思います。トランスミッションなしでダイレクトにエンジンと直結することで、モーターの苦手な領域をカバーしているようですが、逆にいつもエンジンがかかってる感じで、あまり特別な車という感じはしません。

 

 


ホンダNワゴンに試乗!(動画あり) N-BOXよりスポーティだが・・

2019-09-14 11:48:27 | ホンダ Honda

新型が発表されましたので既に旧型になりますが、ホンダのNWGNノンターボに試乗しました!

 

ホンダは王者NーBOXを有していますが、それ以外にも結構色々なラインアップを取り揃えています。Nワゴンはよりオーソドックスなハイトワゴンのスタイルで、ムーブやワゴンRのライバルですね。果たして、NBOXではなくこちらを選ぶ理由はあるのでしょうか?早速インプレです!

 

●居住性★★★

 空間は結構広いですね。軽自動車としては十分な広さです。ただ、広さを比べるとNBOXの圧勝で、特に後部座席は全然違いますね。

内装の質感、デザインともにスポーティで悪くないです。

乗り心地は、結構上下にゆすられます。ボディ剛性も、NBOXには全然敵いません。

静粛性ですが、エンジン音が結構車内に入ってきます。サウンド自体はスポーティなので、それが好きな人にはいいと思います。

●動力性能★★★

 エンジン自体は結構シャープに吹け上がりますし、勇ましい金属音も聞こえてきます。

個人的にはエンジンは好きですね、ホンダらしくて、エンジニアがガンバったと思います。

いかんせん、CVTの特性が台無しにしてしまいますね。。

車重は軽くないので、加速しようとすると、高回転を多用することになり、結構うるさいです。

●ハンドリング★★★

 少しひきしまった足回りなので、ロールは結構抑えられてます。

ワインディングを走っても不安感はないですね。乗り心地を代償に手に入れた感じです。

●総合評価★★★

 N-BOXと比べなければ、まあ選ぶ人もいるかもしれないな・・という感じです。

ハイトワゴンが好きじゃなくて、ホンダが好きな方。ステップワゴンのようなスタイルが好きな方で、広さと走りの良さを両立させたい方には向いてるかもしれません。でもその場合はターボの方がいいと思います。

物としての出来はNーBOXが圧勝です。スペースもそうですが、ボディ剛性、つまり 良いもの感が全然違います。

新型はNーBOXのフレームを使ってるそうなので結構変わったと思いますが、どうなんでしょうね。

では動画をお楽しみください!

 


ホンダ NSX type Sに試乗! しかもドリキンとサーキット走行!!

2018-06-29 21:49:27 | ホンダ Honda

*こちらは2001年当時に書いた文章です。

 

 それは、8月のある日のこと。いつものように、なにか面白いイベントがないか各HPを見て周っていたときに、偶然、ツインリンクもてぎのHPで”HONDA FESTA2001”の文字を発見。ふーん、去年みたいな割引イベントかな・・なに!?500円でホンダ車試乗体験!?もしかして・・・NSXも?早速、イベント事務局に電話、確認したところ、あっさり”NSX、ありますよ~”との返答が!!これは行くしかない!

・9時の開園を見込んで、都内の知人宅に前泊。5:30起床、6:00発。
 しかし、常磐道で事故渋滞にはまり、到着予定を40分も遅れ、9:10もてぎ着・・・

・予想通り、スポーツカー体験走行チケット売り場は既に長蛇の列。しかも、途中で午前分は売りきれのアナウンス・・・やむを得ず、12:45からの午後の販売に賭ける。

・カートで2回ほど知人と勝負。1回目は、俺のマシンがエンストで大幅に遅れる・・・でも、ラップタイムは俺の方が上。
2回目は、俺が勝利するが、ラップは知人が上。結果、ドローで平塚GPにもちこし。

・念を入れ、12:00頃にチケットブースへ。しかし、係員に”受付はまだです”と追い払われる。しかし、同じココロザシの連中がかなりウロウロしだす。そりゃそーだ、もてぎまで来て、NSXに乗れないんじゃ、なんの為にきたんだか。

・12:30。スポーツカー目当ての集団が大量にウロウロ。既に追い払うには無理が。
 
・12:40分。係員からアナウンスが。
”申込希望者が予想以上に集まっているようですので、スポーツカー希望者の列だけ、別の場所につくります。
 今からその場所を発表しますが、決して押し合ったりしないで下さい。”

一同、息を呑む。既に100人近い集団。

”その場所は・・・皆さんの後ろです!”

