シトロエンC6に試乗しました!
シトロエンC6といえば、ハイドロサスペンションを備えたフラッグシップモデルとしては最後のモデル。その独特の外観が印象的で、今でもマニアの中では非常に人気の高い車です。
今回は貴重な2.7Lディーゼルに試乗することができました。果たして、ハイドロがもたらす世界観とはどのようなものでしょうか?早速試乗です!
●居住性★★★★★
まずインテリアですが、シンプルですがオリジナリティの高いデザインですね!他の高級車のように革張りダッシュボードのような分かりやすい高級感はありませんが、スッキリして落ち着きます。シートはちょっと固めですが、大振りで長距離も楽そうです。中は広いので、どの座席も快適に移動できそうです。
サイズが結構大きいのと、ノーズが見にくいので取り回しには少し気を使います。
さて、肝心の乗り心地ですが、ヒトコトで言うとウォーターベッドみたいですね!よく雲のようとか、浮いてるみたいと表現されますが、個人的にはそういう柔らかいフワフワした感じではありませんでした。
路面との間にウォーターベッドがあって、大きなうねりや姿勢変化はヌメーっと穏やかな動きに変換してくれます。路面のザラザラ感等は伝えてこないですね。エアサスの軽やかなかんじとも違い、路面との接地を感じながら、明確には段差を伝えてこない、というかんじです。
ちなみにスポーツモードにすると、普通に出来の良いバネサスのような挙動になりますので、常に揺れてるような感覚が馴染めない方は、こちらのモードが有効です。
静粛性はかなり高く、特に風切り音はビックリするくらい聞こえません。
●動力性能★★★
ディーゼルなので下から不満のないトルクを発生します。ただ、レスポンスはそれほど鋭くなく、高回転も盛り上がらないので、楽しいエンジンとは言えませんね。ディーゼルもひと昔前という感じで、音はそれなりに入ってきます。
●ハンドリング★★★
ここも面白いですね。特にクイックな訳ではありませんが、切ったぶんだけロールせずに回答していくのが独特です。ここはエアサスと大きく異なる点です。スピード感もないので、気がつけば速度が上がっているタイプです。
●総合評価★★★★
非常にユニークですね。ひと言で言うと、船みたいな車です。アクセルを踏み込むと、モーターボートのようにグロロロ・・と速度を上げていき、路面を蹴る感覚はなく、でも揺れながら速度を上げていきます。路面の凹凸はほぼなかったことになり、ひたすら大海原を突き進むかのようです。
個人的には、レンジローバーやジャガーのエアサスの方が乗り心地は良くかんじたので、過剰な期待は禁物かと思います。でもエクステリアや乗り味含め、この車でしか味わえない独特の世界がありますね!では動画をどうぞ!