一斉に移動する集団!押し合わない程度に、ジェントルに、かつワイルドに(笑)移動。

俺と知人は、位置的に出遅れ、列の中央に。大体、50番目くらい・・・既にNSXは絶望的。

・係員からアナウンスが。
”大体、70人くらいの方まで、スポーツカーに乗れます。70番以降の方は、乗れないかもしれませんがご了承下さい。
(おいおい、100人は並んでるぞ。)
70番以前の方も、希望車種の予定がいっぱいの場合はご了承下さい。
(・・・・・)。

ホンダのスポーツカーって、NSX、S2000、インテRくらいだよなぁ。
70人分の枠があって、俺が50番目。・・・NSXは無理だな。インテにするかぁ。

・約1時間、炎天下で順番待ち。

・ようやく俺の番が。一応、NSXを希望。。。。
あった!らっきー!!NSXは3台用意されていたようだ(1台はAT)。4時半になるけど、なんとかチケットGET!!

・俺より5人ほど後ろに並んだ知人は、残念ながらNSXのMTが売りきれで、ATを予約。時間は同じく4:30。やれやれ、危ないとこだった・・・

4:30、パドックに行く。

そこには3台のNSXが。
モンツァレッド・パールのTypeS(1号)、ニューフォーミュラーレッドのAT(2号)、カスタムグレー・メタリックのノーマル(3号)。
俺のチケットは3号。知人は2号。どうせなら、TypeSに乗りたかった。

パドックで時間待ちをしていると、目の前に、マーシャルカーのライムグリーンのNSXが。
 ちょっとパンチっぽい髪型のドライバーのようだ。あれ、どっかで見たような
・ドリキン土屋選手じゃん!!おお、初めてみたよ。 なんでも、NSXオーナーに同乗体験させてるらしい。いいなあ。

そこで、試乗の呼び出しが。
スタッフ:”NSXのチケットの方~!”
俺 :”何時の分ですか?俺は4:30ですけど”
スタッフ:”4:20分の方がいないんで、お先に1号車にどうぞ~”

らっき!TypeSじゃん。
乗りこむと、以外にタイトなコックピット。シートはレカロのフルバケ、カーボン製、これ欲しい!!
ヒップポイントは低い。でもグラスエリアが広いので、視界はいい。
エンジンスタート。意外に静かなアイドリングが背後から響く。
スターティンググリッドに移動。どうやら俺が先頭らしい。

1千万円の車か・・・緊張するのう。

しかし、さらに緊張することが!

スタートを待っていると、あのライムグリーンのNSXが、俺の前に移動!げ、マジか!ドリキンの先導?
オーナーの同乗走行だけじゃないんだ!

・体験走行スタート。
おいおいおい、結構飛ばすぞドリキン。こちらも1速からフル加速。
さすが3.2L、低速からトルクフル。しかし、あんまり飛ばすと怒られるかなあ。ほどほどにしよう。

・と、ペースカーのウインドウから、ドリキンの手が。”こっちこっち”と手招きしとるやんけ!な、なにー!もっと速くこいってかぁ!?こちとら、サーキットは2回目なのに。

がんばって、加速!”ブブブブブ”あれ?フューエルカットが発生。試乗用に、スピードリミッターでもついてんのかなあ?
うわっレブリミットに当たってた!スムーズ過ぎて気がつかず。急いで3速にアップ。すでに150kmオーバー。
せまるコーナー。がんばって減速!
うわ、エンブレ効きすぎた。ケツが滑った。やべ(汗)。

 またドリキンの手が、手招き。まじっすか(瀧汗)。結構がんばってるっすよ。心拍数あがってるっすよ。
さらにがんばる。
既に2週目突入。

 またまたドリキンの手招き・・・・・?あれ?良く見ると、招いてないかも・・・離れろってことかぁ!??
車間をもっと空けろってことかぁ!?

ふとバックミラーをみると、誰もついてきてない・・・急いで減速。車間をあける。どおりでペース速いとおもった・・・


そんな訳で、あっというまに試乗終了。結局、手招きの意味は最後まで不明。

そんなNSX初体験の感想だけど、ありゃー でかいカートです。ミッドシップで安定してるし、ターンインも速い。車が軽く感じます。”限界は高いけど、もし滑ったらコントロールできないよ~”という無言のプレッシャーが挙動からは感じられますが、とても運転しやすい。エンジンは確かにパワフルだけど、ターボモデルほどの体感加速は感じない。トータルで考えると、確かに速いんだろうけど、なんとなく、味に欠けます(まあ、それはS2000も同じかも)。吹け上がりがフラットで、ちょっとドラマに欠ける感じ。1千万円の価値があるかどうかは、微妙なところではないでしょうか。

S2000の方が低速トルクも、絶対パワーもないけど、やっぱS2000の方が楽しいかもしれません。NSXはもてあましすぎそう・・・

ちなみにドリキンは、俺の回のペースカー走行が終わると、イベント会場へ移動。

ドリキンの先導でNSXでランデブー走行なんて、本当にめったにない機会、超ラッキーです。
そんな訳で、今回のもてぎは超満足な1日でした。

初代NSXのすべて―保存版記録集 (モーターファン別冊 世界の傑作スーパーカーシリーズ)
三栄書房
三栄書房

ホンダ S2000 タイプVに試乗!(動画あり)日本の宝と言うべき至高のNAスポーツカー!!

2018-06-22 21:35:47 | ホンダ Honda

 

*文章は販売当時のものです。

 

○概要

 S2000typeVは、VGSという世界初の車速応動可変ギアレシオステアリングを装備した車です。つまり、低速ではまるでカートのようにクイックなステアリングレスポンス(ロックtoロック1.4回転!)で、スピードが上がるにつれノーマルステアリングと同じ感覚に可変していく、というシステムです。結構、雑誌等では賛否両論なので、興味深いところです。

○居住性 ★★★

 居住性に関しては、基本的にノーマルS2000と変わりません。前日に借りたロードスターと比較すると、やはりボディ剛性が雲泥の差です。シフトストロークも超ショート。内装といい、各部品の品質感といい、エンジンといい、全体的にワンクラス上の印象です。もしかしたら、新型ロードスターならS2000と同等の満足感が得られるかも・・と期待してロードスターをレンタルした訳ですが、よりいっそうモノの違いをマザマザと感じさせられました。ちなみに今回の試乗車は純正DVD付でした。意外に見やすいモニターでしたが、市販のカーナビと比較すると、情報量が少なく、イマイチさびしいかんじがします。ただ、S2000はオープンカーなので、一般車よりも盗難の危険性は高いので、ダッシュボードにビルドインされた純正カーナビは魅力的です。

○動力性能 ★★★★★

 さて、一般道に出て、いざ試乗開始。左折して一般道へコースイン。お!確かにコブシ2つくらい左に切っただけで、90度くらい曲がるぞ!しかも、意外に違和感なし。軽くアクセルを吹かすと、後方から”ファーン”という心地よいサウンドを奏でながら、リニアに加速。・・・やはりこのエンジン、最高。アクセルひと踏みで、ロードスターは選択肢から消えてしまいます。ちょっと試しに軽く左右に振ってみると、初期応答はクイックのひとこと!まるで、カートのような切れ味です。これは楽しいかも!次の左コーナーも、軽がるとクリア。車体自体の動きがまさにカートのようにクルっと向きを変え、車の大きさや重さを感じさせません。まるで1t以下のライトウェイトカーのような挙動を見せます。ただ、ちょっと細かい点で文句をつけるとしたら、ステアリングからのフィードバックが若干希薄です。まあ、待ち乗りでは全然違和感を感じませんが、ワインディング等をせめたら、ちょっと路面からのフィードバックのなさに違和感を覚えるかもしれません。さて、ちょっと長めのストレートで、前方に車がなかったので、1速で引っ張ってみることにしました。そうそう、キーを渡されたとき、くれぐれも法廷速度を越さないように、とクギを刺されました。60kmなんて、VTECのハイカム側が使えません・・・なんの為の試乗なんだか。しょうがないので1速で全開!スムーズに吹けあがるエンジン、そして6000回転を超えると同時に、さらにパワー炸裂!す~ばらしいぃぃぃ!ホぉぉンダの技術は世界いちぃぃぃ。ふっとデジタルタコメーターに目をおとすと、8000回転!あと僅かでリミットの9000回転じゃないですか!一瞬、頭の中で天使と悪魔がバトルするも、コンマ5秒で悪魔のノックアウト勝ち。アクセルを数ミリ踏みこむと、タコメーターが点滅、9000回転のレブリミット達成!うおぉ、すげえ!ホントに9000回転まで回るなんて!感動にひたりつつ、ふっとデジタルスピードメーターに目を落とすと、ピーーという数字が・・・やああああべへええええええ!!法定速度って、60kmだっけ!?バックミラーを確認し、即座にフルブレーキ。どきどきどきどき。1速で、あそこまでスピードが出るとは・・・おそるべしS2000。多いに反省した私は、その後はきちんと法定速度を守り、安全運転に徹したのでした。途中、片道1車線の道路でバスが停止していたので、レーンチェンジ&追い越しというシチュエーションがあったのですが、そのときも、僅かコブシ1つハンドルを切るだけで、楽々レーンチェンジ可能。ホント、待ち乗りにはVGSはオススメです。

○結論 ★★★★

VGS、思っていた以上に違和感がなく、結構オススメです。ノーマルでも充分リニア感があって楽しいS2000ですが、よりライトウェイト感覚が強調されていて、待ち乗りフォーミュラーカーといった感覚。もし(中古で)ノーマルとVGSが同じ価格なら、VGSを選ぶと思います。ただ、今回の試乗で改めて感じたことは、S2000はその車格以上にライトウェイトスポーツカー感覚を目指した結果、ちょっと色々なところに違和感がでてるな、という点です。スーパー7のようなダイレクト感を求めつつ、安全対策や環境問題に対応した現代のスポーツカーを目指した、というコンセプトは立派で、確かにすばらしく良くできているとは思います。しかし、車重やディメンションといった、絶対的な物理スペックはいかんともしがたく、違和感は否定できません。あと、個人的にはVGSよりもシーケンシャルMTを開発して欲しいと思います。そのほうが、よりフォーミュラー感覚だと思うのですが・・・

では動画をどうぞ!

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S2000より気持ちいい新車FRはあるのか!?

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ホンダの新型フリードに試乗!(動画あり) 北欧テイストで差別化か?

2017-07-25 20:00:00 | ホンダ Honda

 

ホンダの新しい2代目フリードに試乗しました!

 

デビュー時こそ、先進的なデザインのシエンタに比べキープコンセプトの地味な外観で目立たなかったフリードですが、ここにきて販売台数を増やしてきています!その秘密やいかに?早速試乗インプレです!

●居住性★★★★

 まずインパネのウッドの質感がいいですね!トラディショナルな木目調ではなく、北欧家具のような順目でクリーンなイメージ。触った質感もいいです。それ以外のデザインも落ち着いています。空間は相変わらずこのサイズでは広いですね。4人ならかなり快適な空間です。ボディもフロア周りの剛性感アップが効いていて、先代より上質感がアップしました。静粛性もいいですね。

●動力性能★★★

 ここがイマイチですね。。CVTのスリップ感はやはり違和感があります。まあ最近の国産コンパクトはほどんどこれなんですが。。エンジン自体は悪くないと思います。取り立ててよくもないですが。

●ハンドリング★★★

 ここもいいですね。ミニバンモデルとしては重心が低く感じられるので安心して運転できます。ここの進化が一番大きいかも。

●総合評価★★★★

 中々いい車でした!先代もよかったのですが、より走りの安心感と快適性がアップしました。しかも、前衛的なシエンタと差別化するために、クリーンなテイストで攻めてきたのがいいですね。この路線を更に進化させ、ボルボのXCシリーズのような質感を目指せば、結構素敵な車になると思います。

 では、動画をどうぞ!(ちょっと音が変ですいません)

ニューモデル速報 第541弾 新型フリードのすべて
三栄書房
三栄書房
ニューカー速報プラス第37弾 新型HONDAフリード (CARTOPMOOK)
交通タイムス社
交通タイムス社

ホンダ S660に試乗!(動画あり)エンジニアの意地を感じるハンドリング!

2017-01-13 19:58:10 | ホンダ Honda

ホンダS660にようやく試乗しました!

ビート以来の軽ミッドシップスポーツとして車好きから熱い注目を浴びているS660。CVTモデルに試乗しましたので、早速インプレです。

●居住性 ★★★
居住空間自体は二人乗りとしては十分なスペースが確保されています。低い着座位置がその気にさせますね。ただ、収納スペースはまったくありません。
乗り心地はそこそこ固めですが、ガチガチというほどではなく、街乗りではあまり気になりません。
リアガラスを下げると、中々がんばったエンジン音とプシューという音が聞こえてきます。が、絶賛する程ではないですね。

●動力性能 ★★★
うーん。実用車としてはまあ及第点なのですが、ボディ剛性が高い上にハンドリングが安定志向なので、どうしてももっとパワーが欲しくなりますね。ビート程アンダーパワーではありませんが、カプチーノのようなパワー感はないですね。

●ハンドリング ★★★★
いやー、よく曲がりますねー。スパスパ軽快に曲がるというより、狙ったラインそのままにリニアにグイグイ曲がっていく感じです。カートみたいですね。

●総合評価 ★★★★
コーナリングマシンとして本当にようできてますね!ミッドシップらしい素材の良さを感じる曲がりっぷりです。軽自動車という限られた枠で、よくここまで個性を出せたものです。ただ、よくできているだけに、どうしてももう少しパワー感が欲しくなりますね。。結構パワーアップは難しいと聞きますので、そこが残念です。

では、動画をどうぞ!

 

HONDA S660のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報 512弾)
三栄書房
三栄書房

ホンダ フィット3ハイブリッドに試乗!(動画あり) アクア以上プリウス未満

2016-11-18 22:00:00 | ホンダ Honda

先日のフィット2ハイブリッドの試乗に続き、フィット3のハイブリッドに試乗しました!

早速試乗インプレです!

 

●居住性 ★★★

インテリアは高級とは言えませんが、先代より質感がアップしましたね。

デザインも悪くありません。

ボディ剛性や足回りのしなやかさは輸入車には敵いませんが、モーターで走る時間が長くなった分、静粛性はアップしてます!

 

●動力性能 ★★★★

このハイブリッドは中々きもちいいですね!

常にやさしく力を添えてくれるかんじで、走りがきもちいいです。

制御も巧みで、あまり切り替えの差を意識することはありません。完成度は先代よりも確実にアップしてます。

 

●ハンドリング ★★★

特に特筆すべきところはありませんが、まあまあ軽快です。

 

●総合評価 ★★★★

このモデルはいいですね。先代のハイブリッドは気持ちハイブリッドというかんじでモーターのアシスト感が弱めでしたが、今回はちゃんとハイブリッドっぽくなってます。

また、ノーマルのフィット3もキープコンプトすぎて新鮮味がありませんが、この車には日本車ならではのハイブリッド技術を活用したオリジナリティを感じます。

新型プリウス程は質感が高くありませんが、アクア程退屈な車ではないので、ちょうどいいハイブリッドではないでしょうか。

では、動画をどうぞ!

ニューモデル速報 第485弾 新型フィットのすべて
三栄書房
三栄書房

ホンダ フィット(2代目)ハイブリッドに試乗!(動画あり) マイルドですね〜

2016-09-09 22:00:00 | ホンダ Honda

2代目フィットのハイブリッドに試乗しました!

ハイブリッドとしては1代目ですね。では早速インプレです!

 

●居住性 ★★★

プリウスと違いモーターだけで走る訳ではないので、

基本的には普通のフィットと同じです。

防音がレベルアップしているのか、静粛性は少しアップしている気がします。

 

●動力性能 ★★★

フル加速時は、言われてみれば少し力強いかな?程度。

それよりもアクセル開度が浅めの時の方が、そっと後ろから押してくれるような

トルクの上乗せ感を感じます。

 

●ハンドリング ★★★

基本的には同じですが、バッテリーが床下にあるおかげで、

より低重心化による安定感/安心感がありますね。

 

●総合評価 ★★★

基のフィットの基本性能が悪くないので、このハイブリッドも悪くないですね。

ただハイブリッドモーターへの過度な期待は禁物で、

確かにパワーや燃費に聞いてくるな〜程度に考えておいた方がいいです。

その前提であれば、ハイブリッドではないモデルより気持ちのいい走りが楽しめます。

では、動画をどうぞ!

ニューモデル速報 第485弾 新型フィットのすべて
三栄書房
三栄書房

ホンダ ヴェゼルに試乗!(動画有り) なるほど売れるのも分かる総合力!

2016-07-22 23:08:59 | ホンダ Honda

ホンダの人気のコンパクトSUV、ヴェゼルに試乗しました!

発売以来、好調な売り上げを記録しているVEZEL。その人気の秘密はどこに?

早速インプレです!

 

●居住性 ★★★★

まず中が広いですね!

フィットで培ったノウハウが活きていて、外観から想像するよりも中は広く、

特に後部座席が足元も結構余裕があります。

内装も質感は普通ですが、デザインが最近のアウディっぽいかんじで、クールでセンスがいいですね!

乗り心地も巷で言われているほど悪くはありません。

ちょっと見切りが良くないので、そこは少し気を使いますが、逆に長距離ドライブ等は包まれ感があり疲れが少ないかもしれません。

 

●動力性能 ★★★

ここは普通ですね、不満のないレベルです。

CVTなのでレスポンスはイマイチですが、

加速が勢いづいてくればスピードは伸びます。

ただエンジンが、ちょっと最近のエコ重視の味気ないフィーリングなのが残念です。

 

●ハンドリング ★★★

ここも悪くないですね。

予想よりも軽快に動きますし、ウエット路面でも弱アンダーで安全に推移します。

 

●総合評価 ★★★★

これは丁度いいSUVですね!

サイズも大きすぎず、でも中は広くてデザインも悪くない、

走りもなかなか軽快で、エクステリアも中々迫力があります。

日産ジュークほどのアクの強さはありませんが、新しいだけあって

モノとしては良くできてます。

次回はライバル、スバル XVと比較します。

では動画をどうぞ!

 

ニューカー速報プラス HONDA新型VEZEL(ヴェゼル)(CARTOPMOOK) (CARTOP MOOK ニューカー速報プラス)
交通タイムス社
交通タイムス社
ニューモデル速報 №490 ホンダ ヴェゼルのすべて (別冊モーターファン)
三栄書房
三栄書房
ニューモデル速報 第531弾 新型ヴェゼルのすべて
三栄書房
三栄書房

 


ホンダ N-BOXに試乗!(動画あり)これは売れる訳だ。。

2015-06-26 22:00:00 | ホンダ Honda

前からちょっと気になっていたホンダの売れまくってる軽ワゴン、N-BOXに試乗してきました!

群雄割拠な軽ワゴンの中でも、飛ぶように売れているホンダ N-BOX。

一体その人気の秘密はなんだろう?と以前から気になっていましたが、

ようやく試乗できました。ではインプレです!

 

●居住性 ★★★★

いやー、絶妙ですね、この広さ!

広大な眼前の空間はゆとりを感じさせます。

ウインドウの作りもうまく、視界も広いです。

後部座席もお座敷のような広さ&フラットさ。

乗り心地も静粛性もなかなかのもの!

加速したエンジン音等は、明らかにハスラーより上質です。

 

●動力性能 ★★★

NAなので全然パワフルではありません。

が、ATの制御がいいのかエンジンがいいのか、気持ち良く加速していきます。

なるほど、ホンダのスポーティなイメージを裏切りませんね!

 

●ハンドリング ★★★

低重心が効いているのか、高さの割にはコーナーも不安感が少ないです。

追い込めばひっくり返りそうですが、普段交差点等を曲がる分には気持ち良いレベルです。

 

●総合評価 ★★★★

いや、バランスいいですね!

とにかく、軽ワゴンにしては我慢を強いられるところが少ないです。

広大な居住空間に加え、パワー感や内装の質感、ハンドリング、静粛性等、本当によくできてます。

これで内装の質感が高ければ、高級軽自動車という分野も切り開けるかもしれません。

売れ行きがいいのも納得の1台でした。

では、動画をどうぞ!

 

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ホンダ フィット 13Gに試乗!(動画あり)うーん、変わったの?

2015-03-31 20:00:02 | ホンダ Honda



最後はホンダの新型フィットです!
(もう新型というほど新しくはないですが。。)
前から気になっていた1台、ようやく試乗です!

●居住性 ★★★

あいかわらずサイズに対して中の居住性は優等生ですね。
多彩なアレンジも健在です。
しかし、先代から大きく進化したところもあまりなさそう。。
インパネの質感も昨今のデミオとは比べるべくもないし、
静粛性もまあ普通。。
ボディ剛性が少し上がったのか、しっかりしたかんじはあります。

●動力性能 ★★★

うーん。。
勘違いしてましたが、ハイブリッドはDCTですが普通のフィットはCVTなんですね。
極めてよくあるCVTです。
エンジンも燃費重視のカラカラ音のするエンジンです。
過不足はないのですが、特筆すべき点もないですね。

●ハンドリング ★★★

ここもそれほど変わりません。
切り始めが少しがっしりした感じで安心感があります。
軽快、というかんじではありません。

●総合評価 ★★★

燃費、価格、ユーティリティ等、総合的に考えればリーズナブルなのかもしれません。
しかし、ドイツ車勢のようなきもちいいトルク感やしっかりした包まれ感とは無縁。
なかなか差は縮まらないものですね。。
ハイブリッドが本命なのかもしれません。


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ホンダ フリードに試乗!(動画あり)なるほど丁度いい!

2015-03-27 20:00:00 | ホンダ Honda



続けて、やや今更ですが:) ホンダのちょうどいいミニバンことフリードにも試乗してきました!


●居住性 ★★★★

さすがに軽のハスラーから乗り換えると広いですね!
後部座席の余裕もなかなか。
3列目はさすがにミニマムですが、なんとか3列とも人が乗ることも可能でしょう。
インパネは個性的ですが、広さに一役かっています。
質感は、まあコンパクトとしては標準的。
乗り心地や立て付けも悪くありません。
さすがに軽とはクラスの違いを感じさせます。

●動力性能 ★★★

こちらも過不足なく、というかんじ。
軽のCVTみたいに低速からガーガーいうかんじはなく、それなりに静か。
極低速はちょっと物足りなさがありますが、スピードが乗ってくると
スイスイ進む感じが新鮮。空力がいいのか、フリクションが少ないのか?
もっとも1名乗車のインプレなので、人数が増えてくるとだんだん辛くなるでしょう。

●ハンドリング ★★★

ここも望外にいいですね。
セレナやステップワゴンといったワゴンクラスと比べて
明らかにコンパクトなので、街乗りも気を使いません。
フィットが少し大きくなったかんじ。
ハンドルは軽く軽快ですが、飛ばしてもしっとりしてて不安感がありません。

●総合評価 ★★★★

なるほど、ちょうどいいかんじです。
フィットより人も荷物も乗りますが、ミニバンほど取り回しに苦労しません。
ハンドリングもロール感も加速感も、ミニバンというよりフィットの拡大版といったところ。
売れるのも納得です。

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